ベンチマークの比較の実行

ベンチマーク比較ワークフローでは、指定した条件とベンチマーク値を使用してサイトを比較します。 まず、解析に含めるサイトを選択し、変数を選択して、比較するベンチマークを設定します。 このワークフローでは、マップ上にカラーコード シンボルとして表示されるサイトを比較し、比較方法やベンチマーク値の変更に伴って解析を調整します。 この解析の結果は、[結果] ウィンドウに表示され、新規レイヤーとしてプロジェクトに保存するか、Excel ワークシートとしてエクスポートできます。

ベンチマーク比較とは、サイトの選択、条件の選択、ベンチマークの設定、比較方法の選択、結果の表示と絞り込みといったステップを順番に行うガイド付きワークフローです。 ベンチマーク比較ワークフローの計算、手法、結果の詳細については、「ベンチマークの比較リファレンス」をご参照ください。

ベンチマーク比較を実行するには、次の手順に従います。

  1. [マップ] タブで [分析の実行] をクリックし、[ベンチマーク比較] を選択します。

    [ベンチマーク比較] ウィンドウが表示されます。

  2. 位置情報の種類を選択します。 次のいずれかを選択して追加します。
    • プロジェクト内のポイント、ポリゴン、または区画を使用するには、[自分のサイト] をクリックします。
      • [サイトの追加] ウィンドウを使用して、最近使用したサイト、現在マップ上にあるサイト、任意のプロジェクトのサイト、隣接区画を選択できます。 [適用] をクリックします。 解析に含めたくないサイトの横にあるチェックボックスをオフにして、選択内容を確認します。 [サイトの追加] をクリックし、追加のサイトを含めます。
    • [マップ上のフィーチャ] をクリックして、プロジェクト内のサイトまたはマップ上のフィーチャを選択します。
      • [サイトの選択] ウィンドウを使用して、現在マップ上にあるサイト、またはプロジェクト内のサイトから選択します。 解析に含めたくないサイトの横にあるチェックボックスをオフにして、選択内容を確認します。 [サイトの追加] をクリックし、追加のサイトを含めます。
    • [区画または六角形] をクリックして、国の標準的な地理的地域 (州、郡、郵便番号など) または六角形を使用します。
      • [解析の範囲] 検索フィールドを使用して標準区画を検索することで、解析の範囲を定義します。 標準区画を選択すると、該当するエリアに解析の範囲がロックされます。
        注意:

        解析するマップ上のエリアに解析の範囲を設定します。 たとえば、テキサス州のすべての郡を解析するには、テキサス州を解析の範囲に設定します。

      • [区画] タブを選択した場合、[詳細レベル] ドロップダウン メニューを使用して、解析の区画レベルを指定します。 米国または Esri インドのデータ ソースを使用している場合は、[グループ] メニューをクリックし、グループ化された区画 (国勢調査区画、学区など) のリストを選択して、マッピングする区画レベルを選択します。
      • いずれかの区画スタイルで詳細レベルを絞り込むには、[詳細レベル] ドロップダウン メニューを使用して、区画レベルまたは六角形の解像度を指定します。 六角形の解像度を含む六角形の詳細については、「六角形のリファレンス」をご参照ください。
      • 各区画レベルの定義を読むには、[用語集の表示] をクリックします。 用語集は、米国のデータ ソースでのみ使用できます。
    注意:

    区画設定は、[区画] セクションでいつでも変更できます。

  3. 解析するサイトを選択したら、[次へ] をクリックします。
  4. 次のオプションから、解析の変数を選択します。 リストに含まれている変数を表示するには、[リスト] ボタン リスト をクリックします。
    • [フィーチャ リスト] - このタブには、業種別の変数リストなど、管理された変数のリストが表示されます。
    • [マイ リスト] - このタブには、以前の比較レポートの変数リストなど、作成した変数リストが表示されます。 これらのリストでは、[リストの共有][リストの編集][リストの削除] の各オプションも利用できます。
    • [共有リスト] - このタブには、以前の比較レポートの変数リストなど、自分と共有された変数リストが表示されます。
    • [すべての変数の参照] - データ ブラウザーを開き、変数の検索やカテゴリ別の参照を行えます。

    変数を選択したら、結果はマップと [結果] ウィンドウに表示されます。

  5. サイトを使用している場合、[サイト] セクションを使用して次のいずれかを実行します。
    • [サイト] をクリックして [サイトの追加] ウィンドウを開きます。 サイトの選択セットを追加、削除、変更します。
    • [リング、運転時間、徒歩時間の展開] 切り替えボタンを使用します。
  6. [変数] セクションで、変数リスト名をクリックしてデータ ブラウザーを開き、解析から変数を追加または削除します。
  7. [統計情報] セクションで、切り替えボタンを使用して統計指標を有効にします。

    統計指標は [結果] ウィンドウのテーブルに自動的に追加されます。

    統計指標には、[平均値][中間値][標準偏差] が含まれます。

    注意:

    平均値または中間値を追加すると、[ベンチマークの上下] による比較方法のベンチマークとして使用できます。

  8. [比較方法] セクションで [方法] ドロップダウン メニューを使用して、次の中から選択します。
    • [なし] - インジケーターは表示されません。
    • [高から低] - このオプションでは、カラーコードを使用して、最高値から最低値までの値の範囲を表示します。
    • [上下] - このオプションでは、上位ランクの値と下位ランクの値をハイライト表示します。 [ランク] オプションか [パーセンタイル] オプションを選択し、[下] の値か [上] の値を定義します。
    • [ベンチマークの上下] - このオプションでは、値がベンチマークの上にあるか下にあるかを、カラーコードを使用して示します。 [ベンチマーク] ドロップダウン メニューを使用し、比較で使用するベンチマークを選択します。 差分タイプとして、[パーセンタイル] オプションまたは [生の値] オプションを選択します。
    • [等量分類] - このオプションは、等量分類によって値をグループ化します。 デフォルトでは、このオプションは 4 つの等量を使用しますが、等量数を設定することもできます。 最小の等量数は 2 で、最大の等量数は 10 です。
    • [極値のハイライト表示] - このオプションは、極値として定義された値 (または外れ値) をハイライト表示します。 [IQR] (等量分類間範囲) または [標準偏差] (SD) のいずれかのオプションを選択し、値が極値として定義される方法を決定します。 標準偏差を使用する場合、[小なり] 値または [大なり] 値を変更できます。

    行われた変更は、ただちにマップ上と [結果] ウィンドウのテーブルに表示されます。 詳細については、以下の「比較方法」のセクションをご参照ください。

  9. [スタイル] セクションで、以下のいずれかを実行して、ベンチマーク比較のスタイルを設定します。
    • [カラー ランプ] ドロップダウン メニューを使用して、カラー ランプを選択します。
    • [逆順] をクリックして、カラー ランプの方向を変更します。
    • [マップ変数] ドロップダウン メニューを使用し、マップに表示する変数を選択します。
    • [マップ スタイル オプションの表示] をクリックします。 [塗りつぶし] セクションで、[透過表示] スライダーを使用し、塗りつぶしスタイルの透過表示を変更するか、透過表示の割合を入力します。 [アウトライン] セクションで、[色] ドロップダウン メニューを使用して、アウトライン色を選択します。 アウトラインの [幅] 値 を増減させます。 [透過表示] スライダーを使用し、塗りつぶしスタイルの透過表示を変更するか、透過表示の割合を入力します。
    • [ベンチマークの上下] による比較方法を使用する場合、ベンチマークのアウトラインのその他のスタイル設定については [マップ スタイル オプションの表示] をクリックします。 [ベンチマークのアウトライン] セクションで、[色] ドロップダウン メニューを使用して、アウトライン色を選択します。 アウトラインの [幅] 値を増減させます。 [透過表示] スライダーを使用し、塗りつぶしスタイルの透過表示を変更するか、透過表示の割合を入力します。
  10. [結果] ウィンドウで、サマリー、ヒストグラム、バブル チャート、およびテーブルとしてベンチマーク比較を探索します。

    詳細については、以下の「結果についての調査」セクションをご参照ください。

  11. ベンチマーク比較レイヤーを保存するには、[レイヤーの保存] をクリックし、レイヤーに名前を付けて [OK] をクリックします。

    ベンチマーク比較レイヤーは、プロジェクト ウィンドウの [ベンチマーク比較レイヤー] に保存されます。 編集を行うためにベンチマーク比較を再度開くには、[アクション] メニュー オプション をクリックし、[ベンチマーク比較を開く] を選択します。

結果についての調査

ベンチマーク比較の結果が、[結果] ウィンドウに表示されます。 ウィンドウを非表示にするには、[折りたたむ] 折りたたみ をクリックします。 マップ上にウィンドウを展開するには、[展開] 展開 をクリックします。

基盤となる計算の詳細については、「結果ウィンドウのリファレンス」をご参照ください。

次のいずれかを実行して、[結果] ウィンドウを探索します。

  1. [テーブル] テーブル タブで、テーブルの結果を表示します ([結果] ウィンドウに [テーブル] テーブル がデフォルトで表示されます)。テーブルを探索するには、次のいずれかを実行します。
    • 比較方法によっては、テーブルのアイテムには、マップのスタイル設定に合わせたカラーコード ラベルが含まれます。
    • [Excel にエクスポート] エクスポート をクリックすると、データを適合性解析から Excel ワークシートにエクスポートできます。
    • [ページあたりの行数] ドロップダウン メニューを使用し、テーブルに表示される行数を変更します。 [次へ] 次へ または [戻る] 戻る をクリックし、テーブルのページ間を移動します。
    • サイトの [オプション] ボタン オプション をクリックして、次のいずれかを実行します。
      • [ベンチマークの作成] ベンチマークの作成 をクリックして、そのサイトまたは統計指標をベンチマーク値にします。 これは [ベンチマークの上下] による比較方法で自動的に使用されます。
      • [区画との比較] 区画の比較 をクリックし、[区画の比較] ウィンドウを開きます。 次のいずれかを実行します。
        • 表示される区画レベルを変更するには、[区画レベル] 区画の比較 をクリックするか、オプションを選択または選択解除します。
        • 使用される変数を変更するには、[変数] Browse data をクリックし、データ ブラウザーを参照します。
        • [Excel にエクスポート] エクスポート をクリックすると、データを比較から Excel ワークシートにエクスポートできます。
        • [区画の比較] ウィンドウを閉じるには、[OK][閉じる] 閉じる をクリックします。
      • [場所の削除] 削除 をクリックし、解析からサイトを削除します。 [OK] または [キャンセル] をクリックします。
      • [場所の置換] 変数の置換 をクリックし、[サイトの追加] ウィンドウを開いて、新しいサイトを選択します。
  2. [サマリー] サマリー をクリックし、結果のサマリーを表示します。
    • [変数] ドロップダウン メニューを使用し、箱ひげ図で使用する変数を選択します。
    • [次へ] 次へ をクリックし、平均値、中間値、歪度、尖度など、解析の主な統計情報のサマリーを表示します。
    • 主な統計情報の詳細については、[IQR][歪度][尖度] をクリックし、[統計情報の概要] ウィンドウの定義を確認します。
    • 箱ひげ図内のアイテムにポインターを合わせると、マップの対応するエリアがハイライト表示されます。
  3. [ヒストグラム] ヒストグラム をクリックして、各変数の結果をヒストグラムで表示します。 ヒストグラムを探索するには、以下のいずれかを行います。
    • デフォルトでは、[チャート設定] ウィンドウは展開されています。 これを閉じるには、[閉じる] ボタン 削除 をクリックします。 展開するには、[チャート設定] ボタン 一般設定 をクリックします。 チャート設定を変更するには、以下のいずれかを行います。
      • [基準] ドロップダウン メニューを使用し、ヒストグラムに表示する変数を選択します。
      • [外れ値の表示] 切り替えボタンを使用して、チャート上での外れ値の表示/非表示を切り替えることができます。
      • [外れ値の計算] セクションで、ヒストグラムに表示する [割合] オプションか [標準偏差] オプションを選択します。 必要に応じて、[割合][上下] の割合の値を変更します。 必要に応じて、[標準偏差][+/-] 標準偏差値を変更します。
    • ヒストグラム内のアイテムにポインターを合わせると、対応するエリアがマップ上でハイライト表示されます。
  4. [バブル チャート] 散布図 をクリックすると、結果がバブル チャートまたは散布図として表示されます。 バブル チャートまたは散布図を探索するには、次のいずれかを実行します。
    • デフォルトでは、[チャート設定] ウィンドウは展開されています。 これを閉じるには、[閉じる] ボタン 削除 をクリックします。 展開するには、[チャート設定] ボタン 一般設定 をクリックします。 チャート設定を変更するには、以下のいずれかを行います。
      • [バブル チャート] タブと [散布図] タブを使用し、チャートのスタイルを切り替えます。
      • [X 軸][Y 軸][ドット サイズ] ドロップダウン メニューを使用し、チャートで使用する変数を選択します。
      • [回帰直線を表示] 切り替えボタンをクリックして、回帰直線のオン/オフを切り替えます。
    • バブル チャートまたは散布図のアイテムにポインターを合わせると、該当するサイトがマップ上でハイライト表示されます。
    • バブル チャートまたは散布図の上にポインターを置き、マウスを使用して拡大、縮小、または画面移動します。 バブルの上にポインターを置くと、位置およびその線形回帰に関する情報が表示されます。 回帰直線の上にポインターを置くと、線形回帰および決定係数に関する情報が表示されます。 [リセット] リセット をクリックすると、チャートの範囲がリセットされます。
  5. 必要に応じて六角形を使用する場合は、[六角形ラベル] ドロップダウン メニューをクリックし、次のオプションから選択します。
    • [セル ID] オプションを使用して、セル ID 番号で六角形にラベルを付けます。
    • 区画オプションを使用して、その詳細レベルでの標準区画に関連付けられた名前で六角形にラベルを付けます。 このオプションは、六角形の解像度を使用して自動的に調整されます。
      注意:

      たとえば、解析で解像度 2 の六角形を使用している場合、[State] オプションを使用して、関連付けられた州の名前で六角形にラベルを付けます。 解析で解像度 7 の六角形を使用している場合、[ZIP Code] オプションを使用して、関連付けられた郵便番号の名前で六角形にラベルを付けます。

    • [詳細] オプションを使用して、セル ID 番号と関連付けられた区画の両方で六角形にラベルを付けます。
    注意:

    [六角形ラベル] ドロップダウン メニューは、[テーブル] テーブル では使用できません。

比較方法

[比較方法] セクションでは、カラーコードに使用するオプションや、解析を行うベンチマーク比較の値をグループ化するオプションを提供します。 以下に、比較方法について説明します。

比較方法説明

高から低

このオプションでは、カラーコードを使用して、最高値から最低値までの値の範囲を表示します。

上下

このオプションでは、上位ランクの値と下位ランクの値をハイライト表示します。 [ランク] または [パーセンタイル] を使用でき、[下位の値] および [上位の値] を定義できます。

ベンチマークの上下

このオプションでは、値がベンチマークの上にあるか下にあるかを、カラーコードを使用して示します。 ベンチマークを選択し、差分タイプを [パーセンテージ][生の値] として設定します。

等量

このオプションは、等量分類によって値をグループ化します。 デフォルトでは、このオプションは 4 つの等量を使用します。 等量数を設定できます。 最小の等量数は 2 で、最大の等量数は 10 です。

極値のハイライト表示

このオプションは、極値として定義された値 (または外れ値) をハイライト表示します。 [IQR] (等量分類間範囲) または [標準偏差] (SD) のいずれかを選択し、値が極値として定義される方法を決定します。 SD を使用する場合、[小なり] 値または [大なり] 値を入力します。

  • IQR は、データの 75 番目のパーセンタイルと 25 番目のパーセンタイルとの差を使用してデータの広がりを計測します。 データの外れ値は、IQR 範囲外です。
  • 標準偏差とは、ある変数または属性がその平均値に比べてどれだけのばらつきがあるかを示す尺度です。 標準偏差を大きくすると、平均値に対するばらつきが大きくなるため、データ ポイントの範囲が広がります。 標準偏差を小さくすると、平均値に対するばらつきが小さくなるため、使用されるデータ ポイントが絞られ、精度が高まる可能性があります。

初期設定の設定

アプリケーションの初期設定Business Analyst Web App の初期設定を設定できます。 比較レポートでは、比較および比較対象の区画レベルを表すために使用する色の初期設定を指定できます。 管理者は、組織全体に対して初期設定を設定できます。

ワークフローの初期設定を設定するには、次の手順を実行します。

  1. アプリ ヘッダーで、[初期設定] 初期設定 をクリックします。

    [初期設定] ウィンドウが表示されます。

  2. [マップ] セクションを展開し、[分析の実行] セクションを展開して、[ベンチマーク比較] をクリックします。
  3. 次の初期設定を設定します。
    • [フィーチャ リスト] セクションで、ワークフロー ウィンドウに表示するフィーチャ リストをオンまたはオフにします。
    • [アウトライン] セクションで、[色] ドロップダウン メニューを使用して、アウトライン色を選択します。 アウトラインの [幅] を設定します。 [透過表示] スライダーを使用して、色の透過表示を調整します。
    • [ベンチマークのアウトライン] セクションで、[色] ドロップダウン メニューを使用して、ベンチマークのアウトライン色を選択します。 ベンチマークのアウトラインの [幅] を設定します。 [透過表示] スライダーを使用して、色の透過表示を調整します。
    • [比較方法] セクションで、ドロップダウン メニューを使用して、デフォルトの比較方法を選択します。
  4. 必要に応じ、デフォルト設定に戻すには、[デフォルトに戻す] をクリックします。
  5. 変更内容を保存するには、[保存] をクリックするか、必要に応じて [保存して閉じる] をクリックして [初期設定] ウィンドウを閉じます。 変更内容を表示するには、アプリを更新します。