Object Tracking モデルは、ArcGIS Pro (バージョン 2.8 以降) の Full Motion Video ツールで使用することができます。 以下の手順でモデルを使用して、ビデオのオブジェクトをトラッキングします。
- Object Tracking モデルをダウンロードして、ArcGIS Pro にモーション イメージを追加します。
- [トラッキング] タブの [トラッキング ウィンドウ] ボタンをクリックすると、[ビデオのオブジェクト トラッキング] ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、[設定] タブと [トラッキング対象オブジェクト] タブがあります。 [設定] タブでは、ディープ ラーニング モデルを選択して、オブジェクトのトラッキング用のパラメーターを設定できます。
- [ローカル パスまたは URL を使用してオブジェクト トラッキング モデルを追加] ボタン
をクリックすると、[パスからディープ ラーニング モデルを追加] ダイアログ ボックスが開きます。
- URL を指定するか、ローカル ディレクトリにあるファイルを参照して、ディープ ラーニング モデル パッケージ ファイル (.dlpk) へのパスを指定します。
[モデル] テキスト ボックスでは、モデルの名前にエイリアスを割り当てることができます。
- [追加] をクリックすると、モデルが読み込まれ、ダイアログ ボックスが閉じます。
モデル名が、[モデル] ドロップダウン リストに表示され、選択可能になります。
- [設定] タブで、次のようにパラメーターを設定します。
- [トラックの失敗を検出] - オブジェクトが、外観の変化に基づいて正常にトラッキングされるかどうかを指定します。
デフォルト設定はオンです。
- 間隔 (フレーム) - アプリケーションが、オブジェクトの外観の変化をチェックする間隔 (フレーム数)。 デフォルト設定は 5 フレームです。
- 最小オブジェクト サイズ (ピクセル) - 指定したこのサイズよりオブジェクトが小さい場合、オブジェクト トラッキングが停止します。 デフォルト設定は 10 ピクセルです。
- トラックの復元 - トラックが失われた後にオブジェクトの検索が試行されるかどうかを指定します。
デフォルト設定はオンです。
- 信頼度の閾値 (0-1) - 復元を成功させるために必要な、マッチング対象ソース イメージ フィーチャと検索対象オブジェクト フィーチャ間の最小比率。 信頼度の閾値は 0 ~ 1 の数値です。 デフォルト値は 0.1 です。
- 最小オーバーラップ閾値 (0-1) - 復元を成功させるために必要な、検出対象オブジェクトと検索対象オブジェクト間の最小オーバーラップ率。 閾値は 0 ~ 1 の数値です。 デフォルト値は 0.1 です。
- [トラックの失敗を検出] - オブジェクトが、外観の変化に基づいて正常にトラッキングされるかどうかを指定します。
- [適用]、[有効化] の順にクリックして、オブジェクト トラッキング ツールをアクティブ化します。
- [オブジェクトの追加] をクリックして、ビデオ プレイヤーでトラッキングするオブジェクトの周囲に四角形を描画します。
オブジェクトがビデオ フレームごとにトラッキングされます。
- [トラッキング対象オブジェクト] タブで、トラッキング対象オブジェクトのステータスを表示します。
- オブジェクトが見えなくなって、トラッキングが失われた場合は、[再関連付け] をクリックし、オブジェクトの更新された位置の周囲に四角形を再度描画して再度トラッキングに参加します。
- トラッキング四角形の位置がトラッキング対象のオブジェクトからずれている場合は、[オブジェクトの再配置] をクリックしてそのトラッキング四角形を選択し、オブジェクトの周囲に再度配置します。
- [オブジェクト トラッキング] グループの [トラッキング] タブで、[オブジェクトからフィーチャへの変換] をクリックし、オブジェクトの重心をフィーチャクラスに格納するために使用する出力場所と接頭辞名を指定します。
必要に応じて、フィーチャクラスをマップ上に追加するかどうかや、重心が保存される秒単位での頻度 (間隔) を指定します。
- [再生] ボタンをクリックします。
出力レイヤーがマップに追加されます。