引数の統計を検索ツールは、多次元またはマルチバンド イメージ レイヤー内の各ピクセルに対して、所定の統計が得られるディメンション値またはバンド インデックスを抽出します。
出力はホスト イメージ レイヤーです。
例
このツールには、次のような使用例があります。
- 30 年間のデータ コレクションで各ピクセルが最高海面温度に達した月を特定する。
- 8 バンドのリモート センシング画像レイヤーの各ピクセルで最小反射率値に達したバンドを特定する。
使用上の注意
引数の統計を検索には、入力レイヤー、引数の統計、結果レイヤーの構成が含まれます。
入力レイヤー
[入力レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [多次元またはマルチバンド イメージ レイヤー] は、解析対象のイメージ レイヤーです。 ツールで選択可能なイメージ レイヤーがない場合は、多次元イメージ レイヤーをマップに追加します。
- [ディメンション] は、抽出対象の統計です。
- [変数] は、選択したディメンションに沿って解析される変数です。 変数が指定されない場合、選択されたディメンションを含む変数がすべて解析されます。
引数の統計
[引数の統計] グループには次のパラメーターがあります。
- [統計の種類] は所定のディメンションに沿って変数から抽出される統計を指定します。 次のようなオプションがあります。
- [最小の引数] - 最小変数値に達したディメンション値が抽出されます。 これがデフォルトです。
- [最大の引数] - 最大変数値に達したディメンション値が抽出されます。
- [中央値の引数] - 中央変数値に達したディメンション値が抽出されます。
- [期間] - 最小の変数値と最大の変数値の間にある最長のディメンション期間値が抽出されます。
- [値の引数] - 指定した変数値に達したディメンション値が抽出されます。
- [ディメンション定義] は、ディメンションから統計を抽出する方法を指定します。 次のようなオプションがあります。
- [すべて] - すべてのスライスでデータが解析されます。 これがデフォルトです。
- [間隔キーワード] - 一般的に知られている間隔を使用して、変数データが解析されます。 次のようなオプションがあります。
- [毎時間] - データ値が毎時の時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての時間が含まれます。
- [毎日] - データ値が日次時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての日が含まれます。
- [毎週] - データ値が週次時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての週が含まれます。
- [10 日ごと] - データ値は、各 10 日間の 3 つの期間に解析されます。 最後の期間は、10 日より多くなる場合と少なくなる場合があります。 出力には、各月につき 3 つのスライスが含まれます。
- [5 日ごと] - データ値は、各 5 日間の 6 つの期間に解析されます。 最後の期間は、5 日より多くなる場合と少なくなる場合があります。 出力には、月ごとに 6 つのスライスが表示されます。
- [毎月] - データ値が月次時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての月が含まれます。
- [毎四半期] - データ値が毎四半期の時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての四半期が含まれます。
- [毎年] - データ値が年次時間ステップに解析され、結果には時系列のすべての年が含まれます。
- [毎日繰り返し] - データ値が日次時間ステップに解析され、結果にはユリウス通日ごとに 1 つの集約値が含まれます。 出力には、最大で 366 個の日次時間スライスが含まれます。
- [毎週繰り返し] - データ値が週次時間ステップに解析され、結果には週ごとに 1 つの集約値が含まれます。 出力には、最大で 52 個の週次時間スライスが含まれます。
- [毎四半期繰り返し] - データ値が四半期時間ステップに解析され、結果には四半期につき 1 つの集約値が含まれます。 出力には、最大で 4 個の四半期時間スライスが含まれます。
- [引数値] は、[統計の種類] が [値の引数] に設定されている場合に指定される値です。
- [最小値] は、間隔範囲の最小値です。
- [最大値] は、間隔範囲の最大値です。
- [最大出現フラグ値] は、入力ラスター データセット内で所定の引数の統計値に複数回達したことを示すために使用されます。 指定しない場合、ピクセル値は、初めて引数の統計値に達したときのディメンションの値になります。
- [出現時] は、最初に引数が満たされたときか最後に引数が満たされたときを示すかを指定します。
- [NoData を無視] は、解析で欠損値を無視するか、解析の一部として見なすかを指定します。
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [出力名] は、作成および表示されるレイヤーの名前を指定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [出力レイヤー タイプ] は、作成するラスター出力のタイプを指定します。 出力は、タイル イメージ レイヤーまたはダイナミック イメージ レイヤーのいずれかです。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
クレジット
このツールはクレジットを消費します。
このツールの実行に必要なクレジット数を計算するには、[クレジットの推定] を使用します。 詳細については、「空間解析のクレジットの概要」をご参照ください。
出力
出力レイヤーは、条件を満たした位置を含む主題イメージ レイヤーになります。 入力レイヤーが多次元であった場合、出力も多次元になります。
使用の要件
このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。
- Professional または Professional Plus ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、または画像解析権限を含む同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- ArcGIS REST API の引数の統計を検索
- ArcGIS API for Python の find_argument_statistics
- ArcGIS Pro の引数の統計を検索