ArcGIS Velocity のリアルタイム解析とビッグ データ解析は、イベント データのフィルター処理と情報付加を支援するため、さまざまな区画単位による商圏を提供します。 提供された区画単位による商圏レイヤーは、ArcGIS Online でホストされているフィーチャ レイヤーに格納されます。 その結果、区画単位による商圏レイヤーを構成する際には、[WHERE 句]、[出力フィールド]、[出力データの空間参照] などのフィーチャ レイヤー パラメーターの値を変更できます。
例
区画単位による商圏が便利なシナリオの例を次に示します。
- 研究者は、数百の区切りテキスト ファイルのレコードを空間的にフィルター処理して、特定の州内でのみ発生しているフィーチャを見つけます。
- GIS アナリストは、受信センサー位置イベントに情報を付加して、イベントが発生した郵便番号エリアをタグ付けします。
区画単位による商圏レイヤー
区画単位による商圏レイヤーは、世界と米国の 2 つのグループで提供されます。
- ワールド
- World Country Areas
- World Regions
- World Administrative Divisions
- 米国
- US States
- US Counties
- US Zip Code Areas
- US Census Tracts
- US Census Block Groups
パラメーター
下表に、フィーチャ レイヤー パラメーターを示します。
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
Where 句 | 指定した区画単位による商圏レイヤーから読み込むフィーチャをフィルター処理する where 句。 デフォルトでは、1=1 を使用してすべてのフィーチャを読み込みます。 デフォルトの句に手を加え、特定の属性値や論理条件を含めることができます。 区画単位による商圏フィーチャ レイヤーで、レイヤー内のフィールドに対する SQL 92 WHERE 句構文がサポートされています。 | QueryString |
出力フィールド | 区画単位による商圏フィーチャ レイヤーから Velocity に読み込むフィールド。 デフォルト値はアスタリスク (*) であり、すべてのフィールドが読み込まれます。 特定のフィールドを示すには、フィールド名をカンマで区切って指定します。 例を以下に示します。 OBJECTID,device_id,timestamp,horizontal_accuracy,latitude,longitude | String |
出力データの空間参照 | 空間参照の Well-known ID (WKID)。 デフォルトは 4326 です。 Velocity は、このパラメーターによって定義されている空間参照内のフィーチャ レイヤーからデータを読み込みます。 | String |