2020 年 12 月のアップデートには、ArcGIS Online Web サイト全体にわたる機能拡張および新機能が含まれています。 以下では、その注目すべき機能について説明します。 詳細ならびに ArcGIS のその他の領域の新機能については、「ArcGIS Online の新機能」のブログ記事をご参照ください。
Map Viewer Beta
Map Viewer Beta では、ArcGIS Online の最終更新以降、いくつかの機能が改善されています。 主な機能改善として、Web からのレイヤーの追加、ブレンド モード、ラベリングのクラスタリング、グループ レイヤー、およびラベルのフィルタリング機能がサポートされるようになりました。 詳細については、Map Viewer Beta GeoNet コミュニティにアクセスしてください。
3D ビジュアライゼーション
- 新しいコンテキスト対応のナビゲーションでは、対象地域の検出によってシーン内を移動することができます。 点群データから成る地下の地震や電線をより直感的に操作できます。
- ビルディング シーン レイヤー内のフィーチャを検索できます。 Scene Viewer では、ビルディング シーン レイヤー内の関連フィーチャ レイヤーに対してクエリが実行されるため、BIM (Building Information Modeling) データの個別のフィーチャの検索が可能です。
- Scene Viewer では、関連フィーチャ レイヤーを持つシーン レイヤーに対するサポートが拡張されています。 適用された編集が i3s キャッシュで更新されていない場合でも、その編集が考慮されてレンダリングされるようになりました。 さらに、ポップアップには、関連フィーチャ テーブルから取得された属性値も表示されるようになりました。
- 透明なオブジェクトが、カメラの位置に関係なくレンダリングされます。 新しく導入された OIT (Order Independent Transparency) によって、ガラスから成る複数のレイヤーや透明な建物と他の 3D シンボルの背面が識別されます。
- ローカル シーンでは、WKT (Well-Known Text) 文字列で定義された追加のカスタム座標系がサポートされたことで、より多くのデータセットを読み込んで視覚化できるようになりました。
アカウントと管理
- ホーム ページ構成環境が改善されています。 組織の管理者は、Web サイトの URL と電子メールのリンクを本文のテキストやアイテム ギャラリーのサマリーに含めることでホーム ページのコンテンツをさらにカスタマイズできます。 さらに、カスタム テキストとリンクをフッターに含めることができるようになりました。 アイテム ギャラリーが構成されていると、指定したアイテム タイプ (マップやアプリなど) を表示できます。このため、選択したギャラリー グループに関する情報が提供されます。 また、新しいフィードバック リンクを使用して、ホーム ページ エディターおよび環境に関するフィードバックを送信することもできます。
- 組織は、メンバーが使用できる Esri アプリをさらに細かく制御できます。 管理者は、ユーザー タイプに含まれ、かつ、ライセンス、設定、または権限によって制御できないアプリケーションへのメンバーのアクセスをブロックできます。
- 管理者は、それぞれのログイン方法が組織のサイン イン ページに表示される順序をカスタマイズできるようになりました。
- ArcGIS Online 組織のサブスクリプションの購入時に、地理空間データが格納されるリージョンとしてアジア太平洋を選択できるようになりました。 新規および既存の組織のリージョナル データ ホスティングの場所は組織ページの [概要] タブに表示されます。
- 新しいフィーチャ データ ストアのチャートでは、組織に割り当てられたストレージの使用量が管理者に示されます。 組織がプレミアム フィーチャ データ ストアを利用している場合、時間経過に伴うデータベース リソースの使用率が追加のチャートに表示されます。
- 一部の管理レポートが改善されています。 管理者は毎日のアクティビティ レポートを生成できるようになり、クレジット レポートに ArcGIS Notebooks のフィールドが含まれるようになりました。
- スロバキア語が、ArcGIS Online Web サイトを表示する言語オプションとして新しく追加されました。
- ArcGIS Online では HTTPS の使用が強制されるようになりました。このため、すべてのデータが確実に暗号化されて機密性が向上し、機密データがセキュリティで保護されています。 HTTP URL にはアクセスできなくなりました。 詳細については、この FAQ をご参照ください。
アプリの構成
- ArcGIS 構成可能なアプリにある [カテゴリ ギャラリー] および [シーンとインセット マップ] テンプレート (3D ビューアーに名称変更されました) で新しい構成環境が利用可能になっています。 高速セットアップを使用してアプリを構築するか、完全セットアップを用いてアプリを構成して、行った変更を確認できます。 この新しい構成環境を使用するアプリで Google Analytics トラッキングを有効化することができます。 詳細については、「構成可能なアプリの新機能」をご参照ください。
- いくつかの拡張機能が ArcGIS Experience Builder に追加されています。 サブスクリプション コンテンツを使用するウィジェットでテンプレートを公開する際に、匿名でのアクセスが可能になるようにコンテンツを認証できるようになりました。 埋め込みデザイナーで編集する調査をプレビューできるようになりました。 詳細については、「Experience Builder の新機能」をご参照ください。
- 複数のウィジェットが ArcGIS Web AppBuilder で改善されました。 データの追加ウィジェットで WMTS OGC Web サービスを追加できるようになりました。 閉じていないパーセルがこのリリース以降のパーセル ドラフター ウィジェットによって作成された場合、ユーザーは、閉じていない境界を編集して閉じることができるようになりました。 グリッド参照グラフィックの参照系オプションとして UTM が追加されています。 スマート エディターで、座標を使用して新しい位置にポイント フィーチャを移動する際に、MGRS (Military Grid Reference System) を選択できるようになりました。 詳細については、「ArcGIS Web AppBuilder の新機能」をご参照ください。
共有およびコラボレーション
プロフィール ページに表示されるアイテムのギャラリーをカスタマイズできます。 アイテムのサムネイルの順序を変更したり、ギャラリーで注目するアイテムを選択したりできます。
データ管理
- ホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト フィーチャ レイヤー ビューで属性の編集を有効化した場合は、個別のフィールドの編集を無効化して、編集をさらに細かく制御できます。
- ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するときは、フィールド プロパティがソースのホスト フィーチャ レイヤーから継承されます。 ソースのホスト フィーチャ レイヤーのプロパティに影響を与えることなく、ホスト フィーチャ レイヤー ビューのフィールドの表示名、説明、フィールド値、および編集プロパティを変更できます。
- ArcGIS Pro 2.7 以降では、関連フィーチャ レイヤーを含むビルディング シーン レイヤーを ArcGIS Online に公開できます。
- 配列の操作を簡単にするために新しい Arcade 関数が追加されています。
- ホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト テーブル レイヤーに添付されたすべてのファイルの合計ストレージ サイズは、レイヤーのアイテムページにある [概要] タブの [詳細] セクションにレイヤー サイズとは別に表示されます。
ノートブック
組織のメンバーは、ArcGIS Notebooks ランディング ページを使用して、ノートブックを表示、検索、管理できるようになりました。 また、適切な権限を持つユーザーはこの新しいページからノートブックを開いたり、作成したりすることもできます。 さらに、管理者は、各自の組織で実行中のすべてのノートブックを表示および管理できます。