レイヤーのオーバーレイ ツールは、3 つの方法 ([インターセクト]、[ユニオン]、[イレース]) のうちの 1 つを使用して 2 つのレイヤーを 1 つのレイヤーに結合します。
出力はホスト フィーチャ レイヤーです。
例
あるフィールド サイエンティストがグアテマラのエコリージョンを表すデータセットを必要としていますが、グローバル レイヤーにしかアクセスできないとします。 レイヤーのオーバーレイで [インターセクト] オーバーレイ タイプを使用して、グローバル レイヤーをグアテマラの国境にクリップできます。
詳細なワークフローについては、「Map Viewer でレイヤーをクリップ」チュートリアルをお試しください。
使用上の注意
レイヤーのオーバーレイには、入力フィーチャ、オーバーレイの設定、結果レイヤーの構成が含まれています。
入力フィーチャ
[入力フィーチャ] グループには次のパラメーターがあります。
[入力フィーチャ] は、オーバーレイされるポイント、ライン、またはポリゴン レイヤーの選択に使用されます。 このレイヤーの属性は、すべてのオーバーレイ タイプの出力に含まれます。[レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。
フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。[オーバーレイ フィーチャ] は、入力レイヤーに結合するポイント、ライン、またはポリゴン レイヤーの選択に使用されます。 オーバーレイ タイプが [インターセクト] または [ユニオン] の場合、このレイヤーの属性が出力に含まれます。[レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。
フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
オーバーレイの設定
[オーバーレイの設定] グループには次のパラメーターがあります。
- [オーバーレイ タイプ] は、入力レイヤーとオーバーレイ レイヤーをどのように組み合わせるか、およびどのフィーチャを維持するかを決定します。 次のオーバーレイ タイプを使用できます。
- [インターセクト] - 入力フィーチャは、オーバーレイ フィーチャを使用してクリップされます。 オーバーレイ フィーチャと重なり合っている、入力内のフィーチャまたはフィーチャの部分が維持されます。 [インターセクト] は、[入力フィーチャ] と [オーバーレイ フィーチャ] の両方でポイント、ライン、およびポリゴンをサポートしています。
- [ユニオン] - 入力ポリゴンとオーバーレイ ポリゴンが結合されます。 [ユニオン] は、[入力フィーチャ] と [オーバーレイ フィーチャ] の両方でポリゴンのみをサポートします。
- [イレース] - オーバーレイ レイヤーのフィーチャと重なっていない、入力レイヤーのフィーチャまたはフィーチャの一部が保持されます。 [イレース] は、次の入力レイヤーの組み合わせをサポートしています。
入力フィーチャ オーバーレイ フィーチャ ポイント
ポイント、ライン、ポリゴン
ライン
ライン、ポリゴン
ポリゴン
ポリゴン
- [出力ジオメトリ] は、出力フィーチャ レイヤーで作成されたフィーチャのタイプ (ポイント、ライン、ポリゴン) を決定します。 このパラメーターは、[インターセクト] オーバーレイ タイプで使用できます。 出力ジオメトリ タイプの次元は、入力の次元とオーバーレイの次元のどちらと比べても、同じであるか、それよりも低い必要があります (ポイント= 0 次元、ライン = 1 次元、ポリゴン = 2 次元)。
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [出力名] は、作成および表示されるレイヤーの名前を指定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
制限事項
[入力フィーチャの描画] ボタンは、Scene Viewer では使用できません。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
クレジット
このツールはクレジットを消費します。
このツールの実行に必要なクレジット数を計算するには、[クレジットの推定] を使用します。 詳細については、「空間解析のクレジットの概要」をご参照ください。
出力
レイヤーのオーバーレイは、ポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャを含む出力ホスト フィーチャ レイヤーを作成します。 作成されるフィーチャのタイプは、次のようなオーバーレイ方法によって決まります。
- [インターセクト] - 出力ジオメトリは、[出力ジオメトリ] パラメーターで指定されたタイプです。
- [ユニオン] - 出力ジオメトリはポリゴンです。
- [イレース] - 出力ジオメトリは、[入力フィーチャ] パラメーターのジオメトリに一致します。
オーバーレイ タイプが [インターセクト] または [ユニオン] の場合、出力には入力フィーチャとオーバーレイ フィーチャのすべての属性が含まれます。 オーバーレイ タイプが [イレース] の場合、出力には入力フィーチャの属性だけが含まれます。
ライセンス要件
このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。
- Creator、Professional、Professional Plus ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- ArcGIS REST API でのレイヤーのオーバーレイ
- ArcGIS API for Python での overlay_layers
- インターセクト
- ArcGIS Pro でのユニオン
- ArcGIS Pro でのイレース