ブランチ バージョン マネージメント ウィジェット

ブランチ バージョン マネージメント ウィジェットを使用すると、エンド ユーザーがブランチ バージョン対応データセットのバージョンを管理できます。 このウィジェットでは、バージョンの切り替え、バージョン情報の表示と編集、およびバージョンの作成、割り当て、削除などの各種管理機能からの選択を行うことができます。 このウィジェットで行われた変更は、アプリ全体のデータに影響するため、同じサービスを使用する他のウィジェットにも対応するバージョンが表示されます。 このウィジェットがサービスで新しいバージョンの作成を可能にするように構成されている場合は、ArcGIS Pro などの他のアプリでアクセスされたときにその新しいバージョンもサービスに反映されます。

このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。

  • アプリで同じレイヤーを使用しているすべてのウィジェットに含まれるレイヤーのアクティブなバージョンをユーザーが変更できるようにします。
  • ブランチ バージョン対応データセットで機能するフィーチャ サービスのバージョンをユーザーが作成、変更、および削除できるようにします。

使用上の注意

[ブランチ バージョン管理] ウィジェットを追加するときは、最初にウィジェットの配置スタイルを選択します。 このウィジェットには、最低 1 つのデータ ソース (バージョン対応として登録されているフィーチャ サービスやマップ サービス) が必要です。 このウィジェットは、マップが表示されているまたは表示されていないページで使用することができます。 現在のところ、切り替えられたバージョンは、同じフィーチャ サービスを使用して構成されている他のウィジェットにのみ反映されます。

注意:

複数のブランチ バージョン マネージメント ウィジェットをアプリに追加する場合は、それらのウィジェットに同じサービスが指定されていないことを確認してください。

データ ソースごとに、起動時に読み込むバージョンを選択できます。 [高度] 配置スタイルでは、入手可能で表示できるバージョン情報およびウィジェットで使用できるバージョン管理機能を指定することもできます。

ヒント:

[高度] 配置スタイルを使用するときは、ユーザーが最初にボタンをクリックしてウィジェットを開くことができるように、このウィジェットを [ウィジェット コントローラー] に追加することをお勧めします。

ArcGIS Enterprise 11.2 以降で公開されたサービスの場合、ブランチ バージョンを削除および変更するには ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションが必要です。

設定

ブランチ バージョン マネージメント ウィジェットには次の設定があります。

  • [配置スタイル] - ウィジェットの表示方法および組み込むバージョン管理機能を選択します。
    • [基本] - バージョン名と所有者を表示する簡単なバージョン スイッチャーを提供します。バージョン管理機能はありません。
    • [高度] - 構成済みのバージョン情報とバージョン管理機能が存在するバージョン スイッチャーを提供します。
  • [バージョン管理サービス] - ウィジェットで表示および管理するバージョンが存在する 1 つ以上のデータ ソースを選択します。 データ ソースは、ブランチ バージョン対応データセットで機能するフィーチャ サービスまたはマップ サービスである必要があります。
    注意:

    現在このウィジェットでサポートされているのは、ArcGIS Enterprise でホストされているサービスのみです。 ブランチ バージョン対応サービスは、ビルダーでサービスの REST エンドポイント (URL) を直接追加することでデータ ソースとしてアプリに追加できます。 認証情報を保存せずに ([マイ コンテンツ] > [アイテムの追加] > [URL] から) ArcGIS Server Web サービスにリンクするアイテムを ArcGIS 組織に作成し、これをブランチ バージョン マネージメント ウィジェットのデータ ソースとして使用することもできます。

    複数のサービスを追加した場合は、矢印を使用してサービスを並べ替えることができます。 一番上にリストされているサービスが起動時に読み込まれます。 各サービスのバージョン設定を構成するには、サービスを選択し、表示されるサイド パネルで次に示すオプションを設定します。
    • [起動時に読み込むバージョンを選択] - 選択したデータ ソースについて起動時に読み込むバージョンを選択します。 ウィジェットの構成後にこのバージョンが削除されると、起動時に読み込まれるバージョンが DEFAULT に戻ります。
      注意:

      起動時に読み込むように設定したバージョンは、アプリ読み込みの際にウィジェットが開いているか、URL パラメーターを使用してバージョンが設定されている場合にだけ読み込まれます。 このウィジェットをウィジェット コントローラーに追加した場合、ウィジェット コントローラーの設定で、アプリ読み込みの際にブランチ バージョン マネージメント ウィジェットを開くように設定できます。

    • [バージョン情報] (高度スタイルのみ) - 選択したデータ ソースのバージョン リストに表示できるバージョン情報を指定します。 入手可能なバージョン情報には、名前、所有者、アクセス権、作成日、説明、共通の上位日付、評価日付、更新日、以前の上位日付、リコンサイル日付、バージョン GUID、バージョン ID があります。
    • [管理機能] (高度スタイルのみ) - 選択したデータ ソースで使用できるバージョン管理パラメーターを指定します。
      注意:

      バージョン情報およびバージョン管理機能は、アクティブなポータル ユーザーの権限と、バージョンのアクセス権の組み合わせに基づいています。 必要な権限がないエンド ユーザーには、一部のバージョン情報が表示されず、バージョン管理オプションへのアクセス権がありません。

      • [バージョンの切り替え] - ユーザーはバージョン間を切り替えることができます。
      • [新規作成] - ユーザーはバージョンを作成できます。
      • [既存内容の削除] - ユーザーはバージョンを削除できます。
      • [名前の更新] - ユーザーはバージョン名を変更できます。
      • [説明の更新] - ユーザーはバージョンの説明を変更できます。
      • [所有者の変更] - ユーザーはバージョンの所有者を変更できます。
      • [アクセス権限の変更] - ユーザーはバージョンのアクセス権レベル (パブリック、プロテクト、プライベート) を変更できます。
      • [バージョンリストを自動的に更新] - ウィジェットでバージョンのリストを自動的に更新する間隔 (1 ~ 999 分) を変更します。
  • 一般設定
    • [1 ページのレコード数] - ウィジェットのページごとに表示されるバージョンの数を指定します。
    • [バージョン リストを展開] - ウィジェットの読み込み時に使用可能なバージョンのリストを展開する場合は、この設定をオンにします。

このトピックの内容
  1. 使用上の注意
  2. 設定