フィーチャの結合 (Map Viewer)

フィーチャの結合ツールは、指定された空間および属性リレーションシップに基づいて、一方のレイヤーまたはテーブルから他方のレイヤーまたはテーブルに属性を追加します。 必要に応じて、結合されたフィーチャの統計も計算できます。

出力は、入力ターゲット レイヤーがテーブルかどうかに応じて、ホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト テーブル レイヤーになります。

マップに表示する必要があるデータがテーブルに保存されています。 テーブルではインドの各州または連邦直轄領のプライマリ ヘルス センター (PHC) の数をカウントします。 フィーチャの結合ツールを使用すると、テーブルをフィーチャ レイヤーに結合することで、PHC データをマップ上に表示できます。

PHC の数を州および連邦直轄領の境界に結合
最初の画像には、入力フィーチャ レイヤー (インドの州および連邦直轄領) が表示されています。 2 つ目の画像には、境界ごとの農村部と都市部の PHC 数を示すパイ チャートが表示されています。

ワークフローの詳細については、「ArcGIS Online でテーブルをフィーチャ レイヤーに結合する」チュートリアルをお試しください。

使用上の注意

フィーチャの結合には、入力フィーチャ、結合設定、および結果レイヤーの構成が含まれています。

入力フィーチャ

[入力フィーチャ] グループには次のパラメーターがあります。

  • [ターゲット レイヤー] は、レコードが追加されるレイヤーまたはテーブルを指定します。[レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。

    フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
  • [結合レイヤー] は、ターゲット レイヤーに追加するレコードが格納されているレイヤーまたはテーブルを指定します。

    フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。

結合の設定

[結合の設定] グループには次のパラメーターがあります。

  • [空間リレーションシップの使用] は、空間結合が作成されるかどうかを決定します。 [空間リレーションシップの使用] がオフの場合は、[属性リレーションシップの使用] が有効になっている必要があります。 1 つ以上の入力がテーブル レイヤーである場合、このオプションは使用できません。
  • [空間リレーションシップ] は、空間フィーチャが相互に結合する方法を決定します。 使用可能なリレーションシップは、結合されるレイヤーのジオメトリのタイプ (ポイント、ライン、ポリゴン) によって決まります。 [空間リレーションシップ] は、[空間リレーションシップの使用] が有効になっている場合に使用できます。 次のようなオプションがあります。
    • [交差する]: ターゲット レイヤー内のフィーチャは、そのフィーチャが結合レイヤー内のフィーチャと交差している場合に一致します。
    • [一定距離内にある] ‐ 結合レイヤー内のフィーチャは、そのフィーチャがターゲット レイヤー内のフィーチャから指定の距離内にある場合に一致します。
    • [正確に一致する]: ターゲット レイヤー内のフィーチャは、そのフィーチャが結合レイヤー内のフィーチャと正確に一致する場合に一致します。
    • [完全に含む]: フィーチャは、ターゲット レイヤーのフィーチャが結合レイヤーのフィーチャを完全に含む場合に一致します。
    • [完全に含まれる]: フィーチャは、ターゲット レイヤーのフィーチャが結合レイヤーのフィーチャ内に完全にある場合に一致します。
  • [距離] は、相互に結合するために、結合レイヤー内のフィーチャがターゲット レイヤー内のフィーチャにどれだけ近い必要があるかを決定します。 [距離] は、[空間リレーションシップ][一定距離内にある] を選択した場合に使用できます。
  • [単位] は、相互に結合するために、結合レイヤー内のフィーチャがターゲット レイヤー内のフィーチャにどれだけ近い必要があるかを決定する距離の単位です。 [単位] は、[空間リレーションシップ][一定距離内にある] を選択した場合に使用できます。
  • [属性リレーションシップの使用] は、属性結合が作成されるかどうかを決定します。 [属性リレーションシップの使用] がオフの場合は、[空間リレーションシップの使用] が有効になっている必要があります。 1 つ以上の入力がテーブルである場合は、[属性リレーションシップの使用] が唯一のオプションです。
  • [属性リレーションシップ] は、フィーチャがどのように相互結合しているかを決定します。 [属性リレーションシップ] は、[属性リレーションシップの使用] が有効になっている場合に使用できます。 以下のサブパラメーターを使用できます。
    • [ターゲット フィールド] ‐ 属性結合の作成に使用するターゲット レイヤーのフィールド。
    • [結合フィールド] ‐ 属性結合の作成に使用する結合レイヤーのフィールド。

    有効な結合を作成するには、[ターゲット フィールド][結合フィールド] の値が一致している必要があります。

    [追加] ボタンをクリックすると、ターゲット フィールドと結合フィールドをさらに追加できます。
  • [結合方法] は、結合レイヤーの複数のフィーチャがターゲット レイヤーに対して同じリレーションシップを持っている場合に、ターゲット レイヤーと結合レイヤーの結合をどのように処理するかを決定します。 次のようなオプションがあります。
    • [1 対 1 の結合] - 結合レイヤー内の 1 つのレコードが、ターゲット レイヤー内の各フィーチャに結合されます。 これは、[複数一致レコード] パラメーターで指定されたように、最初のレコードまたは一致するすべてのレコードのサマリーのいずれかです。
    • [1 対多の結合] - 一致するすべてのフィーチャがすべてターゲット レイヤーに結合されます。 結果レイヤーには、ターゲット フィーチャの複数レコードが含まれます。
  • [複数一致レコード] は、1 対 1 の結合で使用される結合レイヤーのレコードを決定します。 [複数一致レコード] は、[結合方法][1 対 1 の結合] を選択した場合に使用できます。 次のようなオプションがあります。
    • [最初に一致するレコードのみを保持] ‐ ターゲット フィーチャごとに、結合レイヤーの一致するレコードが 1 つだけ使用されます。 一致するレコードは [並べ替え] パラメーターで特定されます。
    • [フィールド統計の計算] ‐ ターゲット レイヤー内で各フィーチャに一致するすべてのレコードの選択したフィールドの統計サマリーが集計されます。 デフォルトでは、集計されたレコードの個数も追加されます。
    • [個数のみを計算] - 一致するフィーチャの個数を計算し、その他の統計サマリーは返しません。
  • [並べ替え] は、最初に一致するレコードを選択する方法を決定します。 [並べ替え] は、[複数一致レコード][最初に一致するレコードのみを保持] を選択した場合に使用できます。

    [並べ替え] には次のサブパラメーターがあります。
    • [フィールド] ‐ 保持する一致レコードを選択するために結合レイヤーのどのフィールドを使用するかを決定します。 デフォルトでは、ObjectID フィールドを使用して、最初に一致するレコードをデータセットに保持します。 フィールドを選択すると、[並べ替え] パラメーターに基づいて保持するレコードを選択するにあたってそのフィールドの値が使用されます。 数値フィールドと日付フィールドがサポートされます。
    • [並べ替え順] ‐ 最初に一致するレコードを選択する際、どのフィールドを昇順または降順で並べ替えるかを決定します。
  • [フィールド統計] ‐ 集計する結合レイヤーの数値フィールドを決定します。 サポートされる統計サマリーには、合計、最小、最大、平均、標準偏差が含まれます。 統計は、ターゲット フィーチャごとに計算されます。 [フィールド統計] は、[複数一致レコード][一致するレコードを集計] を選択した場合に使用できます。

    統計サマリーの詳細
  • [結合タイプ] は、出力に一致するフィーチャのみを含めるか、ターゲット レイヤーのすべてのフィーチャを含めるかを決定します。 次のようなオプションがあります。
    • [内部結合] ‐ ターゲット レイヤーと結合レイヤーの間で一致するフィーチャのみが結果レイヤーで返されます。
    • [左結合] ‐ 結合レイヤー内のフィーチャに一致するかどうかに関係なく、ターゲット レイヤー内のすべてのフィーチャが返されます。

内部結合と左結合の例
内部結合と左結合の各タイプを使用した、1 対 1 の属性結合と 1 対多の属性結合の例を示します。 この例では、1 対 1 の結合に、デフォルトのレコード、Occupants の合計、および Occupants の最大値が含まれています。

結果レイヤー

[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。

  • [出力名] は、作成されマップに追加されるレイヤーの名前を指定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
  • [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。

制限事項

このツールには次の制限が適用されます。

  • フィーチャの結合は、出力をホスト フィーチャ レイヤー ビューとして作成できません。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する方法については、「ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成」をご参照ください。
  • [1 対 1 の結合] 操作が指定されている場合のみ、フィールド統計が計算されます。
  • 結合は、フィールド タイプが ObjectID であるフィールドを使用して作成することはできません。 ObjectID フィールドから取得された値を結合に使用する必要がある場合は、整数フィールドを作成し、ObjectID 値に基づいてそのフィールドを計算できます。
  • ターゲット レイヤーまたは結合レイヤーからの添付ファイルは出力レイヤーに含まれません。

環境

解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。

このツールでは次の解析環境が適用されます。

  • 出力座標系
  • 処理範囲
    注意:

    Map Viewer のデフォルトの処理範囲は [全範囲] です。 このデフォルトは、デフォルトで [現在のマップ範囲を使用] が有効になっている Map Viewer Classic とは異なります。

クレジット

このツールはクレジットを消費します。

このツールの実行に必要なクレジット数を計算するには、[クレジットの推定] を使用します。 詳細については、「空間解析のクレジットの概要」をご参照ください。

出力

ツールの出力には、結合レイヤーの一致レコードが追加された、ターゲット レイヤーの元のレコードを含む 1 つのレイヤーが含まれます。 出力レイヤーのジオメトリは、ターゲット レイヤーのジオメトリと同じです。 ターゲット レイヤーがテーブルの場合、出力はテーブルになります。

注意:

フィーチャの結合は、出力をホスト フィーチャ レイヤー ビューとして作成できません。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する方法については、「ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成」をご参照ください。

ライセンス要件

このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。

  • CreatorProfessionalProfessional Plus ユーザー タイプ
  • 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

リソース

詳細については、次のリソースをご参照ください。