方向付き画像レイヤーは、マップ内で方向付き画像を視覚化するためのフィーチャ レイヤーの一種です。 方向付き画像レイヤーは、Map Viewer で方向付き画像ビューアーを使用して表示および管理できます。 方向付き画像レイヤーの作成と管理の方法の詳細については、「ArcGIS Pro の方向付き画像の概要」をご参照ください。
マップに追加した場合、方向付き画像レイヤーの各ポイントは、画像が撮影されたカメラ位置を表します。 ポイントの属性には、画像の保存場所へのパスと、方向付き画像ビューアーに画像を表示するために必要なキー メタデータがあります。
方向付き画像レイヤーは、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 11.2 以降ではホスト フィーチャ レイヤーで共有され、ArcGIS Enterprise 11.2 以降では ArcGIS Server フィーチャ レイヤーで共有されます。
公開されると、方向付き画像レイヤーは、フィーチャ レイヤー アイテムに追加されます。 オプションのカバレッジ フットプリント フィーチャを、同じフィーチャ レイヤー アイテムのポリゴン レイヤーとして公開することもできます。 方向付き画像レイヤーまたはフィーチャ レイヤー アイテムをマップに追加する際に、方向付き画像フットプリント レイヤーが存在する場合は、方向付き画像レイヤーと方向付き画像フットプリント レイヤーがまとめてグループ レイヤーとして追加されます。
方向付き画像レイヤーの表示
方向付き画像ビューアーを使用して、方向付き画像を調べることができます。 方向付き画像ビューアーには、方向付き画像レイヤー内の画像を探索および管理できるツールが用意されています。 目的のマップ位置をクリックすると、選択した位置に最適な画像が方向付き画像ビューアーに表示されます。 画像を画面移動および拡大表示すると、カメラの視野がマップ上で動的に更新されます。 これにより、方向付き画像データとマップ上に表示されているベクター データとの関連性を確認することができます。 選択した位置は、赤色の十字 として表されます。
マップ上でカメラの位置を選択する必要はありません。 表示される画像は、選択した位置に対して最適な画像であり、選択したカメラ位置に対応するとは限りません。
注意:
方向付き画像ビューアーは、JPG、JPEG、TIF、MRF 画像形式に対応しています。 画像は、パブリックにアクセスできるクラウド ストレージやフィーチャ アタッチメントとして提供されます。
方向付き画像を表示または管理するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Online にサイン インしており、表示するフィーチャ レイヤー アイテムにアクセスするために必要な権限があることを確認します。
サイン インしなくても、パブリックなマップやレイヤーの探索、追加、構成を行えます。 変更内容を保存するには、必要な権限が付与されていなくてはなりません。
- Map Viewer で、方向付き画像レイヤーを含むマップを開くか、新しいマップに方向付き画像レイヤーを含むフィーチャ レイヤー アイテムを追加します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで [レイヤー] をクリックします。
- 方向付き画像レイヤーを選択します。
注意:
フィーチャ レイヤーに方向付き画像レイヤーと方向付き画像フットプリント レイヤーの両方が含まれている場合は、グループ レイヤーを展開して、方向付き画像レイヤーを明示的に選択します。 方向付き画像レイヤーが選択されていない場合は、[方向付き画像] は使用できません。 - [設定] (明るい背景の) ツールバーで [方向付き画像] をクリックして、方向付き画像ビューアーを開きます。
- 方向付き画像レイヤー内にあるエリアのいずれかの場所をクリックして、その場所の最適な画像を表示します。 フットプリント レイヤーが使用可能な場合は、参照として使用します。
- 画面移動とズームで画像内をナビゲートします。 これにより、マップ上で画像フットプリントが動的に更新されます。
現在のフットプリント、その他のフットプリント、その他のカメラ位置の表示
方向付き画像レイヤー内の画像とマップとの関連性を十分に理解するために視覚化できる 3 つのグラフィック レイヤーがあります。 これらのレイヤーにはそれぞれ、現在のフットプリント、その他のフットプリント、その他のカメラ位置が含まれています。 これらのレイヤーは、方向付き画像ビューアーを使用して表示または非表示にできます。
注意:
方向付き画像ビューアーでは、画像のフットプリントがマップ上に赤色のポリゴンとして表示されます。 画像内をナビゲートすると、その画像のフットプリントがマップ上で動的に更新され、その画像に表示されているエリアがハイライト表示されます。 現在のフットプリント、その他のフットプリント、その他のカメラ位置のグラフィック レイヤーには [レイヤー] ウィンドウからアクセスできず、これらのレイヤーのシンボルを変更することもできません。
現在のフットプリント、その他のフットプリント、その他のカメラ位置を表示するには、次のいずれかを実行します。
- [現在のフットプリント] をクリックして、マップ上でフットプリントを表示または非表示にします。
- [その他のフットプリント] をクリックして、ある場所のその他の画像のフットプリントを表示または非表示にします。 その他のフットプリントはマップ上に青色のポリゴンとして表示されます。
- [その他のカメラ位置] をクリックして、ある場所のその他の画像のカメラ位置を表示または非表示にします。 その他のカメラ位置はマップ上に青色のドットとして表示されます。
その他の画像の探索
同じ場所のその他の画像を表示するには、次の手順に従います。
- 上記の「方向付き画像レイヤーの表示」ワークフローの最初の 5 つの手順を実行します。
- [ナビゲーション ツール] を選択し、コンパスを使用して、マップで選択した位置を含む画像を探索します。
注意:
選択した場所は、[ナビゲーション ツール] の中心に赤色の十字 として表示されます。 選択したマップ位置を含む画像のカメラ位置が、赤色の十字アイコン を基準とした距離と向きに基づいて、配置されてツール上にポイントとして表示されます。 このツールは 4 つの四分円 (東西南北) に分割されており、各四分円は 3 つのセグメントに分割されていて、マップ上で選択した場所から各カメラ位置までの相対距離を示しています。
方向付き画像ビューアーの現時点の画像では、赤色の十字アイコン を基準としたカメラの位置と向きが赤色で表示されています。 選択したマップ位置を表すその他のカメラ位置は青色のドットで表示されています。
選択したマップ位置の別の画像を表示するには、青色のドットをクリックするか、ツール セグメントをクリックします。セグメントから最も品質の高い画像が表示されます。 画像のあるセグメントは白、画像のないセグメントはグレーになります。
- [画像ギャラリー] を選択して、選択したマップ位置を表すすべての画像の低解像度サムネイルのカルーセルを探索します。 サムネイルをクリックすると、方向付き画像ビューアーに最大解像度の画像が表示されます。
マップ上に追加のフットプリントが表示されている場合、ギャラリー画像にカーソルを置くと、対応するフットプリントがハイライト表示されます。
注意:
[画像ギャラリー] でサポートされているのは、MRF や COG など、内部でタイル化されている画像形式だけです。 JPEG 画像 (タイル化されていない) と、ファイル拡張子 .mrf または .tif でない MRF 形式と COG 形式はサポートされていません。 [画像ギャラリー] が無効になると、方向付き画像ビューアー内の現在の画像は内部的にタイル化されていないか、必要なファイル拡張子がありません。
画像の品質を向上
[画像調整] を選択すると、スライダーを使用して、画像の明るさ、コントラスト、シャープネスを調整できます。 これらの拡張機能は方向付き画像ビューアー内で保持され、方向付き画像ビューアーが閉じられるまで、後から表示されるすべての画像に適用されます。 [リセット] をクリックし、いつでも元の値にリセットできます。
注意:
画像調整は 360 度画像ではサポートされていません。
ポップアップの表示
方向付き画像ビューアー内の画像のポップアップを表示するには、[ポップアップの表示] を選択します。 フィーチャ レイヤーのポップアップを構成する方法については、「ポップアップの構成」をご参照ください。
イメージ オーバーレイ
レイヤー リストで使用可能なフィーチャ レイヤーをリストし、それらを方向付き画像ビューアー内で選択された画像にオーバーレイするには、[イメージ オーバーレイ] を選択します。
オーバーレイ オプションには 2 つのタイプがあります。
- カメラ位置のオーバーレイ - 読み込んだ画像のフットプリントと交差するレイヤーからすべてのカメラ位置 (フィーチャ ポイント) をオーバーレイできます。
- マップ フィーチャのオーバーレイ - 現在のマップ ビューからマップ フィーチャをオーバーレイできます (方向付き画像を除く)。 ポイント、ライン、ポリゴンなど、使用可能なすべてのフィーチャ レイヤーから選択できます。これらはレイヤー リストに記されており、マップにレンダリングされます。