ArcGIS Velocity は、データ ソースを使用して、履歴観測データや保存されているその他のフィーチャを解析に読み込んで処理します。 次の点に注意してください。
- ビッグ データ解析では、データ ソースが主要なデータのソースとして処理および解析されます。
- リアルタイム解析では、データ ソースによって読み込まれた履歴データは、[フィーチャの結合] や [距離の計算] などのツールを使用して観測値に情報を付加したりフィルター処理を適用したりするときの補助データとして機能します。 リアルタイム解析が開始されると、データ ソースが 1 回読み込まれます。 これらの操作でダイナミック データを利用するには、フィードを構成して解析ツールの結合データとして使用する必要があります。
履歴データの操作
履歴データは静的データまたはニア リアルタイム データです。 これには、ここ 2 分間で収集されたレコードから、過去数十年にわたって収集された数十億件のレコードや観測値まで、あらゆるものが含まれています。 情報のクライアントまたは利用者 (この場合はビッグ データ解析またはリアルタイム解析) は、これにアクティブに登録せず、リアルタイムでここからデータを受信しません。 つまり、データは解析が実行されるとその都度読み込まれます。
通常、フィードとリアルタイム解析を組み合わせて使用することで、観測データを取り込んでフィーチャ レイヤーや別の出力に保存します。 この後、この保存されている観測データを定義した間隔で読み込んで処理するようにビッグ データ解析を構成できます。
履歴データの例
- 2000 ~ 2010 年のハリケーンの進路のポリラインが含まれているフィーチャ レイヤー。
- 車両位置の時系列観測ポイントが含まれているシェープファイル。
- 2010 年の国勢調査地区ポリゴンの GeoJSON ファイル。
- 2017 年の地震に関する RSS Web サイト。
- 2019 年の警察による車両停止のポイント データを表す区切りテキスト ファイル。