Web シーンからの 360 VR エクスペリエンスの作成

360 VR エクスペリエンスを既存の Web シーンから直接作成できます。 この作成プロセスでは、シーンを 360 VR エクスペリエンスに変換して ArcGIS Online に公開します。 各 Scene Viewer スライドは 360 VR エクスペリエンスの観測点に変換されます。

ArcGIS Online の 2023 年 2 月リリース以降では、360 VR エクスペリエンスの作成に Web シーンのポップアップも含まれるようになりました。 詳細については、ポップアップに関する考慮事項をご参照ください。

Scene Viewer または 360 VR Web アプリのいずれかで Web シーンから 360 VR エクスペリエンスを作成できます。

360 VR エクスペリエンスでは、次のことも行えます。

注意:
  • 現在サポートされているのは 360 VR の観測点のみで、シナリオはサポートされていません。
  • 現在、360 VR エクスペリエンスの Web ベースの作成は、モバイル デバイスではサポートされていません。

Scene Viewer からの 360 VR エクスペリエンスの作成

Scene Viewer からエクスペリエンスを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アカウントにサイン インしていることを確認し、Scene Viewer を開きます。
  2. 360 VR エクスペリエンスの作成時に使用するシーンを開きます。
  3. [デザイナー] ツールバーの [アプリの作成] アプリの作成 をクリックします。
  4. [360 VR エクスペリエンス] をクリックして、[360 VR エクスペリエンスの作成] ページを開きます。

Web アプリからの 360 VR エクスペリエンスの作成

Web アプリからエクスペリエンスを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アカウントにサイン インしていることを確認します。
  2. 360 VR エクスペリエンス ギャラリーを開きます。
  3. [新しい 360 VR エクスペリエンス] をクリックして、[360 VR エクスペリエンスの作成] ページを開きます。
  4. 360 VR エクスペリエンスの作成時に使用するシーンを選択します。

    360 VR エクスペリエンスを作成する前にシーンとスライドをプレビューできます。

    シーンのプレビュー

  5. [次へ] をクリックして、[360 VR エクスペリエンスの作成] ページを開きます。

360 VR エクスペリエンスの公開

[360 VR エクスペリエンスの作成] ページが開いたら、ArcGIS Online で次の手順を実行して、360 VR エクスペリエンスを作成して公開します。

  1. 360 VR エクスペリエンスの名前をテキスト ボックスに入力します。
  2. [公開] をクリックし、エクスペリエンスを作成して公開します。

    360 VR エクスペリエンスの公開プロセスが開始されます。

    公開の進捗状況バー

注意:
360 VR エクスペリエンスの作成は、リソースを集中的に使用するプロセスのため、シーンの複雑度やスライド数に応じて数分かかる場合があります。 公開プロセスが中断されないようにするために、ブラウザーのタブを閉じたり、別のタブに変更したりしないでください。

360 VR エクスペリエンスを開く/表示

360 VR エクスペリエンスが ArcGIS Online に公開されたら、360 VR エクスペリエンスで次のオプションを使用できます。

360 VR で開く

360 VR Web アプリで開きます。

マイ エクスペリエンスに表示

360 VR ギャラリーに表示します。

アイテムを ArcGIS Online で表示

アイテムを ArcGIS Online で表示します。

次の画像では、ベルリンのシーンから成る 2 つのスライドが、作成した 360 VR エクスペリエンスの観測点として表示されています。

ベルリンの観測点
マルクス・エンゲルス広場 (Marx-Engels Platz)、ベルリン
2 つ目のベルリンの観測点
ベルリン市の概観

注意:

シーンから作成された 360 VR エクスペリエンスは自動的に更新されません。 作成元のシーンまたはそのスライドを変更した場合は、前述の手順に従って 360 VR エクスペリエンスを再作成する必要があります。

ポップアップに関する考慮事項

ArcGIS Online の 2023 年 2 月リリース以降では、Web シーンからの 360 VR エクスペリエンスの作成に、その Web シーンで構成済みのポップアップも含まれるようになりました。 詳細については、「シーンでのポップアップの構成」をご参照ください。

ポップアップが 360 VR エクスペリエンスに含まれている場合は、フィーチャをクリックすると、Scene Viewer の場合と同様にポップアップを表示できますが、次の点を考慮してください。

  • ポップアップの構成は Web シーンとそのレイヤーから継承されます。つまり、360 VR では、シーン内と同じポップアップ テンプレートが使用され、ポップアップは、対応するレイヤーでも有効になっている場合のみ表示されます。 この方法を使用して、360 VR エクスペリエンスでポップアップを無効にできます。
  • フィーチャ レイヤーとシーン レイヤーのポップアップのみがサポートされています。
  • ポップアップは 360 VR エクスペリエンスごとに 10,000 個のフィーチャに制限されています。 サイズの大きいフィーチャ (ピクセル カバレッジから見た大きさ) は、サイズが小さいフィーチャやオクルージョンされた (隠された) フィーチャより優先されます。
  • 360 VR エクスペリエンスが作成されると、ポップアップのテンプレートと属性が .3vr ファイルにキャッシュされます。 ポップアップのテンプレート、データ、属性が Web シーンまたはそのレイヤーで変更された場合、その変更は 360 VR エクスペリエンスに反映されません。 この場合は、前述の手順に従って 360 VR エクスペリエンスを再作成してください。
  • 360 VR エクスペリエンスを表示中に、フィーチャの上にポインターを置くと、ポインターが変化して、下にあるフィーチャをクリックしてポップアップを表示できることが示されます。
  • フィーチャが重なり合っている場合は、最も前面にあるフィーチャのポップアップのみが表示され、背景にあるフィーチャのポップアップは表示されません。