興味深いファクト インフォグラフィックス パネルは、サイトに関する情報を表示して、比較のために選択した他のエリアと比べてそのサイトに顕著な特徴があることを示します。 興味深いファクト パネルでは、このパネルに表示する変数を選択するのではなく、興味を引く情報を決定するために使用する一連の変数、比較フィーチャ、および閾値を指定できます。
一連の年齢変数を例にとると、サイトの年齢の中央値が分布の閾値である 5 パーセンタイルを下回っている場合、その変数は、興味深いファクト パネルに含める情報の候補になります。
興味深いファクト パネルの追加
興味深いファクト パネルをインフォグラフィックス テンプレートに追加する方法には、すぐに使用できるパネルを選択する方法と独自のパネルを構築する方法の 2 つがあります。 興味深いファクトを特定する方法の詳細については、「興味深いファクトの理解」をご参照ください。
すぐに使用できる興味深いファクト パネルの追加
すぐに使用できる興味深いファクト パネルには、興味深いファクトを見つけるために分析される一連の変数が含まれています。 使用される比較区画と閾値の初期設定を設定できます。 興味深いファクト パネルは、[興味深いファクトの追加] ウィンドウと [インフォグラフィックス パネルの追加] ウィンドウのどちらにも表示されます。
興味深いファクト パネルを追加するには、次の手順を実行します。
- インフォグラフィックス ビルダーで [エレメントの追加] をクリックします。 また、既存のパネルにポインターを合わせて [追加] または [置換] をクリックすることもできます。
- [興味深いファクト] または [インフォグラフィックス] を選択します。
- パネルを選択します。 次のいずれかを実行します。
- [興味深いファクトの追加] ウィンドウで、[人口] や [収入] などのカテゴリをクリックします。
-
[インフォグラフィックス パネルの追加] ウィンドウで、[興味深いファクト] パネルを参照して [追加] をクリックします。
パネルがインフォグラフィックス テンプレートに追加されます。
興味深いファクト パネルの構築
興味深いファクト パネルを構築すると、興味深いファクトの変数、比較区画、閾値をカスタマイズできます。
興味深いファクト パネルを構築するには、次の手順を実行します。
- インフォグラフィックス ビルダーで [エレメントの追加] をクリックします。 また、既存のパネルにポインターを合わせて [追加] または [置換] をクリックすることもできます。
- [興味深いファクト] を選択します。
- [興味深いファクト パネルの構築] をクリックします。 興味深いファクト パネルを構築するための次の条件を指定します。
- [カテゴリの選択や変数の追加をして、サイト エリアで最も興味深いファクトを検索] では、いくつかの変数カテゴリが事前に選択されています。 アイテムの横にある [削除] をクリックして、そのアイテムをリストから削除するか、[すべてクリア] をクリックして、すべてを削除します。 [変数の追加] をクリックし、データ ブラウザーを使用して 1 つ以上の変数を選択します。 [カテゴリの選択] ドロップダウン メニューを使用し、チェックボックスを使用して、[医療] や [消費] など、含める変数カテゴリを選択します。 カテゴリの横にある [展開] をクリックすると、そのカテゴリ内のサブカテゴリを表示して選択することができます。
- [選択したカテゴリで検索するために変数のタイプを 1 つ以上選択] にあるチェックボックスをオンにして、検索する変数のタイプを選択します。 たとえば、興味深い [パーセント]、[インデックス]、[平均値] の値のみを検索する場合は、それらのタイプのみを選択します。
- 今年度と前年度の変数内のみで興味深いファクトを検索する場合は、[高度な設定] オプションの [分析から予測変数を除外] チェックボックスをオンにします。
- [次へ] をクリックします。
- [サイトと比較する区画レベルを選択します] で、区画境界レベルを選択します。 [必要に応じて、大きな区画と比較するフィーチャをフィルター処理] チェックボックスをオンにすると、大きな区画に含まれるフィーチャをフィルター処理して比較フィーチャを制限できます。
たとえば、国内のすべての郡を使用する代わりに、[含まれる] ドロップダウン メニューで [州] を選択して、サイトが位置する州に含まれる郡のみと比較できます。
- [結果を表示する方法を選択します] で、[テーブルとして表示] を選択して、興味深いファクトをインフォグラフィックスのテーブルとして表示するか、[ワード クラウドとして表示] を選択してワード クラウドとして表示します。
サイトに対してインフォグラフィックスを実行する場合、興味深いファクト パネルはどちらの表示モードでも対話形式で操作できます。 テーブル内のいずれかのセクションを展開する/折りたたむか、ワード クラウドのいずれかのフレーズをクリックして、詳細情報を表示できます。 テーブル内のエレメントにポインターを合わせると、詳細情報を示すツールチップが表示されます。 [高度な統計] では、平均、標準偏差、スコアなど、ファクトの要約統計を表示できます。 統計の詳細については、「興味深いファクトの解釈」をご参照ください。
- [次へ] をクリックします。
- [興味深いファクトの数] フィールドに、興味深いファクト パネルに表示するファクトの数を入力します。 グラフのスライダーを使用し、変数が興味深いかどうかを決定するために使用する下限と上限のパーセンタイル値を変更できます。 これらの値のデフォルトは、アプリの初期設定で設定できます。
たとえば、3% と 96% に設定した場合、サイトの興味深いファクトは、選択した比較フィーチャの 3 パーセンタイルを下回るか、96 パーセンタイルを上回る変数値になります。 最大閾値 96%、最小閾値 0% のように一方向に閾値を設定できます。
- [適用] をクリックします。
パネルがインフォグラフィックス テンプレートに追加されます。
注意:
興味深いファクト パネルでは、1000 世帯以上を含むサイトの結果を使用することをお勧めします。 含まれる世帯数が 1000 未満のサイトに対してインフォグラフィックスを実行する場合、結果は返されますが、サンプルのサイズが小さいため、結果を解釈する際には十分注意することをお勧めします。
興味深いファクトの理解
興味深いファクト パネルをインフォグラフィックス テンプレートに追加する場合は、このパネルに次の入力パラメーターを含めます。
- 興味深いファクトを見つけるために検索の対象となる一連の変数 (住宅変数など)。
- 比較区画 (郡など)。
- 変数が興味深いかどうかの決定に使用される閾値 (下限 5 パーセンタイル、上限 95 パーセンタイルなど)。
- パネルに含める興味深いファクトの数。
興味深いファクト パネルを含むインフォグラフィックス テンプレートを実行する際には、パネルに含まれている興味深いファクトを選択するために次のプロセスが使用されます。
- セット内の各変数に対し、比較区画フィーチャに関して統計が計算されます。 すべての比較フィーチャにわたって、変数値 (住宅価格の平均値など) の分布が詳しく調べられます。
- 値の 50% がこの線の左側。
- 値の 5% がこのエリア内。
- 値の 90% がこのエリア内。
- 値の 5% がこのエリア内。
- 5 パーセンタイル
- 50 パーセンタイル (中央値)
- 95 パーセンタイル
サイトの変数値が、設定された閾値の範囲に入っている場合、その変数値は、興味深いファクト パネルに含める情報の候補になります。 上の例では、サイトの住宅価格の平均値が 5 パーセンタイルを下回るか、95 パーセンタイルを上回る場合、その値は興味深いファクトと見なされます。 スコアは、サイトの変数値が、比較レイヤーのフィーチャと比べてどの程度異なる特徴を示すかを表します。 統計の詳細については、「興味深いファクトの解釈」をご参照ください。
- スコアによる決定に従って、上位変数が興味深いファクトとして特定され、興味深いファクト パネルに含められます。
注意:
同一の変数で複数の派生状態 (Average Household Income と Average Household Income: Index など) が返される場合、最も高いスコアを示す変数だけが興味深いファクト パネルに含められます。
興味深いファクトの解釈
興味深いファクトの統計は、比較フィーチャにおけるその変数の値の分布に関する情報を提供します。 これには、最小値、最大値、標準偏差などの標準統計情報が含まれます。 また、比較フィーチャにおけるその変数の値の分布を考慮に入れて、そのファクト (変数値) が中央値 (50 パーセンタイル) からどの程度離れているかを示すスコアも含まれます。
1 つのサイトと比較フィーチャのセットについて、変数 (var) のスコアは次のように計算されます。
if (site var value >= median var value) {
score = ((site var value - median var value) / (max var value - median var value)) * 100;
} else {
score = ((median var value - site var value) / (median var value - min var value)) * 100;
}
- この計算では、中央、最小、および最大 var 値が、比較フィーチャのセットにおける変数値の分布に属します。
- 興味深いファクトの値が中央値と等しい場合、そのファクトのスコアは 0 になります。 ファクトが中央値から離れているほど、スコアは大きくなります。 値が分布の最大値と最小値に等しいファクトのスコアは 100 になります。
- サイトによっては、ファクトの値が分布の最大値より大きい場合や、最小値より小さい場合があります。 このような場合、スコアは 100 より大きくなります。
注意:
サイトで閾値の範囲に入る値を持つ変数がセットに十分存在していないと、返される興味深いファクトの数が 0 になるか、[興味深いファクトの数] フィールドの設定値より少なくなることがあります。 このような状況では、閾値の設定を引き上げることを検討します。 この例では、閾値を 10% と 90% に変更すると、返される興味深いファクトの数を増加させることができます。
テーブルまたはワード クラウドでいずれかのファクトをクリックして、そのファクトの詳細情報を表示します。 住宅価格の平均値が興味深いファクトとして返された場合、次のことが当てはまります。
- 標準統計情報は、国内のすべての郡における住宅価格の平均値の統計を表します。 たとえば、最小値は、すべての郡における住宅価格の最小平均値です。
- スコアが 100 より大きい場合、サイトにおける住宅価格の平均値は、国内のすべての郡における住宅価格の平均値よりも大きいか、小さくなります。 下の例では、サイトにおける住宅価格の平均値が、すべての郡における分布の最大値よりも大きくなっています。 このような状況では、興味深いファクト パネルを編集して、[サイトと比較する区画レベルを選択します] ドロップダウン メニューでより詳細な比較レイヤーを選択することをお勧めします。 たとえば、[郵便番号] または [国勢調査地区] に切り替えることができます。
- ヒストグラムには、すべての郡における住宅価格の平均値の分布が表示されます。 外れ値は別の色で識別されます。 この例では、設定された閾値に従って、5 パーセンタイルを下回るか、95 パーセンタイルを上回る値が外れ値に該当します。 [すべての外れ値を表示] をクリックすると、ヒストグラム全体とすべての外れ値を表示できます。
初期設定の設定
アプリケーションの初期設定で Business Analyst Web App の初期設定を設定できます。 インフォグラフィックスの構築では、興味深いファクト パネルの初期設定を指定できます。管理者は組織全体の初期設定を設定できます。
興味深いファクト パネルの初期設定を設定するには、次の手順を実行します。
- アプリ ヘッダーで、[初期設定] をクリックします。
[初期設定] ウィンドウが表示されます。
- [レポート] セクションを展開し、[インフォグラフィックス] セクションを展開して、[興味深いファクト] をクリックします。 次の初期設定を設定します。
- ドロップダウン メニューを使用して、興味深いファクト パネルでサイトと比較するデフォルトの区画レベルを選択します。
- [テーブル] をクリックします。 興味深いファクト テーブルに表示するファクトの数を指定し、スライダーを使用して解析の閾値を設定します。
- [ワード クラウド] をクリックします。 興味深いファクト ワード クラウドに表示するファクトの数を指定し、スライダーを使用して解析の閾値を設定します。
- デフォルト設定に戻すには、[デフォルトに戻す] をクリックします。
- 変更内容を保存するには、[保存] をクリックするか、必要に応じて [保存して閉じる] をクリックして [初期設定] ウィンドウを閉じます。 変更内容を表示するには、アプリを更新します。