ノートブックのタスクのスケジュール設定

ノートブックの自動実行のスケジュールを設定するタスクを作成できます。 ノートブックが設定したスケジュールに従って実行されるたびに、サイトが新しいコンテナーを開き、ノートブックを実行します。ユーザーがノートブックを開く必要はありません。 ノートブック全体で、最大 5 つのアクティブなタスクを実行できます。

ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウで、ノートブックを実行する 1 つまたは複数のスケジュール済みタスクを作成できます。 今後、1 回だけ実行するか、定期的 (15 分ごとから 6 か月ごとまで) 実行するようスケジュールを設定できます。

繰り返し処理などの自動実行のためにノートブックを準備している場合は、以下を考慮してください。

  • スケジュール設定済みタスクを実行できる最大頻度は、15 分間隔です。
  • 自分が所有するノートブック アイテムにのみタスクを作成できます。 このことは管理者を含むすべてのユーザー タイプに当てはまります。
  • 管理者は、組織内のすべてのノートブック アイテムのタスクを表示、編集できます。
  • タスクがスケジュール設定されたノートブックが削除されたか、ゴミ箱に送られた場合、それらのタスクは完全に削除され、復元することはできません。

ノートブックの準備

ノートブックの入力パラメーターと出力パラメーターを構成できます。 入力パラメーターは、スケジュール済みタスク用に外部化するノートブック内の入力変数に相当します。 スケジュール済みタスクが実行されると、入力パラメーターが、グローバル変数と同じようにノートブックの上部に挿入されます。 これにより、一般的なノートブックを作成し、実行時に入力変数の値を変更できるようになります。

タスク パラメーターは、デフォルトで、ノートブックの先頭のセルに挿入されます。 また、ツールバーの [タグ] セル オプションを使用して、ノートブック ワークスペースの各セルに対してタグを作成および管理し、injected-parameters という名前のセルのタグを作成できます。 タスク パラメーターは、injected-parameters タグに続くセルに挿入されます。 タグを有効にするには、[表示] をクリックし、[セル ツールバー] をクリックして、[タグ] をクリックすることで、セル ツールバー オプションを変更します。

コンテンツに関する注意事項

ノートブックのスケジュール設定は、挿入できるパラメーター セル以外は、ノートブックに対するユーザーの操作をサポートしていません。 マップ上のポイントをクリックする操作など、ノートブックの実行中にユーザーの操作が必要なコンテンツは追加しないようにします。

自動実行時に追加する認証情報や新しい変数は、上記のようにパラメーター セルの中に挿入する必要があります。 ノートブックの実行を中断するコンテンツがノートブックに含まれていないことを確認します。

注意:

ノートブックを作成する際は、ワークスペース ディレクトリ内のディレクトリやファイルの完全パスを使用します。

たとえば、home/test.gdb ではなく /arcgis/home/test.gdb を使用します。

タスクの作成

ノートブックの準備が整ったら、実行のスケジュールを設定するタスクを作成できます。 ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウで、ノートブックを自動的に実行する 1 つまたは複数のタスクを作成し、タスクのスケジュールを指定します。

  1. コンテンツを作成してスケジュール設定ができる権限を持つユーザーでサイン インしていることを確認します。
  2. ノートブックにタイトルを付けて保存します (まだの場合)。

    [タスク] ボタンがノートブック エディターの上部リボンで使用できるようになります。

  3. ノートブック エディターの上部リボンで、[タスク] をクリックします。
  4. [タスクの作成] をクリックしてダイアログ ボックスを開きます。

    注意:
    ノートブックのアイテム ページの [タスク] タブでもタスクを作成できます。

  5. [タイトル] テキスト ボックスに、「Weekly data cleaning run」のようにタスク スケジュールを説明するタイトルを入力します。
  6. ノートブックのパラメーターを事前に構成しておらず、タスクによって実行されたときにノートブックに追加したいパラメーターがある場合は、[パラメーター] セクションで指定します。 各パラメーターについて、[キー] 設定にキーを入力し、対になる値を [値] 設定に入力して、[追加] をクリックしてパラメーターを保存します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. [タスク スケジュールの詳細の設定] ページで、タスクのスケジュールを指定します。

    ヒント:
    [繰り返しタイプ] の値を変更すると、その単位に応じて以下のオプションが変わります。 たとえば、[週] を指定すると、曜日の横にチェックボックスが表示されます。

  9. スケジュール設定するノートブックがワークスペース ディレクトリ (/arcgis/home) でファイルを読み取ったり作成したりする場合は、[ワークスペースの使用] 切り替えボタンをオンにして、各タスクの実行に対してディレクトリをマウントします。 ノートブックでワークスペース ディレクトリへのアクセスが不要な場合は、切り替えボタンをオフにします。

    注意:
    ノートブック タスクの [ワークスペースの使用] 切り替えボタンをオフにしても、引き続きタスクの実行中にファイルを書き込むことができます。 ただし、書き込まれたファイルは、タスクの実行中は一時的な場所に保持されるだけで、タスクの実行が完了すると削除されます。

  10. 必要に応じて、[高度な設定] セクションを展開して、タスクを実行できる最大分数を入力します。
  11. パラメーターを追加すると、[高度な設定] セクションに [パラメーターをノートブックに保存] 切り替えボタンが表示されます。 必要に応じて、このボタンをオンにして、新しいパラメーターで挿入されたセルを、ノートブックの実行時に保存します。
  12. 各実行の結果でノートブックを更新する場合は、[高度な設定] セクションの [完了時にノートブックを更新] 切り替えボタンをオンにします。
  13. タイトル、オプションのパラメーター、タスクのスケジュールに問題がなければ [タスクの作成] をクリックします。

    タスクがアクティブになり、設定したスケジュールに従ってノートブックを実行します。

複数のスケジュールを指定したい場合、同じワークフローに従って、ノートブックのタスクを追加で作成できます。 ノートブック全体で、最大 5 つのアクティブなタスクを実行できます。 5 つのアクティブなタスクがすでに存在し、それ以上にスケジューリングする場合は、アクティブなタスクを一時停止するか削除します。

既存のタスクの操作

ノートブックに対してタスクを作成すると、タスクの詳細を表示して、必要に応じて編集または削除できます。 タスクは、ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウやノートブックのアイテム ページの [タスク] タブから変更することができます。 どちらの場所でも、ノートブックのすべてのタスクについて、各タスクの作成日と最終更新日、および現在のステータスを表示できます。

  1. ノートブックを作成することができる権限を持つユーザーでサイン インしていることを確認します。
  2. ノートブック エディターの上部リボンで、[タスク] をクリックします。
  3. [スケジュール設定されたタスク] セクションで、操作したいタスクを探します。
  4. タスクの横の [アクション] アクション をクリックして、次の操作のいずれかを行います。
    • [詳細] をクリックして、タスクの各実行の詳細とステータスを表示します。 [結果] ボタンをクリックして、実行結果を表示します。 タスクのステータスは、次のいずれかになります。
      • 完了 - タスクは正常に完了しました。
      • 実行中 - タスクは現在実行中です。
      • 失敗 - タスクは正常に実行されませんでした。 タスクは、5 回失敗すると完全に停止します。
      • スキップ - 先行する実行が完了していないので、タスクがスキップされました。
    • [編集] をクリックして、タスクのタイトル、パラメーター、スケジュールを変更します。
    • [一時停止] をクリックして、アクティブなタスクを一時停止します。 一時停止したタスクは、[再開] ボタンをクリックすると再開します。
    • [削除] ボタンをクリックして、タスクを削除します。
      注意:

      タスクを削除すると、そのタスクの実行履歴も削除されます。 アクティブなタスクの履歴を保持する場合は、タスクを一時停止して、今後の実行を中止することを検討してください。

ノートブックの所有権を変更すると、そのノートブックのタスクの所有権も変更されます。 これらのタスクは、非アクティブな状態で新しいユーザーに転送されます。 新しい所有者は、ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウにあるタスクまたはノートブックのアイテム ページの [タスク] タブにあるタスクを有効にすることができます。