適合性解析ワークフローでは、定義した条件を満たしているサイトを特定します。 条件には、人口密度、世帯収入、年間の 1 日当たりの平均交通量などの変数をデータ ブラウザーから挿入できます。 各変数を標準化したり、重み付けしたりすることができます。 また、独自のデータを追加するか、カスタム データを設定して、さまざまな地理的境界やカスタム適合性条件を使用することもできます。 適合性解析の結果、各サイトにスコアが付けられ、その結果がエクスポート可能な結果テーブルとマップ レイヤーに表示されます。 サイト ランキング スコアは、マップ上にカラー コード シンボルとして表現されます。
例
クリーニング施設の中小企業経営者は、新しい市場への展開に関心を持っています。 解析の結果、中小企業経営者は、駐車スペースがある店舗、賃貸住宅の割合が高い地域、人口密度が比較的高い地域など、施設の成功に貢献した要因を特定しました。 中小企業経営者は、これらの条件を使用して、ウィスコンシン州デーン郡のブロック グループを対象に適合性解析を実行します。 これらのサイトの適合性スコアは 2 か所に返されます。つまり、マップ上に色分けされたブロック グループとして表示され、エクスポート可能な結果テーブル内にも表示されます。

このサンプルを自分自身で作成するには、「小規模ビジネスの拡大」チュートリアルをご参照ください。
制限事項
最大で 5,000 の既存サイトを選択できます。 また、マップ上の最大 1,000 のフィーチャ (たとえば、目標物検索またはファイルのインポートによってマップに追加されたフィーチャ) を選択することもできます。
クレジット
このワークフローでは、クレジットが消費されます。 結果を Excel にエクスポートすると、推定で 1,000 レコードにつき 10 クレジットがかかります。
Business Analyst Web App でのクレジット消費の詳細については、「クレジット」をご参照ください。
結果
[適合性解析] ワークフロー ウィンドウには、各条件のスコアの計算に使用される設定が表示されます。 解析の結果は、Excel スプレッドシートにエクスポート可能な [適合性解析の結果] テーブルに表示することができます。 マップ上の各サイトは、適合性解析スコアを表すために色分けされます。
導入ページのオン/オフの切り替え、デフォルト色の設定、ポイント レイヤーの影響を正にするか負にするかの調整などの初期設定を指定するには、「適合性解析の実行」をご参照ください。
適合性解析ワークフロー ウィンドウ
各変数のスコア計算を示す設定は、[適合性解析] ウィンドウにあります。

1 | [条件の追加] オプション | このオプションを選択すると、適合性条件を解析にすばやく追加できます。 さらに変数を選択するには、条件リストを選択するか、データ ブラウザーから変数を追加するか、サイトから属性を追加するか、ポイント レイヤーを追加します。 |
2 | 条件変数 | 適合性条件として使用されている変数が表示されます。 条件変数を一時的に解析の対象外にするには、その変数の名前の横にあるチェックボックスをオフにします。 |
3 | 加重 | 条件の加重が表示されます。 すべての条件の加重は、合計で 100% になる必要があります。 このため、条件の加重を増減すると、それに合わせて残りの各条件の加重が自動的に増減されます。 条件の加重が変更されないようにするには、[ロック] ボタンをクリックします。 |
4 | その他のオプション/オプションを減らす | このボタンには、適合性条件の影響度と閾値を変更して適合性条件を絞り込む追加オプションがあります。 [オプションを減らす] をクリックして、オプション メニューを折りたたみます。 オプション メニューが折りたたまれている場合は、[その他のオプション] をクリックして展開します。 |
5 | 影響度 | 正、負、または目標値のいずれかのオプションで条件の影響度が表示されます。 デフォルトでは、各適合性条件の影響度が正に設定されます。 |
6 | 閾値 | 条件の閾値が値の範囲で表示されます。 スライダーのハンドルを調整し、解析に含まれる最小値と最大値を指定するか、値を手動で入力します。 |
7 | 結果の調整 | このメニューには、場所のみ表示、サイトのランキング色の変更、ランクまたはスコアによる結果の絞り込みなど、結果を絞り込むオプションが表示されます。 |
8 | 場所のみ表示 | このボタンを有効または無効にして、場所だけを表示することができます。つまり、リング、運転時間、徒歩時間は表示されず、サイトだけが表示されます。 このモードでは、マップ上の分析地点が適合性ランク別に番号付けされます。 |
9 | ランキング色 | このオプションには、マップ上で適合性解析の結果を色分けするために使用できるさまざまなカラー ランプが用意されています。 |
10 | フィルター | このオプションを選択すると、スコアまたはランクで結果が絞り込まれます。 結果リストがより細かく絞り込まれるように最小値と最大値を変更します。 |
11 | エクスポート | [エクスポート] をクリックして、適合性解析の結果を Excel スプレッドシートにエクスポートします。 |
適合性解析の結果テーブル
この解析の結果は [適合性解析の結果] テーブルに表示されます。 結果テーブルのアイテムにポインターを合わせると、該当するサイトがマップ上でハイライト表示されます。 列ヘッダーをクリックして、その列に含まれるデータを基準にテーブルを並べ替えます。

1 | サイト | この列には、各サイトの名前が表示されます。 各行はそれぞれのサイトを表します。 テーブル内の行をダブルクリックして、マップ上で該当するサイトを拡大表示します。 |
2 | ランク | この列には、サイトのランクが、解析に含まれる他のサイトと比較して表示されます。 |
3 | フィールド スコア | この列には、サイトのフィールド スコアが数値または色見本の両方で表示されます。 この色は、マップ上の色分けに対応しています。 |
4 | 変数 | この列には、変数が適合性解析条件として表示されます。 各条件には、値、スコア、加重スコアが含まれています。 |
5 | 値 | この列では、条件の未処理の値を数値、パーセンテージ、インデックス値として表示できます。 |
6 | スコア | この列には、特定サイトの条件のスコアが表示されます。 サイトの最終的な適合性スコアを計算するには、解析で使用される各変数に対し、加重スコアを加算します。 |
7 | 加重スコア | この列には、特定サイトの条件の加重スコアが表示されます。 各変数の加重スコアは、ユーザーが選択した目標値と、特定サイトの値とのパーセント差として計算されます。 サイトの最終的な適合性スコアを計算するには、解析で使用される各変数に対し、加重スコアを加算します。 |
8 | 横方向のスクロール | このバーを使用すると、横方向にスクロールして、さらに多くの変数のデータを表示できます。 |
9 | 縦方向のスクロール | このバーを使用すると、縦方向にスクロールして、さまざまなサイトのデータを表示できます。 |
適合性スコアの計算
各変数のスコア計算を示す設定は、[適合性解析] ウィンドウにあります。 各変数と解析における加重は、ボックスに表示されます。 変数値の影響度と範囲は [その他のオプション] にあります。
正の影響度
正の影響度とは、変数の値が大きいほど、最終スコアへの影響が大きくなることです。 これは、サイトの変数値からその変数の最小値を引いた値を、値の範囲で除算することで求められます。 このスコアに、解析において変数に割り当てられた加重を乗算します。 式は以下のとおりです。
たとえば、Total Population 変数を適合性解析に追加したとします。 サイトの人口は 332,525 人で、すべてのサイトの人口範囲は 153,957 ~ 727,103 です。 変数の加重は、合計適合性スコアの 25 パーセントです。 計算は次のように行われます。
負の影響度
負の影響度とは、変数の値が小さいほど、スコアへの影響が大きくなることです。 マイナスの影響度とも呼ばれます。 これは、変数の最大値からサイトの変数値を引いた値を、値の範囲で除算することで求められます。 このスコアに、解析において変数に割り当てられた加重を乗算します。 式は以下のとおりです。
たとえば、Total Population 変数を適合性解析に追加したとします。 サイトの人口は 332,525 人で、すべてのサイトの人口範囲は 153,957 ~ 727,103 です。 変数の加重は、合計適合性スコアの 25 パーセントです。 計算は次のように行われます。
目標値の影響度
目標値の影響度は、変数の目標値を定義します。 変数の値が指定した目標値に近いほど、スコアへの影響が大きくなります。 これは、変数の目標値からサイトの変数値を引いた値を、目標値と最小値の差か、目標値と最大値の差 (どちらか大きい方) で除算することで求められます。 このスコアに、解析において変数に割り当てられた加重を乗算します。 式は以下のとおりです。
たとえば、Total Population 変数を適合性解析に追加したとします。 変数の目標値は 500,000 に設定されています。 サイトの人口は 332,525 人で、すべてのサイトの人口範囲は 153,957 ~ 727,103 です。 変数の加重は、合計適合性スコアの 25 パーセントです。 計算は次のように行われます。
ライセンス要件
適合性解析ワークフローは、Business Analyst Web App の Advanced ライセンスを持つユーザーが利用できます。 Business Analyst のライセンス タイプの詳細については、「ライセンス」をご参照ください。
リソース
詳細については、「適合性解析の実行」をご参照ください。