ArcGIS Velocity のすべてのフィードとデータ ソースでは、そのタイプに応じて、固有のデータ形式または各種形式がサポートされます。 入力データを構成する際、Velocity はメッセージまたはレコードを自動的にサンプリングし、データ形式を特定しようとします。
Velocity では、次のデータ形式がサポートされています。
- 区切り
- JSON
- GeoJSON
- EsriJSON
- XML
- RSS
- GeoRSS
- シェープファイル
- パーケット
区切り
区切りデータはほとんどのタイプのフィードとデータ ソースでサポートされています。 区切りデータを使用する際には、フィールド区切り文字とヘッダー行の有無を指定することができます。
区切りデータがサンプリングされたときに Velocity によって取得されるフィールドとフィールド タイプを記録しておきます。 区切りデータはタイプが厳密に指定されていません。つまり、データ内でフィールドと属性タイプが明示的に指定されていません。 たとえば、小さなサンプル セットでは、特定のフィールドが Int32 ではなく Int64 であることが明らかにならない場合があります。
また、フィールドを浮動小数タイプ (Float32 または Float64) から整数タイプ (Int32 または Int64) に変更することはお勧めしません。 フィールド タイプの変更は数値をリアルタイムで変換するためのものではありません。 区切りデータでは、浮動小数から整数にダウングレードすると値がスキップされることがあります。 数値を変換するには、解析内で [フィールド演算] または [フィールドの割り当て] ツールを使用します。
JSON
JSON (JavaScript Object Notation) は一般的な軽量データ交換形式です。 JSON データはほとんどのタイプのフィードとデータ ソースでサポートされています。 JSON データを使用する際には、メッセージの配列が含まれているルート ノード、データに行があるかどうか、複数のレベルからなる JSON 構造を平坦化するか、特定のフィールドを平坦化から除外するかを指定できます。
詳細については、「JSON」で JSON の詳しいサンプルと構成パラメーターの例をご参照ください。
EsriJSON
EsriJSON (featureSet オブジェクトとも呼ぶ) は、Velocity によって、featureSet オブジェクト (フィーチャのコレクション) またはファイル内で改行された個々のフィーチャとして取り込むことができます。 どちらの構成でも、取り込まれた EsriJSON データには固有のジオメトリ タイプ、フィールド、空間参照が必要です。 EsriJSON データはほとんどのタイプのフィードとデータ ソースでサポートされています。 EsriJSON データを使用する際には、データに行があるかどうかを指定できます。
詳細については、「EsriJSON」で EsriJSON のサンプルと構成パラメーターの例をご参照ください。
GeoJSON
GeoJSON は、さまざまな地理データ構造をエンコードするための形式です。 GeoJSON データはほとんどのタイプのフィードとデータ ソースでサポートされています。 GeoJSON データを使用する際には、データに行があるかどうかを指定できます。
詳細については、「GeoJSON」で GeoJSON のサンプルと構成パラメーターの例をご参照ください。
XML
拡張マークアップ言語 (XML) は、表形式データと地理データの両方で幅広く使用されているデータ形式です。 Velocity では、XML データはほとんどのタイプのフィードとデータ ソースでサポートされています。 XML データを使用する際には、ルート エレメント、複数のレベルからなる XML 構造を平坦化するか、特定のエレメントを平坦化から除外するかを指定できます。
詳細については、「XML」で XML のサンプルと構成パラメーターの例をご参照ください。
RSS
Velocity では、RSS データ形式は、RSS タイプのフィードとデータ ソースでのみサポートされています。
Velocity では ATOM または RSS 2.0 形式の RSS がサポートされています。
GeoRSS
Velocity では、GeoRSS データ形式は、RSS タイプのフィードとデータ ソースでのみサポートされています。 GeoRSS は、地理フィーチャと位置が含まれているライブ Web フィードに使用されるデータ形式です。
Velocity では、GeoRSS (Simple および GML) のエンコードのために OGC Community Standard for GeoRSS がサポートされています。
シェープファイル
シェープファイル データ形式は Amazon S3 および Azure Blob ストレージ タイプのデータ ソースでのみサポートされています。
シェープファイルは、地理フィーチャの場所、形状、および属性を格納する Esri ベクター データ格納形式です。 シェープファイルは一連の関連ファイルとして格納され、1 つのフィーチャクラスを含みます。 多くの場合、シェープファイルには大量の関連データを持つ多数のフィーチャが格納されており、歴史的に ArcGIS Desktop などの GIS デスクトップ アプリケーションで使用されています。
Amazon S3 または Azure Blob ストレージ データ ソースで指定されているパスに、シェープファイルのファイル コンポーネントである .shp、.shx、.dbf、.prj が必ず含まれていなければなりません。
Velocity では .zip ファイルに含まれているシェープファイルはサポートされていません。
パーケット
パーケット データ形式は Amazon S3、Azure Blob Store、およびフィーチャ レイヤー (アーカイブ) タイプのデータ ソースでのみサポートされています。
パーケット ファイルは Apache から提供されているオープンソースの列指向データ ストレージ形式です。 詳細については、Apache Parquet の Web サイトをご参照ください。