Azure Blob ストレージ

ArcGIS VelocityAzure Blob ストレージ ソース タイプは、Azure Blob ストレージに格納されたファイルからレコードを読み取ります。

Azure Blob ストレージ ソースの使用例を次に示します。

  • 研究者が、Azure Blob ストレージから数百の区切りテキスト ファイルを Velocity に読み込んで、データの解析を実行したいと考えています。
  • GIS 部門が、一般的に使用する境界シェープファイルを Azure Blob ストレージに格納し、郡の境界シェープファイルを集約境界として Velocity に読み込みます。

使用上の注意

Azure Blob ストレージ ソースを操作する際には、以下の点に注意してください。

  • [データセット] パラメーターで指定した命名パターンによって Azure Blob ストレージ内で識別されたすべてのファイルのスキーマとジオメトリ タイプが同じでなければなりません。 [データセット] パラメーターのフォルダー名を指定する場合、ディレクトリ内にあるすべてのファイルのファイル タイプとスキーマが同じでなければなりません。
  • 解析を最初に保存するときに、アカウント キーが暗号化され、暗号化された状態で格納されます。
  • フォルダー パスを指定する場合、スラッシュ (//) を使用します。
  • ソースの接続パラメーターを設定した後で、「入力データの構成」を参照して、スキーマとキー パラメーターの定義方法について確認してください。

パラメーター

パラメーター説明データ タイプ

アカウント キー

Azure Blob ストレージのアカウント アクセス キー。

Velocity は、アカウント アクセス キーを使用して、指定したデータ ソースをアプリに読み込みます。

解析を最初に保存するときに、アカウント アクセス キーが暗号化され、暗号化された状態で格納されます。

String

アカウント名

Azure Blob ストレージ コンテナーを格納する Azure Storage Account の名前。

String

エンドポイントの接尾辞

Azure Blob ストレージにアクセスするときに使用するエンドポイントの接尾辞。 ほとんどのユーザーの場合、これは core.windows.net になります。

String

コンテナー名

読み込むファイルが格納されている Azure Blob ストレージ コンテナーの名前。

String

フォルダー パス

Velocity に読み込むファイルが含まれているフォルダーのフォルダー パス。 以下に例を示します。

  • Azure Blob ストレージのルート レベルからファイルを読み込む場合、スラッシュ (/) を 1 つ入力します。
  • Azure Blob ストレージのフォルダーからファイルを読み込む場合、スラッシュに続けてそのフォルダーへのパスを入力します (例: /gis_data_folder/folder_containing_desired_dataset)。

String

データセット

読み取るファイルの名前 (単一のファイルを読み込む場合)、または一連のファイルを示すパターンに、ファイル タイプ拡張子を付けたもの。

一連のファイルを示すパターンを作成するには、アスタリスク (*) をワイルドカードとして、単独でまたはファイル名の一部と組み合わせて使用します。

命名パターンによって識別されたすべてのファイルのスキーマとジオメトリ タイプが同じでなければなりません。

あるいは、複数のファイルやネストされたフォルダーを読み込む場合、ファイル名と拡張子の代わりに、含まれるフォルダー名をデータセット名として指定することもできます。 含まれるフォルダー名をデータセットとして指定する場合、ワイルドカードを使用したりファイル タイプを制限したりすることはできません。 指定したフォルダーにあるすべてのファイルが取り込まれ、すべてが同じファイル タイプである必要があります。

以下に例を示します。

  • フォルダー内の単一のファイル - filename.csv
  • フォルダー内のすべてのファイル - *.shp
  • フォルダー内の一部のファイル - sensor_data_201*.json
  • ディレクトリまたは複数のディレクトリのディレクトリ (サブディレクトリ) のすべてのファイル - containingFolderName

String

最新ファイルのみの読み込み

Azure Blob ストレージ ソースですべてのファイルを読み込むか、前回実行した解析以降に作成または変更されたファイルのみを読み込むかを指定します。

  • デフォルトは [false] のため、解析の実行ごとに、指定したデータセット名を持ち、指定したソースおよびパスに含まれるすべてのファイルが読み込まれます。
  • [true] に設定すると、解析の実行ごとに、変更または作成されたファイルのみが読み込まれます。

このパラメーターは、スケジュール設定されたビッグ データ解析でのみ [true] に設定できます。

パラメーターを [true] にしてスケジュール設定されたビッグ データ解析が最初に実行されると、ビッグ データ解析ではファイルが読み込まれず、解析の実行が完了します。 その後の解析の実行では、解析で前回スケジュール設定された実行以来、最後に変更された日付を含むファイルが読み込まれます。

ブール型

検討事項および制限事項

Azure Blob ストレージ ソースを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • データセット プロパティで指定した命名パターンによって Azure Blob ストレージ内で識別されたすべてのファイルのスキーマとジオメトリ タイプが同じでなければなりません。
  • Amazon S3 または Azure Blob ストレージでは、ルート ノードによって参照されるオブジェクトの配列を含む JSON の取り込みは現在のところサポートされていません。