ArcGIS Velocity の gRPC フィード タイプは、gRPC クライアントやアプリケーションからのデータを、プログラムを使用して、不連続のリクエストまたは連続したストリームで Velocity に送信する際に使用できる、ビルトインの gRPC パス エンドポイントを作成します。gRPC は、分散アプリケーションおよびサービスの接続に使用される、オープンソースのリモート プロシージャ呼び出しフレームワークです。
例
- ある GIS ワークショップでは、Python を使用したカスタム gRPC クライアントを実装し、gRPC フィード タイプを使用して構造化データを Velocity に送信しています。
- 異なる言語で作成された複数のデータ収集アプリケーションを保有する組織が、そのデータを地理空間分析に使用することを考えています。 カスタム gRPC クライアントは、gRPC フィード タイプを使用してさまざまなアプリケーションから Velocity にデータを送信できるように開発されました。
使用上の注意
- gRPC フィードは、スキーマやキー フィールドの指定を Velocity ユーザーが構成します。 フィードが作成されると、フィードの詳細ページで、[gRPC エンドポイントのヘッダー パスのキー]、[gRPC エンドポイントのヘッダー パス]、および [gRPC エンドポイントの URL] パラメーターが使用できるようになります。 これらのパラメーターは、gRPC クライアントを作成する際には必須です。
- OAuth2.0 認証を利用するには、[認証タイプ] 値を [ArcGIS] に設定します。 各受信メッセージにはフィードの所有者の有効なトークンが含まれていなければなりません。 有効なトークンがないメッセージは拒否されます。
- gRPC クライアントからのデータは、velocity_grpc.proto ファイルで定義された構造化オブジェクトとして形成される必要があります。
- gRPC フィード タイプは、同期または非同期の呼び出しをサポートしています。
- gRPC フィード タイプは、クライアントストリーミング RPC (複数のリクエストに対して 1 つのレスポンス) と単項 RPC (1 つのリクエストに対して 1 つのレスポンス) をサポートしています。
- フィード接続パラメーターの構成に加えて、Velocity にフィーチャを送信する gRPC クライアントを作成する必要があります。 gRPC フレームワークは、多くの開発言語に対応しています。 realtime-grpc-feed Github リポジトリには、クライアントと gRPC フィード サービス間のコントラクトの定義に使用される velocity_grpc.proto ファイル、開発者向けドキュメント、gRPC クライアントの作成方法を説明したリファレンス実装などの重要なリソースが含まれています。
- gRPC の機能やクライアント開発方法については、gRPC の Web ページをご参照ください。
パラメーター
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
認証タイプ | 受信メッセージを認証するかどうかを指定します。 次のようなオプションがあります。
トークンはリクエスト ヘッダーに「Authorization: Bearer <ユーザーのトークン>」の形式で含まれている必要があります。 | String |
gRPC エンドポイントのヘッダー パスのキー | メッセージをルーティングする際のフィードを識別するキー。 このキーは、メッセージをフィードにルーティングする際にヘッダー パスとともに使用されます。 このパラメーターは、フィードが公開された後で Velocity によって生成および設定されます。 | String |
gRPC エンドポイントのヘッダー パス | メッセージをルーティングする際のフィードを識別するパス。 このパラメーターは、フィードが公開された後で Velocity によって生成および設定されます。 | String |
gRPC エンドポイントの URL | gRPC クライアント チャンネルで定義されている、メッセージを送信する際の完全な URL。 このパラメーターは、フィードが公開された後で Velocity によって生成および設定されます。 | String |