PreCise MRM

ArcGIS Velocity の PreCise MRM フィード タイプは、関連するパラメーターとともに HTTPS リクエストを特定の PreCise MRM API URL に送信します。 このリクエストにより、許可車両の最新位置が返されます。

フィードの使用例を次に示します:

  • 大型の土木機器を顧客に貸し出している企業が、貸し出した機器の位置と使用状況を監視したいと考えています。 この企業は、貸し出した機器のリアルタイムの位置を使用することで、修理が必要な場合に機器の位置へサービス技術者を効率的に派遣するとともに、機器がプロジェクト エリア外で使用されている場合に通知を受け取ります。
  • ある公共事業会社は、保有車両のリアルタイムの位置、およびエンジン時間、車載機器、走行距離計の測定値に関する情報を使用して、車両を効率的に派遣すると同時に、車両の寿命を最大限に伸ばします。

使用上の注意

フィードを操作する際には、以下の点に注意してください:

  • 認証のため、[ユーザー名][API キー]、および [PreCise MRM 企業 ID] パラメーターの値をお使いの PreCise MRM 認証情報に設定します。
  • PreCise MRM フィードは、構成ウィザードの [フィードのポーリング間隔] ステップで定義されたレートで、指定の PreCise MRM API URL にリクエストを送信します。 最小のフィード ポーリング間隔は 10 秒です。
  • このフィードは、PreCise MRM API がフィーチャを返せる頻度よりも頻繁に実行されるように構成しないでください。
  • 配列をフラット化したり、特定の配列へのフラット化の適用を除外したりできます。
  • Velocity は自動的に PreCise MRM API からのページ分割された応答を処理し、すべてのフィーチャを処理します。
  • このフィードは、不要なフィールドの削除およびフィールド名の調整に対応しています。 assetID フィールドは TRACK_ID として、gpsTime フィールドは START_TIME として自動的に構成されます。 スキーマは PreCise MRM が提供するデータに基づいて事前に定義されているため、新しいフィールドの追加はサポートされていません。
  • Velocity サブスクリプション ライセンス レベルには、フィードによって取り込むことができるデータ量に制限があります。 フィードがライセンス レベルの取り込み制限を超えた場合、ログにメッセージが書き込まれ、制限に達したことをユーザーに通知する電子メールが送信されます。 データの取り込みが制限を超えた状態が 1 時間以上継続すると、フィードは停止されます。 必要に応じて、Esri の担当者、または Esri テクニカル サポートと連携して、ワークフローをサポートする Velocity ライセンス レベルを検討してください。 ライセンス レベルは以下のとおりです。
    • Standard - 25 KB/秒 (約 100 イベント/秒) でデータを取り込んで処理します。
    • Advanced - 250 KB/秒 (約 1,000 イベント/秒) でデータを取り込んで処理します。
    • Dedicated - 2,500 KB/秒 (約 10,000 イベント/秒) でデータを取り込んで処理します。

パラメーター

フィードには、次のパラメーターがあります:

パラメーター説明データ タイプ
ユーザー名

(必須)

PreCise MRM API へのアクセスに必要なユーザー名。 PreCise MRM からユーザー名を取得する方法の詳細については、上記の「使用上の注意」をご参照ください。

String

API キー

(必須)

PreCise MRM API での認証に必要な API キー。 PreCise MRM から API キーを取得する方法の詳細については、上記の「使用上の注意」をご参照ください。

String

PreCise MRM 企業 ID

(必須)

PreCise MRM によって割り当てられる一意識別子。 PreCise MRM から企業 ID を取得する方法の詳細については、上記の「使用上の注意」をご参照ください。

String

その他のログ

(オプション)

Velocity が PreCise MRM API へ発行した未処理の HTTP リクエストと応答のログ出力をオンにするかどうかを指定します。

注意:

このパラメーターは、トラブルシューティングの目的でのみオンにし、トラブルシューティングが完了したらオフにします。 オンにした後は、フィードを開始すると、デバッグ レベルのログがフィード ログ ページで使用できるようになります。 必要に応じて、トラブルシューティングについて Esri テクニカル サポートにお問い合わせください。

Boolean

検討事項および制限事項

フィードを使用する際には、以下の点を検討してください:

  • このフィード タイプを使用するには、PreCise MRM サブスクリプションおよび API キーが必要です。 PreCise テレマティクス ソリューションのトライアルをリクエストします。
  • PreCise MRM API の最小ポーリング間隔は 10 秒です。
  • 最後のポーリング間隔以降に新しいデータが受信されているかどうかにかかわらず、PreCise MRM フィードは常に、許可されたすべての資産 (車両) の最新位置を返します。