Map Viewer または Map Viewer Classic で作成されたマップには、ベースマップ、データ レイヤー、範囲、凡例、およびナビゲーション ツール (ズーム、画面移動、地名検索、ブックマークなど) が含まれます。 多くのマップには、ベースマップ ギャラリーなどの対話的要素、計測ツール、ポップアップ、および時系列データの再生ボタンもあります。
Map Viewer や Map Viewer Classic でマップを作成するほかに、直接 URL パラメーターを使用してマップを作成または変更することもできます。
たとえば、URL パラメーターを使用して、バイオームとエコリージョンを示すマップを作成できます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://basemaps.arcgis.com/arcgis/rest/services/World_Basemap_v2/VectorTileServer&url=https://services.arcgis.com/P3ePLMYs2RVChkJx/arcgis/rest/services/Resolve_Ecoregions/FeatureServer
たとえば、次のような場合に Map Viewer URL を使用できます。
- 多くの参照レイヤーまたは操作レイヤーを含める必要がなく、特定のスタイルをマップのコンテンツに適用する必要がない場合に、URL を使用して Map Viewer を開きます。 たとえば、Web サイトで住所を検索したり、サイトに関連する単一レイヤーを表示したりできるようにする場合、ユーザーは指定したベースマップと必須の単一レイヤーを使用して Map Viewer を開くリンクを Web サイトに含めることができます。
- Web サイトまたは電子メールから保存した Web マップにリンクする必要があります。 URL を使用して、特定の Web マップを開くことができます。
URL の構成内容
URL は常に、Map Viewer では https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?、Map Viewer Classic では https://www.arcgis.com/home/webmap/viewer.html? で始まり、下記のうちの 1 つ以上のクエリ パラメーターが含まれます。 複数のパラメーターを含めるには、アンパサンド (&) を使ってパラメーターを区切ります。 このページで、複数のパラメーターを使用する例を確認します。
以下の例をご参照ください。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?center=20,45&level=8
注意:
URL パラメーター内のリソースが HTTP として指定されている場合は、URL に含まれる HTTP を HTTPS に置き換えて、HTTPS のみを使用してすべてのリソースにアクセスできるようにする必要があります。
クエリ パラメーターのエンコード
すべてのクエリ パラメーターがエンコードされます。 URL エンコーディングによって、有効な文字が ArcGIS Online に送信されることが保証されます。 エンコーディングでは、無効な文字が、% とそれらの文字の 16 進数表記に置き換えられます。
次に、エンコードされていない URL パラメーターの例を示します。basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/Ocean/World_Ocean_Base/MapServer
次に、エンコードされた当該パラメーターを示します。basemapUrl=https%3A%2F%2Fservices.arcgisonline.com%2FArcGIS%2Frest%2Fservices%2FOcean%2FWorld_Ocean_Base%2FMapServer
パラメーター内のパラメーターもエンコードする必要があります。次に例を示します。urls=https%3A%2F%2Fmaps.ngdc.noaa.gov%2Frest%2Fservices%2Fweb_mercator%2Ftrackline_gravity%2FMapServer%2Chttps%3A%2F%2Fmaps.ngdc.noaa.gov%2Frest%2Fservices%2Fweb_mercator%2Fhazards%2FMapServer%3Flayers%3Dshow%3A5%2C6
インターネットには、エンコードされた URL (https://www.urlencoder.io/ など) を生成するための無料のサイトおよびツールが多数存在します。 読みやすさに配慮して、このトピックで以降に示す例はエンコードされていません。 エンコードされた URL を Web ブラウザーに表示するには、例の後に示される [Map Viewer でこの例を表示] リンクをクリックしてください。
保存されたマップを開く
Map Viewer または Map Viewer Classic で作成して保存したマップを開くには、webmap= とそのマップの一意の ID を使用します。
この例では ID が 75a3ce8990674a5ebd5b9ab66bdab893 の Web マップが Map Viewer で開きます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?webmap=75a3ce8990674a5ebd5b9ab66bdab893
この例では、Map Viewer に、範囲が -117.996342,33.841078,-117.993692,33.844375 に設定された、ID が 29990ur6423j1180p53f9t30019491 の Web マップが開きます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?webmap=29990ur6423j1180p53f9t30019491&extent=-117.996342,33.841078,-117.993692,33.844375
ベースマップの定義
ベースマップを定義するには、basemapUrl= をレイヤーに設定します。 ベースマップが定義されない場合、デフォルト ベースマップである World Topographic ベースマップが使用されます。
この例では、Map Viewer が開き、ベースマップとして使用される OpenStreetMap が表示されます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://basemaps.arcgis.com/arcgis/rest/services/OpenStreetMap_v2/VectorTileServer&layers=9e2f2b544c954fda9cd13b7f3e6eebce
この例では、Map Viewer が開き、ベースマップとして使用される World Physical Map とアイテム ID が 9e2f2b544c954fda9cd13b7f3e6eebce の操作レイヤーがマップに表示されます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Physical_Map/MapServer&layers=9e2f2b544c954fda9cd13b7f3e6eebce
参照レイヤーを含める
ベースマップに参照レイヤーを含めるには、basemapReferenceUrl= をレイヤーに設定します。 basemapUrl パラメーターの他に、basemapReferenceUrl= パラメーターを使用する必要があります。
この例では、Map Viewer が開き、衛星画像ベースマップ レイヤーが表示され、参照レイヤーが境界と場所レイヤーに設定されます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Imagery/MapServer&basemapReferenceUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/Reference/World_Boundaries_and_Places/MapServer
この例では、Map Viewer が開き、衛星画像マップ イメージ レイヤーが表示され、ベースマップが衛星画像ベースマップ レイヤーに設定されます。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Imagery/MapServer&basemapReferenceUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/Reference/World_Boundaries_and_Places/MapServer&layers=df610ec7afe74b1995a913ec1fc1284e
操作レイヤーの定義
ベースマップの上に重ねる操作レイヤーを定義するには、webmap=、layers=、layerIds=、url=、または urls= を使用します。 レイヤーが Web サイト内のアイテムの場合は、layers= を使用します。これにより、すべてのレイヤー構成を取得できます。 複数のサブレイヤーを含んでいるフィーチャ レイヤーから個別のサブレイヤーを追加するには、layerIds= を使用します。 レイヤーが Web サイト内にない場合は、url= または urls= を使用します。
layers= パラメーターには、単一のアイテム ID または複数のアイテム ID を指定できます。 複数のレイヤーの場合、カンマ区切りの ID リスト (&layers=<itemID>,<itemID>,<itemID>) を使用します。
以下の例をご参照ください。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?webmap=8152694dd9594393a1db4d62d2020fe3&layers=9e2f2b544c954fda9cd13b7f3e6eebce,dece90af1a0242dcbf0ca36d30276aa3
layerIds= パラメーターには、単一のレイヤー ID または複数のレイヤー ID を指定できます。 フィーチャ レイヤーが複数のサブレイヤーを含んでいる場合は、layerIds= パラメーターを使用して個別のサブレイヤーを追加します。 複数のサブレイヤーの場合、カンマ区切りの ID リスト (&layerIds=0,1,2) を使用します。
以下の例をご参照ください。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?layers=025063719c32408dbd4fb608faa28d2a&layerIds=0,2
url= パラメーターは単一のレイヤー URL を受け入れます。
以下の例をご参照ください。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?url=https://services9.arcgis.com/RHVPKKiFTONKtxq3/arcgis/rest/services/USGS_Seismic_Data_v1/FeatureServer
urls= を使用して複数のレイヤーを含めます。 各レイヤーをカンマで区切ります。 マップ範囲は、リスト内の最後のレイヤーまたは読み込みに最も時間がかかったサービスに基づきます。 特定の範囲にズームするには、extent= パラメーターを含めます。
以下の例をご参照ください。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?urls=https://services9.arcgis.com/RHVPKKiFTONKtxq3/arcgis/rest/services/NOAA_METAR_current_wind_speed_direction_v1/FeatureServer,https://services9.arcgis.com/RHVPKKiFTONKtxq3/arcgis/rest/services/NOAA_storm_reports_v1/FeatureServer?layers=show:4&extent=-108,40,-85,31
縮尺レベルを定義してマップの中心に配置する
webmap パラメーターまたは find パラメーターを使用する場合、Map Viewer Classic では、マップの縮尺が自動的に設定されます。 webmap パラメーターを使用する場合、level および center または extent などの他の URL パラメーターが使用されて Web マップの縮尺をオーバーライドしない限り、マップはマップの全範囲に自動的にズームされます。 find パラメーターを使用する場合、見つかった位置の最適な範囲に自動的にズームします。
特定の縮尺レベルを定義するには、center パラメーターおよび level パラメーターを使用します。 level パラメーターは、タイル ベースマップの REST サービス エンドポイントに示されているキャッシュ スケールのレベル ID を受け入れます。 解像度は縮尺と反比例の関係にあります。 level パラメーターは、タイル ベースマップのみでサポートされ、ダイナミック マップ サービスおよびその他の非タイル データから作成されたベースマップではサポートされません。
特定の位置をマップの中心にするには、地理座標 (x,y) または投影座標 (x,y,WKID) を使用して、center を設定します。 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてカンマを使用している場合は、セミコロンを使用します。
注意:
level パラメーターおよび center パラメーターは、一緒に使用される必要があります。 level パラメーターは、単独で使用された場合、無視されます。
次の地理座標の例を確認します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?center=20,45&level=4
次の投影座標の例を確認します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?center=500000,5500000,102100&level=4
範囲の定義
マップの範囲の定義には extent を使用します。 extent パラメーターは MinX,MinY,MaxX,MaxY の形式の地理座標 (GCS) または MinX,MinY,MaxX,MaxY,WKID の形式の投影座標 (PCS) を受け入れます。 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてカンマを使用している場合は、セミコロンを使用します。
次の地理座標の例を確認します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?extent=-117.20,34.055,-117.19,34.06
次の投影座標の例を確認します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?extent=-13079253.954115,3959110.38566837,-12918205.318785,4086639.70193162,102113
レイヤーの表示設定
マップに開くレイヤーに対してサブレイヤーの表示を設定するには、layers=show: を使用します。
この例では、サブレイヤー 3 は表示されますが、他のサブレイヤーは表示されません。
注意:
サブレイヤーの番号は REST エンドポイントで示されるようにゼロ (0) から始まります。https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?url=https://services.arcgis.com/P3ePLMYs2RVChkJx/arcgis/rest/services/BLS_Monthly_Unemployment_Current_14_Months/FeatureServer?layers=show:2&find=Pennsylvania
マップを開く位置またはフィーチャの検索
マップを開いてすぐに位置またはフィーチャを検索するには、find を使用します。 マップでは、最も近い一致結果に自動的にズームし、吹出しマーカーが追加されます。 find パラメーターに指定できる値は、1 行の住所、住所の一部 (たとえば、都市名のみや国名のみ)、場所名、緯度と経度の座標、および検索可能なレイヤー内のフィーチャ (たとえば、パーセル識別番号 (PIN) を表す 1916352001) です。
1 行の住所を使用する例を次に示します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?find=380 new york st,redlands,ca
ヒント:
検索可能なレイヤーで場所またはフィーチャを検索するには、webmap= パラメーターとそのマップの一意の ID を含めることができます。
ポイントの追加
ポイントをマップに追加するには、marker=<x>,<y> を使用します。 次のオプション プロパティも含めることができます。
- <wkid> - マップに追加される X,Y 座標の空間参照。 WKID を含めない場合、GCS 座標が使用されます。
- <encoded title> - ポイントのポップアップのタイトル。 タイトルを含めない場合、ポップアップは空になります。
- <encoded icon URL> - ポイントのシンボル。 シンボルを含めない場合、青のマーカー シンボルが使用されます。
- <encoded label> - ポイント シンボルの横に表示されるラベル。
例
区切り文字としてセミコロンを使用する例を次に示します。
https://www.arcgis.com/apps/mapviewer/index.html?marker=-79.234826;38.147884;;Race start and finish;;Grindstone 100 Ultra Marathon
検討事項
ポイントをマップに追加する場合、次の点に注意してください。
- Map Viewer Classic では、ポイントが、新しいマップ メモ レイヤーの指定した X,Y 座標の位置に追加されます。
- <x>,<y> 座標はポイントの追加に必要です。
- title、icon、label パラメーターでエンコードする必要があります。
- プロパティは marker=<x>,<y>,<wkid>,<encoded title>,<encoded icon URL>,<encoded label> の順序で追加する必要があります 。
- 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてカンマを使用している場合は、セミコロンを使用します。
- 空の値を使用します。 スペースは使用しません。 たとえば、ラベルを指定し、それ以外のオプション プロパティをどれも指定しない場合は、6 番目のパラメーターとしてラベルを追加し、その他のパラメーターの値を空にします (x;y;;;;label)。
- (ポイントを中央に配置することに加えて) マップを拡大する場合は、level パラメーターを含めます。
- マップ メモ レイヤーは、マップまたはアイテムとして編集および保存できます。
- 組織アカウントは、ポイントを使用してルート案内を提供したり、解析を実行したりできます。
詳細ウィンドウの非表示
注意:
現在、この機能は Map Viewer Classic でのみサポートされています。 Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。現在、この機能は
Map Viewer Classic の [詳細] ウィンドウを非表示にするには、mapOnly=true を使用します。
この例では、ID が 8505192e747d440098523e9e64419710 の Web マップが Map Viewer Classic に開かれますが、詳細ウィンドウは非表示になります。
https://www.arcgis.com/home/webmap/viewer.html?webmap=8505192e747d440098523e9e64419710&mapOnly=true