ホスト フィーチャ レイヤーまたはセキュリティ保護された ArcGIS Server Web サービス レイヤー (認証情報が格納されている) を一般ユーザーと共有する場合、ArcGIS Online では、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用して、レイヤーのパフォーマンスを最適化し、サーバーの負荷を低減します。
マップの表示範囲を移動してレイヤーを操作すると、アプリはデータをリクエストします。 CDN は、それらのリクエストに対してサーバーから返された情報をキャッシュします。 この応答キャッシュでは、レイヤーを操作する際に、レイヤーを含んでいるマップの読み込みにかかる時間を減らし、そのレイヤーを使用するアプリの応答性を改善するため、ユーザー エクスペリエンスの向上につながります。
レイヤー内のデータはサーバーで変更できます。 そのため、CDN とブラウザーでは定期的に更新のチェックが行われます。 これらのチェックの実行間隔 (分単位) は、最大キャッシュ期間と呼ばれます。 最大キャッシュ期間に達するとキャッシュが更新されます。 更新のためのチェック回数が少ないということは、パフォーマンスの向上を意味しますが、組織サイトにサイン インせずにパブリックのレイヤーを使用しているユーザー (匿名ユーザー) が、最新データを見るために長く待たされるということでもあります。
最大キャッシュ期間設定を増やすことで、ブラウザーと CDN で変更がチェックされる頻度を減らすことができます。
一般ユーザーと共有しているレイヤーで最大キャッシュ期間を増やす前に、次の点を考慮してください。
- データに対する変更は、現在の CDN のキャッシュの期限が切れるまで、パブリックに利用できないことがあります。 たとえば、キャッシュの最大保存期間を 30 秒から 5 分に増やすと、リクエストが更新されたデータのチェックを要求するまで CDN は 5 分待ちます。
- 一般ユーザーとのレイヤーの共有を停止した場合、キャッシュされた応答は、キャッシュの期限が切れるまで、CDN に一時的に残ります。 つまり、最大キャッシュ期間が 5 分に設定されている場合、レイヤーにパブリックからアクセスできなくなるまでに最大 5 分かかる可能性があります。 ただし、組織サイトにサイン インしたユーザーには、最新データが表示されます。
レイヤーの所有者または管理者のみが、最大キャッシュ期間を変更できます。 この設定は、編集が有効化されているホスト フィーチャ レイヤーでは使用できず、セキュリティ保護された ArcGIS Server フィーチャ サービスではまったく使用できません。
適切なパブリック レイヤーの最大キャッシュ期間を変更するには、次の手順に従ってください。
- 組織サイトにサイン インし、パブリックのホスト フィーチャ レイヤーまたはセキュアなサービス アイテムのアイテム ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [キャッシュ制御] セクションにスクロールし、レイヤーを使用しているユーザーがレイヤー内のデータに対する更新を受け取るまでにかかる最大時間を選択します。