ホスト フィーチャ レイヤーで表現されるデータに対してさまざまなビューが必要な場合 (たとえば、異なる編集設定、スタイル、またはフィルターを適用する場合)、ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。
フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、新しいレイヤー アイテムが [コンテンツ] に追加されます。 この新しいレイヤーはホスト フィーチャ レイヤー内のデータに対するビューであり、データを更新すると、その内容はホスト フィーチャ レイヤーとすべてのホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。 ただし、ビューは個別のレイヤーであるため、作成元のホスト フィーチャ レイヤーとは別に、ビューのアイテムのプロパティおよび設定を変更できます。 たとえば、組織のメンバーにホスト フィーチャ レイヤーの編集を許可する一方、読み取り専用のフィーチャ レイヤー ビューを一般ユーザーに公開できます。
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者か組織管理者だけが、元のレイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成できます。 これは、所有者以外のユーザーや個人向けプランのユーザーが実行できるレイヤーのコピーとは異なります。
ヒント:
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、ソース ホスト フィーチャ レイヤーのスキーマが変更されます。 ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページの [概要] および [データ] タブ上に存在する [スキーマの更新] 日付は、スキーマが変更されるタイミングで更新されます。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成
ホスト フィーチャ レイヤー、またはマルチレイヤー ホスト フィーチャ レイヤーのいずれかのサブレイヤーから、ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インします。
コンテンツを作成する権限があり、ビューを作成するホスト フィーチャ レイヤーの所有者であるか組織管理者である必要があります。
- [コンテンツ] > [マイ コンテンツ] を開き、ビューのソースとして使用するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページを開きます。
レイヤーは、Web やフィーチャ コレクションから追加したフィーチャ レイヤーではなく、ホスト フィーチャ レイヤーである必要があります。
- レイヤーの詳細ページの [概要] タブにある [ビュー レイヤーを作成] をクリックします。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューに含めるレイヤーを選択します。
デフォルトでは、すべてのレイヤーが含められます (オン)。 ビューからレイヤーを除外するには (オフ)、レイヤー名をクリックします。 レイヤーをビューに追加し直すには、レイヤーをもう一度クリックします。
- [次へ] をクリックして、各レイヤーの定義を設定します。
- 最初のレイヤーをクリックして、レイヤーの定義オプションにアクセスします。 次のオプションを使用して、ビュー内の各レイヤーに含めるフィーチャを定義します。
- [フィルターの追加] - レイヤー内の 1 つ以上のフィールドにフィルター条件式を定義することで、ビューのコンテンツをフィルター処理できます。
たとえば、空 (NULL) のフィールド値を除外したり、指定した数値より大きい数値フィールド値のみを含めたりできます。
フィルター条件式を定義するには、[フィルターの追加] > [式の追加] の順にクリックして、ドロップダウン リストを使用して式を構築します。
1 つのレイヤーに複数のフィルター式を追加できます。 それを行うには、[式の追加] ボタンをクリックして、追加の式を定義します。 追加する必要があるフィルター式ごとに、この手順を繰り返します。
すべてのフィルターを定義したら、[フィルターの結果] ドロップダウン メニューを使用して、フィーチャをビューに含めるにはフィルター式で定義したすべての条件を満たす必要があるか ([すべての式に一致])、またはフィーチャをビューに含めるにはフィルター式のいずれかを満たす必要があるか ([少なくとも 1 つの式に一致]) を定義します。
- [対象地域] - ビューに含めるフィーチャを制限するには、レイヤーの空間範囲を定義します。 その範囲内にあるフィーチャのみがビューに含められます。
[ポリゴン] または [四角形] ボタンをクリックして、マップ上にエリアを描画します。 ビュー内のすべてのレイヤーに対して同じ対象地域を定義する場合は、[すべてのレイヤーに適用] をクリックします。
- [フィールド] - ビューのユーザーに表示する必要がないフィールドをビューから除外することができます。 たとえば、機密情報 (人の名前、健康情報、年齢など) を含むフィールドを除外することができます。
ビューに含めるフィールドを定義するには、[フィールドの選択] をクリックし、フィールド名をクリックして、ビューから削除するかビューに追加します。 フィールドをビューに含めるかビューから除外するかを決めるときに、フィールド名の横にある情報ボタンをクリックすると、そのフィールドの説明が表示されます。 ビューに含めるフィールドの定義が終了したら、[完了] をクリックします。
注意:
ArcGIS Online が必要とするフィールドは除外できません。 たとえば、レイヤーの ID などのシステム フィールドをオフにすることはできません。 また、フィールドのデフォルト値をまだ設定していない場合は、NULL 値が許可されないフィールドを除外することもできません。 デフォルト値が設定されていない場合、エディターは、編集時に値を入力するために、NULL 値が許可されないフィールドにアクセスする必要があります。
- [フィルターの追加] - レイヤー内の 1 つ以上のフィールドにフィルター条件式を定義することで、ビューのコンテンツをフィルター処理できます。
- レイヤーのオプションの定義が完了したら、[レイヤー定義] の横にある矢印をクリックして、ビュー内のすべてのレイヤーのリストに戻ります。
- ビュー内の他のレイヤーの定義を設定するには、それぞれのレイヤーに対して手順 6 と 7 を繰り返します。
- ビュー内のすべてのレイヤーに対して定義オプションの設定が完了したら、[次へ] をクリックします。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューの一意なタイトルを入力します。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューを保存するフォルダーを選択します。
- ビューの使用方法とコンテンツを説明するサマリーを入力します。
- 組織がコンテンツのカテゴリを設定している場合、[カテゴリの割り当て] をクリックして、最大 20 のカテゴリを選択して、アイテムの検索に役立てることができます。
また、カテゴリ名の入力を開始して、カテゴリのリストを絞り込むこともできます。
- 必要に応じて、タグの項目をカンマで区切って入力します。
タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。 「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal, land」は 2 つのタグと見なされます。
- [作成] をクリックしてビューを作成します。
ビューが作成されると、ホスト フィーチャ レイヤー ビューのアイテム ページが表示されます。 これで、ビューを必要なユーザーと共有できるようになりました。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定
下記のセクションに示されているように、ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定は 3 つのカテゴリに分かれています。
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビュー側で個別に構成できないもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。 これらの設定のいずれかがホスト フィーチャ レイヤー側で変更されると、すべてのビューの設定も変更されます。ホスト フィーチャ レイヤー ビュー側でこれらの設定を個別に変更することはできません。
- ジオメトリの複数縮尺への最適化
- レイヤーごとのアタッチメントの有効化または無効化
- データの作成者と編集者を記録する機能
- 値のリストと範囲
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビューで変更できるもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。 フィーチャ レイヤー ビュー側で異なる構成を行う場合、ホスト フィーチャ レイヤーに影響を与えることなく、ビューの構成を変更できます。
- [ビジュアライゼーション] タブで構成されるポップアップとスタイル
- レイヤーの範囲
- アイテムレベルのメタデータ
- レイヤーのメタデータ
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーからメタデータを継承します。 ビューでレイヤーレベルのメタデータを編集しない場合、プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーのメタデータに対する変更がビューに表示されます。 ビューのレイヤーレベルのメタデータを編集すると、ビューとプライマリ ホスト フィーチャ レイヤー間で編集が同期されません。
- タグとカテゴリ
- キャッシュの最大保存期間
- 表示名、説明、フィールド値タイプ、そのフィールドの編集が許可されているかどうかなどのフィールド プロパティ。
注意:
ホスト フィーチャ レイヤー ビューのフィールドに関するこれらの設定を変更すると、ソースのホスト フィーチャ レイヤーから設定が継承されなくなる (オーバーライドされる) ことがビューのフィールド プロパティに表示されます。 その後、ホスト フィーチャ レイヤーから継承された設定に戻すことにした場合は、[ソースにリセット] をクリックします。
ビューと作成元のホスト フィーチャ レイヤーで個別に構成できる設定
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承しません。 これらはビュー側で個別に設定します。
- アイテムの共有方法
- 削除の防止
- データのエクスポートを他のユーザーに許可
- データの編集を編集者に許可
- パブリック データ コレクションの許可
- [ビジュアライゼーション] タブでレイヤーにフィルターを適用
- 時間設定
継承されない個別の設定
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承しません。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューでこれらの設定を有効にするには、はじめにプライマリ ホスト フィーチャ レイヤーでこれらを有効にする必要があります。 プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーでこれらの設定を無効にするには、はじめにホスト フィーチャ レイヤー ビューでこれらを無効にする必要があります。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューとデータ アクセス
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者または組織の管理者は、編集を有効化することによる影響を慎重に考えて、レイヤーにアクセスできるユーザーを検討する必要があります。 たとえば、パブリックで共有するレイヤーの編集を有効化した場合、インターネット上のすべてのユーザーが (組織にサイン インしていないユーザーでも) レイヤーを編集できます。 一般に、レイヤーにアクセスできるユーザーが多いほど、レイヤーに対する編集権限を制限する必要があります。 そのため、情報収集用の一般ユーザー向けアプリで使用するという明確な目的でホスト フィーチャ レイヤーを作成していない限り、すべての人と共有したフィーチャ レイヤーでは編集を有効化しないでください。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、同じホスト フィーチャ データに対するアクセスを制限するのに最適です。必要なユーザーだけに編集アクセスを許可できます。 ホスト フィーチャ レイヤーを編集可能にして、データを編集する必要があるメンバーのグループだけで共有できます。 次に、このホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。ビューの編集は有効化しないで、データを損なうことなく他のグループ、組織全体、あるいはパブリックでも共有できます。
ビューと異なる編集オプションを組み合わせて、編集ニーズが異なるさまざまなタイプのユーザーで同じデータを利用可能にする方法については、「データへのアクセス権とその編集」をご参照ください。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する場合の注意事項
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する際には、次の点に留意してください。
- 次の条件に当てはまる場合に限り、ビューの作成元となったホスト フィーチャ レイヤーを上書きして、データを更新することができます。
- ArcGIS Pro または ArcMap ではなく、ArcGIS Online 内のファイルから元のホスト フィーチャ レイヤーが公開されている。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューが [フィーチャの結合] 解析ツールで作成されていない。
- ビュー上に対象地域を定義していない。
- 使用量はホスト フィーチャ レイヤー ビューに対して個別に記録されます。ただし、フィーチャ ストレージはフィーチャ レイヤー ビューに対して課金されません。 ストレージは、ビューの作成元のプライマリ ホスト フィーチャ レイヤーに対してのみ課金されます。