ArcGIS Velocity は、さまざまなフィードおよびソースから区切り形式で表されている IoT (Internet of Things) 観測データを取り込むことができます。 区切りデータは、各行内の値が特定の区切り文字によって区切られている一般的な形式です。
区切りデータは次のタイプのフィードとデータ ソースのデータ形式としてサポートされています。
- フィード - Azure Event Hub、Azure Service Bus、AWS、HTTP ポーラー、HTTP 受信機、Kafka、HTTP シミュレーター、WebSocket、RabbitMQ、MQTT
- データ ソース - Azure Blob ストレージ、Amazon S3、HTTP ポーラー
区切り構成の指定
フィードまたはデータ ソースの構成時に、取り込むデータのタイプを特定するためにサンプリングが行われます。 サンプリングによってデータが区切り形式であることが特定された場合、区切り構成のための追加のパラメーターを指定できます。
フィールド区切り文字
区切りデータ ファイルでは、異なる列のデータを区切るためのフィールド区切り文字として、一般的にカンマが使用されます。 ただし、区切りファイルでは、パイプ、コロン、セミコロン、スラッシュなどの別の文字を使用して列を区切ることもできます。
Velocity でデータのサンプリングが行われると、データで使用されているフィールド区切り文字が自動的に認識されます。 サンプリングされたフィールド区切り文字が正しくない場合、[フィールド区切り文字] パラメーターを使用して、値を区切る文字を指定できます。
ヘッダー行を含む
区切りファイルにはヘッダー行があるものとヘッダー行がないものがあります。 Velocity でデータのサンプリングが行われると、ファイルまたはデータ ストリームにヘッダー行があるかどうかが自動的に認識されます。 サンプリングされたヘッダー行が正しくない場合、[ヘッダー行を含む] パラメーターを使用して、ヘッダー行の有無を指定できます。
ヘッダー行が識別された場合、Velocity はこの行を使用してデータのフィールド名を自動的に取り込みます。
検討事項および制限事項
区切りデータ形式を使用する場合、次のような制限事項があります。
ポリラインまたはポリゴン ジオメトリを含む区切りファイルの読み込み - 区切りファイルからポリラインまたはポリゴン ジオメトリ データを読み込む際の既知の問題が存在し、フィードまたは解析においてパフォーマンスが低下することが確認されています。 これには、今後の ArcGIS Velocity リリースで対処する予定です。