可視領域の作成

可視領域の作成ツールは、Esri 標高解析サービスを使用して、指定した観測ポイントから可視の領域を識別できます。

出力はホスト フィーチャ レイヤーです。

ある GIS アナリストは、風力発電所の申請書を事前に確認して、次の審査に進める候補地を決めようとしています。 このアナリストは、候補地が、道路にアクセスすることができ、保護エリアから見えない場所にあることを条件として選びました。 可視領域の作成を使用して、どの候補地が保護エリアから見えるかを識別することができます。

使用上の注意

可視領域の作成には、入力レイヤー、可視領域の設定、結果レイヤーの構成が含まれます。

入力レイヤー

[入力レイヤー] グループには [入力観測点フィーチャ レイヤー] が含まれ、観測点の位置として使用するポイント フィーチャを指定します。 [レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。 フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。

可視領域の設定

[可視領域の設定] グループには次のパラメーターがあります。

  • [観測点の高度] は、観測点の位置が地表からどれだけ上にあるかを指定します。

    観測点の位置の例としては、観測する人の位置や火の見櫓の位置などがあります。

  • [観測点の高度単位] は、[観測点の高度] パラメーターの計測単位を指定します。

  • [目標点の高度] は、観測点から見たオブジェクトの高さを指定します。 この高さが地形の高さに追加され、可視領域を作成します。

    観測されるオブジェクトの例として、人々、風力タービン、地面などがあります。

  • [目標点の高度単位] は、[目標点の高度] パラメーターの計測単位を指定します。

  • [最大可視距離] は、可視領域の計算をどこまで行うか、最大の距離を指定します。

    最大可視距離の例として、その日の天候や大気の状態でどこまで見通せるかが挙げられます。

    許可される最大値は 31 マイル (50 キロメートル) です。

  • [可視距離単位] は、[最大可視距離] パラメーターの計測単位を指定します。

結果レイヤー

[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。

  • [出力ポリゴン名] は作成される出力可視領域フィーチャ レイヤーの名前です。

    名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。

  • [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。

制限事項

このツールには次の制限が適用されます。

  • 入力フィーチャはポイント フィーチャでなければなりません。
  • 入力のフィーチャの上限は 1,000 です。
  • 最大可視距離は 31 マイル (50 キロメートル) までです。
  • すべての観測点の高さは同じ高さである必要があります。 表示されるすべてのオブジェクトの高さは等しい必要があります。
  • 可視領域に樹木や建物などの障害物は含まれません。

環境

解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。

このツールでは次の解析環境が適用されます。

  • 出力座標系
  • 処理範囲
    注意:

    デフォルトの処理範囲は [全範囲] です。 このデフォルトは、デフォルトで [現在のマップ範囲を使用] が有効になっている Map Viewer Classic とは異なります。

クレジット

このツールはクレジットを消費しません。

出力

このツールは、観測点から観測対象のオブジェクトが見える領域を表す出力フィーチャ サービスを作成します。 頻度フィールドには、各エリアを見通せる観測ポイントの数が記録されます。

使用法の要件

このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。

  • CreatorProfessionalProfessional Plus ユーザー タイプ
  • 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

リソース

詳細については、次のリソースをご参照ください。