ゾーンのジオメトリをテーブルに出力ツールは、データセット内の各ゾーンのジオメトリ計測値を計算し、結果をテーブルとして出力します。
出力はホスト フィーチャ レイヤーです。
例
このツールの使用シナリオには次のようなものがあります。
- 集水域境界のレイヤーを基に、各集水域境界の面積と周長を計算する。
- 土地利用タイプのレイヤーを基に、土地利用ゾーンごとに異なるジオメトリ タイプを計算する。
使用上の注意
ゾーン統計をテーブルに出力には、入力レイヤー、ジオメトリの設定、結果レイヤーの構成が含まれています。
入力レイヤー
[入力レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
[入力ゾーン ラスターまたはフィーチャ] は、ゾーンの境界を定義する入力を指定します。 ゾーンは、入力データ内において、同じ値を持つすべてのエリアとして定義されます。 入力には、整数ラスターまたはフィーチャ データを使用できます。 エリアは連続していなくてもかまいません。
[レイヤー]
をクリックしてレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成できます。 フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
ゾーン入力がラスターの場合、整数ラスターである必要があります。 ゾーンは、同じセル値が設定された入力内のすべての場所で定義されます。
特定のゾーンが 1 つのセルのみで構成されている場合、またはゾーンが複数のセルから構成される 1 つの正方形ブロックの場合、楕円 (この場合は円) の方向が 90 度に設定されます。
ゾーン入力がフィーチャである場合、解析セル サイズを使用して、内部でラスターに変換されます。
[ゾーン フィールド] は、各ゾーンを定義する値を格納するフィールドを指定します。
ゾーン レイヤーの整数フィールドまたは文字列フィールドを使用できます。
ゾーン入力を指定する場合、デフォルトのゾーン フィールドは使用可能な最初の整数またはテキスト フィールドです。 他に有効なフィールドが存在しないとき、ObjectID フィールド (たとえば OID や FID) がデフォルトになります。 ゾーン入力がラスター属性テーブルのないラスターである場合、ゾーン フィールドはデフォルトで Value になります。
ゾーンのジオメトリの設定
[ゾーンのジオメトリの設定] グループには、解析ラスターのセル サイズを指定する [解析セル サイズ] パラメーターが含まれています。 これは数値で定義されます。 使用可能な単位は、フィート、マイル、キロメートル、メートルです。
セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、[セル サイズ] 環境が指定されていれば、そこから取得されます。
パラメーターのセル サイズも環境のセル サイズも指定されていない場合、デフォルトの出力セル サイズは、解析ラスターのセル サイズによって決定されます。 入力データセットがフィーチャで、[スナップ対象ラスター] 環境が設定されている場合は、スナップ ラスターのセル サイズが使用されます。 スナップ対象ラスターが設定されていない場合、セル サイズは範囲の幅および高さのうち小さい方を 250 で割った値で計算されます (範囲が環境で指定された出力座標系に存在する場合)。
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
[出力テーブル名] は、作成されてマップに追加される出力テーブル レイヤーの名前です。
名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
クレジット
このツールはクレジットを消費します。
このツールの実行に必要なクレジット数を計算するには、[クレジットの推定] を使用します。 詳細については、「空間解析のクレジットの概要」をご参照ください。
出力
出力は、ゾーン演算の結果を表示するテーブル レイヤーです。
出力テーブルでは、値フィールドは、必ずゾーン出力計算を含むフィールドの前になります。 値フィールドにはゾーン データセットで定義したゾーンの値が含まれ、これは浮動小数点です。
出力テーブル内の結果は、(0 ~ 180 の範囲の度で表示される) 方向を除き、すべてマップ単位で表されます。 方向は、X 軸と楕円の主軸との間の角度として定義されます。 方向の角度値は、東 (3 時の位置) を始点 0 とし、長軸が垂直になる 90 度まで反時計回りに計測されます。
使用法の要件
このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。
- Professional または Professional Plus ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、または画像解析権限を含む同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- ArcGIS REST API のゾーンのジオメトリをテーブルに出力
- ArcGIS API for Python の zonal_geometry_as_table
- Spatial Analyst エクステンションを含む ArcGIS Pro のゾーンのジオメトリをテーブルに出力