フィルター ウィジェット

フィルター ウィジェットを使用すると、1 つ以上のレイヤー内のフィーチャの表示を制限して、式の条件に合致したレイヤーだけが表示されるようにすることができます。 グループ フィルターを使用すると、複数のレイヤーにフィルターを適用できます。 フィルター ウィジェットで行われた変更は、アプリ全体のデータに影響するため、同じレイヤーを使用する他のウィジェットもそれに応じてフィルター処理されます。

このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。

  • 大規模なデータ セットがあり、利用者の重要事項によってデータを処理する最適なオプションをさまざまな利用者に提供します。
  • アプリで同じレイヤーを使用しているすべてのウィジェットに含まれるフィーチャの表示を変更します。
  • 複数のデータ ソースにまたがるフィーチャを、共通の値に基づいてフィルター処理します。

使用上の注意

フィルター ウィジェットでは、追加するフィルターごとにデータ ソースを設定する必要があります。フィルター ウィジェットのアクションを設定して、マップ ウィジェットでマップ上で選択したフィーチャをズームするなど、他のウィジェットを操作できます。 エンド ユーザーが各フィルターのオンとオフを切り替えて、フィーチャの表示を制御できます。 このウィジェットに複数のフィルターを構成すると、データを表示するためには有効なすべてのフィルターを満たす必要があるかどうか、またはいずれかを満たしていればよいかどうかを指定できます。

設定

フィルター ウィジェットには以下の設定が含まれます。

  • [新しいフィルター] - データ ソースを選択し、式を追加して、単一のフィルターを作成します。 表示される [新しいフィルターの作成] パネルには以下の設定が含まれます。
    • [データ] - フィルター処理するデータを選択します。 選択できるデータ ソースは、フィルターにつき 1 つだけです。 フィルターでは、フィーチャ レイヤー、選択した Web マップに含まれるフィーチャ レイヤー、データ ビュー、およびフィーチャ サービスの URL がサポートされています。 データ ソースに関連データ ビューがある場合は、ドロップダウン リストから選択できます。
    • [ラベル] - グループ フィルターに意味のある名前を指定します。 デフォルトでは、ラベルはデータ ソースの名前になります。
    • [アイコン] - フィルターごとにアイコンを選択します。 [一般] ギャラリーと [矢印] ギャラリーからアイコンを選択するか、ファイルから独自のアイコンを追加できます。 [削除] ボタンをクリックして、未使用のアップロード済みアイコンを削除します。
      注意:

      次の画像形式をアップロードできます: PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP。 最適なパフォーマンを維持するために、1 回のアップロードに対して 10MB のサイズ制限が設けられています。

    • [SQL 式] - フィルター条件を指定する SQL 式を作成します。 SQL 式ビルダーには、複雑な対話型クエリを作成するためのオプションがいくつか用意されています。
    • [オプション] - フィルターごとに次のオプションをオンにできます。
      • [このフィルターを自動的に適用] - ユーザーがアプリを開いたとき、このフィルターはデータにすでに適用されています。 ユーザーはウィジェットでフィルターをオフにできます。
        注意:

        フィルター ウィジェットがウィジェット コントローラーにネストされている場合、ウィジェット パネルが開かれるまで (手動で開くか、ウィジェット コントローラーの設定で開くように構成されているか、のいずれか) フィルターは自動的にデータに適用されません。

      • [フィルターの詳細を自動的に折りたたむ (存在する場合)] - フィルター パネルをデフォルトで折りたたむには、この設定をオンにします。 値を確認するようにフィルターが構成されている場合、ユーザーはフィルターをクリックして展開し、詳細を確認する必要があります。 フィルターの数が多い場合、スペースを節約するためにこの設定を使用すると便利です。
  • 新しいグループ - [新しいグループ] ボタン 新しいグループ をクリックし、[新しいグループ] をクリックして、グループ フィルターを作成します。 表示される [新しいグループの作成] パネルには、以下の設定が含まれます。
    • [データ] - フィルター処理するデータを選択します。 複数のデータ ソースを選択できます。 グループ フィルターでは、フィーチャ レイヤー、選択した Web マップに含まれるフィーチャ レイヤー、データ ビュー、およびフィーチャ サービスの URL がサポートされています。 データ ソースに関連データ ビューがある場合は、ドロップダウン リストから選択できます。 出力データ ソースはサポートされていません。
    • [ラベル] - グループ フィルターに意味のある名前を指定します。 ファイル フィルターを追加すると、ラベルにはデフォルトで連番ルールが適用されます。
    • [アイコン] - グループ フィルターのアイコンを選択します。 [一般] ギャラリーと [矢印] ギャラリーからアイコンを選択するか、ファイルから独自のアイコンを追加できます。 [削除] ボタンをクリックして、未使用のアップロード済みアイコンを削除します。
      注意:

      次の画像形式をアップロードできます: PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP。 最適なパフォーマンを維持するために、1 回のアップロードに対して 10MB のサイズ制限が設けられています。

    • [SQL 式] - フィルター条件を指定する SQL 式を作成します。 グループ SQL 式ビルダーには、複雑な対話型クエリを作成するためのオプションがいくつか用意されています。
    • [オプション] - グループ フィルターごとに次のオプションをオンにできます。
      • [このフィルターを自動的に適用] - ユーザーがアプリを開いたときに、このフィルターを自動的に適用するには、この設定をオンにします。
      • [フィルターの詳細を自動的に折りたたむ (存在する場合)] - フィルター パネルをデフォルトで折りたたむには、この設定をオンにします。 値を確認するようにフィルターが構成されている場合、ユーザーはフィルターをクリックして展開し、詳細を確認する必要があります。 フィルターの数が多い場合、スペースを節約するためにこの設定を使用すると便利です。
  • 複数の単一フィルターまたはグループを追加する場合、すべてのフィルター条件を満たす必要があるように指定するには [AND] をクリックし、いずれかのフィルター条件を満たせばよいように指定するには [OR] をクリックします。 フィルターとグループをドラッグして移動し、順序を変更することもできます。
  • 各フィルターとグループの横に表示される [複製] ボタンと [削除] ボタンを使用すると、フィルターやグループの複製や削除を行えます。
  • [配置スタイル] - [縦][横]、または [アイコン] から選択して、1 つのウィジェット内でフィルターのスタイルをカスタマイズできます。
  • [有効化スタイル] - 各フィルターをオンまたはオフにするスタイルとして、[切り替えスイッチ] または [ボタン] のいずれかを選択します (デフォルトのスタイルは [切り替えスイッチ] です)。
    • [単一項目の場合は有効化スタイルを除外] - 各フィルターに項目が 1 つしかなく、値の入力を求めている (またはラベルを表示する) 場合、このオプションでは有効化スタイルを (ラベルやアイコンとともに) 除外し、項目のコンテンツを直接表示して、自動適用することができます。
  • [高度なツール] - 高度なツールを構成します。
    • [すべてのフィルターをリセット] - すべてのフィルターを元々構成されていた状態にリセットできるボタンを含めます。
      ヒント:

      リスト ウィジェットのフィルター ツールは、デフォルトでリセット ボタンを提供します。

SQL 式ビルダー

フィルターでは、レイヤー データの属性値に基づいてレイヤー内のフィーチャを検索して表示する論理式が使用されます。 式では、<フィールド名> <条件を指定する演算子> <値またはフィールド> という一般形式が使用されます。 たとえば、Shelter capacity (避難所の収容人数) が 200 より大きいなどです。

[SQL 式ビルダー] で式を作成するには、[項目の追加] または [項目セットの追加] をクリックします。

各項目の式には以下の部分があります。

  • フィールド - データ ソースからフィルター処理するフィールドを選択します。 フィールド タイプは数値、文字列、日付の 3 つです。 代表するアイコンがフィールド名の横に表示されます。
  • 演算子 - 選択したフィールドのデータ値を評価する機能演算子を選択します。 演算子は、フィールド タイプによって異なります。 各フィールド タイプでサポートされる演算子の完全なリストを表示します。
  • 値 - 項目を作成する値を入力または選択します。 [ソース タイプの選択] ボタン ソース タイプの選択 をクリックして、値 (ユーザー入力、フィールド、個別値、個別値 (定義済み)、複数、複数 (定義済み) など) を選択します。
注意:

フィルターを出力データ ソースに接続すると、設定で値を選択できなくなります (コード値は除く)。 値のリストは、出力データがソース ウィジェットによって生成された後に、実行時に動的に生成されます。 こうした理由から、[値の確認] がデフォルトでオンになっており、事前定義された値の入力しかできなくなっています。

各項目に対して、次の追加オプションを設定できます。

  • [大文字と小文字を区別する] - フィルター条件を満たすために、データは項目値での小文字と大文字の使用に一致する必要があります。 このオプションは、ホストされていないレイヤーの文字列フィールドに対してのみ適用されます (ホスト レイヤーのボタンは使用できません)。
  • [ユーザー入力なし] - デフォルトでは、項目はユーザーからの入力を求めません。 [ラベルの表示] オプションをオンにすると、デフォルトまたはカスタマイズされたラベルのみをユーザーに表示することができます。
  • [値の確認] - ユーザーがカスタム入力を提供して、実行時にフィルターを変更できるようにします。 次の操作が可能です。
    • 入力スタイルの選択 (選択したソース タイプの値に基づいて複数のスタイルが使用できる場合)。
    • ラベルのカスタマイズ。
    • ラベル位置のカスタマイズ。 [別の行で折り返す] または [入力と同じ行で折り返す] を選択できます。
    • ユーザーへのヒントや指示の提供。
    • フィルター オプションでユーザーに表示する値のリストの条件の選択 (一意および複数のソース タイプにのみ適用されます)。 すべての値を表示する、前の条件に基づいて値をフィルター処理する、またはすべての式に基づいて値をフィルター処理することができます。
      注意:

      事前定義された値を使用すると、静的なリストまたはタイプから直接選択する値に基づいてフィルタリングできます。 デフォルトでは、[値の確認] がオンで、リストが以前の式に基づいて値を表示するように設定されています。 値をドラッグして移動し、順序を変更することもできます。

  • [複製] - 1 つの項目または項目セット全体を複製し、[SQL 式ビルダー] 内のキューの末尾に追加できるようにします。 項目セット内で実行すると、このボタンは 1 つの項目を複製して、その項目セットの末尾に追加できます。

複数の項目または項目セットをフィルターに追加する場合、すべてのフィルター条件を満たす必要があるように指定するには [AND] をクリックし、いずれかのフィルター条件を満たせばよいように指定するには [OR] をクリックします。 また、項目セットに含まれる項目に対してこの設定を構成することもできます。

グループ SQL 式ビルダー

[グループ SQL 式ビルダー] は、共通の値に基づいて複数のデータ ソース フィールドをフィルター処理するグループ フィルターの論理式を作成できます。 この式は以下の部分で構成されます。

  • メイン フィールド - グループ フィルターの残りのフィールドの演算子と値を設定するために使用するフィールド。
  • すべてのフィールド - メイン フィールドを含む、グループ フィルターでフィルター処理されたすべてのフィールド。 ドロップダウン リストを使用し、接続されたデータ ソースからフィールドを選択できます。 選択できるのは、メイン フィールドと同じフィールド タイプ (文字列、日付、または数値) のフィールドのみです。 1 つのデータ ソースから複数のフィールドを選択する場合、[AND] をクリックして両方のフィールドが値に必要であることを指定するか、[OR] をクリックしてどのフィールドに値が存在しても良いことを指定します。
  • 演算子 - 選択したフィールドのデータ値を評価する機能演算子を選択します。 演算子は、メイン フィールドのフィールド タイプによって異なります。 各フィールド タイプでサポートされる演算子の完全なリストを表示します
  • 値 - 式を作成する値を入力または選択します。 [ソース タイプの選択] ボタン ソース タイプの選択 をクリックして、値 (ユーザー入力、フィールド、個別値、個別値 (定義済み)、複数、複数 (定義済み) など) を選択します。

式に対し、次のオプションを追加で構成することもできます。

  • [大文字と小文字を区別する] - フィルター条件を満たすために、データはメイン フィールド値での小文字と大文字の使用に一致する必要があります。 このオプションは、ホストされていないレイヤーの文字列フィールドに対してのみ適用されます (ホスト レイヤーのボタンは使用できません)。
  • [ユーザー入力なし] - デフォルトでは、式はユーザーからの入力を求めません。 [ラベルの表示] オプションをオンにすると、デフォルトまたはカスタマイズされたラベルのみをユーザーに表示することができます。
  • [値の確認] - ユーザーがカスタム入力を提供して、実行時にフィルターを変更できるようにします。 次の操作が可能です。
    • 入力スタイルの選択 (選択したソース タイプの値に基づいて複数のスタイルが使用できる場合)。
    • 式ラベルのカスタマイズ。
    • ラベル位置のカスタマイズ。 [別の行で折り返す] または [入力と同じ行で折り返す] を選択できます。
    • ユーザーへのヒントや指示の提供。
    • フィルター オプションでユーザーに表示する値のリストの条件の選択 (一意および複数のソース タイプにのみ適用されます)。

演算子

以下の表に、フィールド タイプとサポートされている演算子を示します。

演算子数値StringDate

等しい

Yes

Yes

等しくない

Yes

Yes

以上

Yes

以下

Yes

より小さい

Yes

より大きい

Yes

間にある

Yes

Yes

間にない

Yes

Yes

で始まる

Yes

で始まらない

Yes

で終わる

Yes

で終わらない

Yes

含む

Yes

含まない

Yes

次のいずれかである

Yes

Yes

次のいずれでもない

Yes

Yes

である

Yes

でない

Yes

の中にある

Yes

の中にない

Yes

より前

Yes

より後

Yes

以前

Yes

以後

Yes

以内である*

Yes

以内でない*

Yes

次の間に含まれる*

Yes

次の間に含まれない*

Yes

空白である

Yes

Yes

Yes

空白でない

Yes

Yes

Yes

* ArcGIS Online ホスト フィーチャ サービスにのみ適用されます。