ArcGIS Velocity の MQTT タイプのフィードは、外部からアクセス可能な MQTT (Message Queuing Telemetry Transport) ブローカーからのメッセージを登録して使用します。 MQTT は公開/登録型の基本的なメッセージング プロトコルであり、制約のあるデバイスおよび低帯域幅、高遅延、または信頼性のないネットワークに適しています。 設計原則として、ネットワーク帯域幅とデバイスのリソース要件を最小限にしながら、信頼性と配信の確実性を確保します。
MQTT の詳細については、MQTT プロトコルに関する FAQ をご参照ください。
例
以下は、MQTT フィードの使用例です。
- データ アナリストは、MQTT ブローカーを介してセンサー データを取り込みます。
- 物流部門は、車両の位置情報や属性情報を使用するように MQTT フィードを構成します。
使用上の注意
MQTT フィードを操作する際は、次の点に留意してください。
- SSL/TLS ブローカー接続の場合、ホスト名に接頭辞 ssl:// を付けます。
- 非 SSL のブローカー接続の場合、ホスト名に接頭辞 tcp:// を付けます。
- フィードの接続パラメーターを設定した後で、「入力データの構成」を参照して、スキーマとキー パラメーターの定義方法について確認してください。
パラメーター
以下は、MQTT フィードのパラメーターです。
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
ホスト | MQTT ブローカーのホスト名。 SSL/TLS ブローカー接続の場合、ホスト名に接頭辞 ssl:// を付けます。 非 SSL のブローカー接続の場合、ホスト名に接頭辞 tcp:// を付けます。 | String |
ポート | MQTT ブローカーのポート。 | Integer |
ユーザー名 | MQTT ブローカーのユーザー名。 このパラメーターは、指定されている MQTT トピックがセキュリティ保護されている場合にのみ使用されます。 | String |
パスワード | MQTT ブローカーのパスワード。 このパラメーターは、指定されている MQTT トピックがセキュリティ保護されている場合にのみ使用されます。 | パスワード |
クライアント ID | このブローカーに接続するために Velocity が使用するクライアント ID。 注意:多くのブローカーは、接続されている各クライアントに固有のクライアント ID を必要とします。 他のフィードやアプリで指定されているものと同じクライアント ID を再利用しないことをお勧めします。 クライアント ID が指定されていない場合、実行中のフィードはアイテム ID をクライアント ID として使用します。 | String |
トピック | Velocity がメッセージを使用する MQTT トピック。 | String |
サービス品質レベル | 特定のメッセージの配信の保証を定義するサービス品質 (QoS) レベルを指定します。
| Integer |
検討事項および制限事項
MQTT ブローカーにはインターネット上で外部からアクセスできなければなりません。