フィーチャ レイヤー

ArcGIS Velocity のフィーチャ レイヤー ソースのタイプは、ArcGIS Online または ArcGIS Server のフィーチャ レイヤーからフィーチャを読み込みます。

以下は、フィーチャ レイヤー ソースの使用例です。

  • ユーザーは、読み込むフィーチャが含まれる ArcGIS Online のホスト フィーチャ レイヤーを選択します。
  • GIS アナリストは、読み込むフィーチャが含まれる ArcGIS Server フィーチャ レイヤーへの URL (https://sampleserver6.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/Wildfire/FeatureServer/2 など) を指定します。
  • フィールド作業員マネージャーは、位置トラッキング レイヤーからデータを読み込んで、ArcGIS Tracker によって収集されたトラックを解析します。

使用上の注意

フィーチャ レイヤー ソースを操作する際には、以下の点に注意してください。

  • フィーチャ レイヤー アイテムを参照する際、フォルダー、お気に入り、グループ、組織、または ArcGIS Online によるフィルター処理を実行できます。 さらに、更新日、作成日、タグによるフィルター処理を実行できます。
  • ArcGIS Server フィーチャ レイヤーは URL を使用して読み込むこともできます。 ArcGIS Server サービス ディレクトリの REST URL (https://sampleserver6.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/Wildfire/FeatureServer/2 など) を使用します。 この URL は /FeatureServer/# または /MapServer/# で終了する必要があり、ここで # はレイヤー番号です。
  • URL からセキュリティ保護されたフィーチャ レイヤーを読み込むには、最初にアイテムを Web から ArcGIS Online に追加して認証情報を保存してから、登録済みの ArcGIS Online アイテムを参照して、セキュリティ保護されたフィーチャ レイヤーを読み込みます。
  • フィーチャ レイヤーにはインターネットを介してアクセスできなければなりません。
  • [タイムスタンプ フィールド] パラメーターにフィールドが指定されている場合、フィーチャ レイヤー ソースはフィーチャ レイヤーをクエリして、現在実行されている解析に関連するフィーチャのみを読み込みます (スケジュール設定された解析のみ)。
    • [タイムスタンプ フィールド] 値が指定されている場合、Velocity は、解析が初めて開始されたときにフィーチャ レイヤーをポーリングし、タイムスタンプ フィールドの日時が最初のスケジュールされた実行時間より小さく、WHERE 句の条件も満たす、すべてのフィーチャを読み込みます。 その後の実行ごとに、最後のスケジュールされた実行時間と現在のスケジュールされた実行時間の間の、WHERE 句の条件も満たすタイムスタンプ フィールド値を含むフィーチャのみが読み込まれます。
    • [タイムスタンプ フィールド] 値が指定されていない場合、イベントが処理されると、解析が開始するたびにフィーチャ レイヤー フィードによってフィーチャ レイヤーからすべてのフィーチャが読み込まれます。
  • リアルタイム解析内でフィーチャ レイヤー ソースを構成する際にはタイムスタンプ フィールドを指定できません。これは、リアルタイム解析が開始するたびに、フィーチャ レイヤー フィードは構成されている WHERE 句によって返されるすべてのフィーチャを読み込むためです。
  • ソースの接続パラメーターを設定した後で、「入力データの構成」を参照して、スキーマとキー パラメーターの定義方法について確認してください。

パラメーター

以下は、フィーチャ レイヤー ソースのパラメーターです。

パラメーター説明データ タイプ

WHERE 句

指定したフィーチャ レイヤーから読み込むフィーチャのフィルター処理に使用する WHERE 句。 デフォルトでは、1=1 を使用してすべてのフィーチャを読み込みます。 デフォルトの WHERE 句に手を加え、特定の属性値や論理条件を含めることができます。

ほとんどのフィーチャ レイヤーで、レイヤー内のフィールドに対する SQL 92 WHERE 句構文がサポートされています。

Velocity によって生成されたフィーチャ レイヤー、またはビッグ データ ストア ソース上で実行している ArcGIS Enterprise 内のフィーチャ レイヤーでは、サポートされるものに制限があり、SQL 92 の一部のみがサポートされます。 これらのフィーチャ レイヤーでサポートされる SQL 92 構文を以下に示します。

  • ( '<=' | '>=' | '<' | '>' | '=' | '!=' | '<>' | LIKE )
  • (AND | OR)
  • (IS | IS_NOT)
  • (IN | NOT_IN) ( '(' ( expr ( ',' expr )* )? ')' )
  • COLUMN_NAME BETWEEN LITERAL_VALUE AND LITERAL_VALUE

解析グローバル変数を使用して読み込み対象のフィーチャを制限する場合、繰り返し実行するビッグ データ解析に関連する 4 つのグローバル変数を以下に示します。 これらの変数をフィーチャ レイヤー ソースの WHERE 句と組み合わせて使用することで、ビッグ データ解析が実行されるたびに特定のフィーチャだけを読み込むことができます。

  • $analytic.AnalyticLastScheduledStartTime - 解析の最後の実行についてスケジュールされた開始時間。
  • $analytic.AnalyticScheduledStartTime - 解析の現在の実行についてスケジュールされた開始時間。
  • $analytic.AnalyticLastEndTime - 解析の最後の実行が終了した時間。
  • $analytic.AnalyticStartTime - 解析の現在の実行が開始した時間。 これと $analytic.AnalyticScheduledStartTime との相違はスタートアップ遅延です。

これらの変数を使用する最も一般的なワークフローは、イベントが発生すると同時にフィーチャ レイヤー出力に継続的に書き込むリアルタイム解析と組み合わせて使用することです。

このタイプの構成の詳細については、「ニア リアルタイム解析」をご参照ください。

QueryString

出力フィールド

Velocity に読み込むフィーチャ レイヤーのフィールド。

デフォルト値はアスタリスク (*) であり、すべてのフィールドが読み込まれます。

フィールドを指定する場合、フィールド名を (たとえば OBJECTID,device_id,timestamp,horizontal_accuracy,latitude,longitude のように) カンマで区切って指定します。

String

出力データの空間参照

空間参照の Well-known ID (WKID)。 デフォルトは 4326 です。

Velocity は、このパラメーターに定義されている空間参照内のフィーチャ レイヤーからデータを読み込みます。

String

タイムスタンプ フィールド

最新のフィーチャを取得する場合の日付フィールド (スケジュール設定された解析のみ)。

[タイムスタンプ フィールド] 値が指定されている場合、Velocity は、解析が初めて開始されたときにフィーチャ レイヤーをポーリングし、タイムスタンプ フィールドの日時が最初のスケジュールされた実行時間より小さく、WHERE 句の条件も満たす、すべてのフィーチャを読み込みます。 その後の実行ごとに、タイムスタンプ フィールドの値が最後のスケジュールされた実行時間と現在のスケジュールされた実行時間の間にあり、WHERE 句の条件も満たすフィーチャのみが読み込まれます。

[タイムスタンプ フィールド] 値が指定されていない場合、イベントが処理されると、解析が開始するたびにフィーチャ レイヤー フィードによってフィーチャ レイヤーからすべてのフィーチャが読み込まれます。

String

検討事項および制限事項

フィーチャ レイヤー ソースを使用する際は、以下の点に注意してください。

  • フィーチャ レイヤーにはインターネットを介してアクセスできなければなりません。
  • Velocity は、リクエストを受信するためクレジットを必要とするレイヤーを参照しません。