組織のホーム ページを作成するためのベスト プラクティス

ホーム ページは、GIS 組織と、組織が提供するマップとアプリの品質についての第一印象を与えます。

ホーム ページには、内部組織のメンバー、ビジネス パートナー、一般ユーザーのリソースと情報が含まれます。 管理者は、組織のスタイル ガイドラインやブランドを反映し、組織のメンバーが ArcGIS Online で管理および作成したマップ、データ、シーン、レイヤー、およびアプリを効果的に表示するホーム ページの管理を担当します。

はじめに

組織の管理者、またはホーム ページの管理権限を持つユーザーは、いつでも組織のホーム ページを変更できます。

管理者は、サイン インした後、組織のホーム ページにある [ホーム ページの編集] ボタンを使用するか、組織設定の [ホーム ページ] タブからエディターを起動して、ホーム ページ構成にアクセスできます。

エディターを起動すると、以下が表示されます。

  • ホーム ページのヘッダー、フッター、およびコンテンツを定義するセクション、および色とタイポグラフィのデザインオプション。
  • 現在の設定のプレビュー。
  • さまざまなデバイス上でホーム ページをプレビューするためのオプション。

組織のホーム ページのコンポーネントを構成する方法については、「ホーム ページの構成」をご参照ください。

サイト ナビゲーションの強化

組織のホーム ページでは、一般ユーザーと組織メンバーがサイン インすると、そのリソースとコンテンツを提供し、マップ、アプリ、その他のコンテンツを幅広い利用者に表示します。 匿名の一般訪問者と組織のメンバーがサイトをどのように操作するかを検討することが重要です。

管理者は、ナビゲーション バーに表示するリンクとそれを表示できるユーザーを指定できます。 たとえば、ナビゲーション バーを構成して、[ギャラリー] ページをすべての人がアクセスできるようにする、完全に非表示にする、またはサイン イン後の組織のメンバーだけがアクセスできるようにすることができます。

さらに、[ギャラリー][グループ] を構成して、ユーザー (サイン インした組織メンバーまたは匿名の一般ユーザー) が所属しているグループに基づいて特定のコンテンツのコレクションを表示できます。

アクセスしやすい設計を組み込む

人生のある時点でほぼすべてのユーザーが、永続的、一時的、または状況的に何らかの身体障害を経験します。 アクセスしやすい設計をサイトに含めるための基本的なヒントを次にいくつか示します。

色のコントラスト

エレメントの色のコントラストを十分に設定すると、低視力のユーザーがサイトを利用しやすくなります。 組織が求める外観に従ってホーム ページの配色をカスタマイズできますが、提供された設定済みのカラー テーマは、視力が低いまたは視覚障害のあるユーザー向けに色のコントラストが最大になるように設計されています。 カスタム スタイルを使用して、組織向けにブランド化されたテーマを作成した場合は、選択した色が、カスタム スタイル セットアップ ウィンドウで利用可能な読みやすさチェックに合格することを確認してください。

クリアなフォント

色のコントラスト同様、組織が求める外観に従ってホーム ページのタイポグラフィをカスタマイズできますが、提供された設定済みのフォント テーマは、複数のブラウザーおよびさまざまなスクリーン リーダーによる翻訳と読みやすさに適合するように設計されています。

画像内のテキストを回避

ホーム ページは、どのデバイスでも応答性が良く、表示できるように設計されています。 テキストまたはグラフィックス エレメントをバナー画像に直接埋め込まないでください。異なる解像度または異なるデバイスで表示したときに不適切な結果につながる可能性があるためです。 さらに、テキストを埋め込むと、視力が低いまたは視覚障害のあるユーザーが画像内に埋め込まれた情報にアクセスできなくなります。 組織のタイトルとテキスト ブロックを使用して、ユーザーに情報を提供します。

色とスタイルの検証

バナー グラフィックス、背景色、アイテムのサムネイルなどを含む、ホーム ページ全体の外観が調和するようにします。 カスタム カラーを使用して、テーマを簡単に変更するか、設定済みのカラー テーマを使用します。

コンテンツの編集

テキスト ブロックを短くまとめます。 テキストで十分な情報を提供して、有益だが冗長にならないようにします。 各テキスト ブロックには、最大 1,000 文字含めることができます。 ユーザーが情報を覚えていられるように、ブロックまたは段落あたり 1 ~ 2 つの文を使用します。 複雑なテキスト コンテンツを複数のテキスト ブロックにまたがって分割したり、アイテム ギャラリーの上部にテキスト サマリーを追加したりできます。

以下を考えてみます。

  • 提供するメッセージングは組織に関連していることを確認します。
  • ワード数は、トピックの複雑さ、またはわかりやすさを反映する必要があります。
  • カバー画像とアイテムのサムネイルにテキストを使用しないようにします。
  • コンテンツの品質の高さを維持し、サイトに公開する前に必ず校正します。

アイテム ギャラリーの合理化

アイテム ギャラリー内のアイテムの情報をすべて表示する必要がない場合があります。 たとえば、アイテム タイプやサマリーが不要なことがあります。 不要な情報を追加するのではなく、何を削除できるか確認して、多くの場合、サイトの見た目を、明確で専門的にすることができます。

クリーンなサムネイルの使用

サムネイルをシンプルにします。 アイテムまたはグループのサムネイルを作成する際には、不鮮明な画像やコントラストのない小さなテキストの使用は避けてください。 サムネイル内でタイトルまたはアイテム タイプを重複しないようにしてください。 使用できる画像形式は PNG、GIF、および JPEG です。 アイテムのサムネイル (ギャラリー) の縦横比は [3:2] です。

リンクと連絡先情報の追加

ソーシャル メディア アカウントのリンクおよび、適切な場合は [組織に連絡] 電子メール リンクをサイトのフッター セクションに追加することを検討します。

レビューする

組織に関連するすべてのコンテンツとアイテムが管理され、正確性について頻繁にレビューされることを確認します。 リンクが変わる可能性があるため、情報が最新でなくなる可能性があります。

組織のホーム ページの例

ミネソタ州フェアリボー郡は、ブランド化されたサムネイル付きの良く管理されたサイトを提供して、視覚的に興味深いユーザー エクスペリエンスを生み出し、簡潔な説明テキストを使用して情報も明確に伝達しています。

ノースカロライナ州チャタム郡の GIS Portal は、調和するサムネイルと最小のテキストを使用して統一された外観によるブランド化を行っています。 このサイトは人の目を引きつけ、各リンクと画像の目的を明確に伝えます。 この組織は、情報バナーフッター テキスト ボックスのリンクを使用して、ユーザーに追加情報を提供しています。

シアトル市の GIS Portal は、ホーム ページを Web アプリとフィーチャ レイヤーに分けて、各リンクの大きなサムネイルと明確な説明が付いたそれぞれ 4 つのページだけを表示しています。 最小限で読みやすいレイアウトを提供しています。