マイ ロケーション ウィジェット

マイ ロケーション ウィジェットでは、現在地と移動を表示して記録することができます。 このウィジェットでは、デバイスの位置を取得して個々のポイント (位置) を作成したり、ポイントを連続的に記録してライン (パス) を作成したりすることができます。 このウィジェットでは、緯度と経度に加え、時刻、高度、速度、方向、精度が記録されます。 位置と経路は出力データ ソースになります。つまり、マイ ロケーション ウィジェットで作成したデータを、テーブル ウィジェットやリスト ウィジェットなどの他のウィジェットで使用することができます。

Experience Builder では、マイ ロケーション ウィジェットで取得されたデータがデバイスのブラウザーに保存されます。 ページを更新したりブラウザー ウィンドウを閉じたりすると、データは失われます。 データを永久に保存するには、ウィジェットの [アクション] 設定で [エクスポート] データ アクションをオンにし、JSON、CSV、GeoJSON、ArcGIS アイテムにエクスポートします。

例

このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。

• 暴風の後で、垂れ下がった送電線の位置を緊急対応作業員に記録してもらう。
• 新しい登山道に沿って歩き、自分の位置を絶えず記録することによって、ライン フィーチャを作成する。
• 配送ルート上のトラックを追跡する。

使用上の注意

このウィジェットには、マップ ウィジェットへの接続が必要です。

[パネル] 配置でアプリにこのウィジェットを含めると、次のオプションがパネルに表示されます。

• [位置の取得] - 新しいポイントを取得します。 このボタンは、ウィジェットの設定で [位置の監視] がオフになっている場合に表示されます。
• [監視を開始] - 位置の連続的な取得を開始します。 このボタンは、ウィジェットの設定で [位置の監視] がオンになっている場合に表示されます。
• [監視を終了] - 位置の取得を終了します。 これによってパスが生成されます。
• [パスのトレース] - パスを手動で作成します。 監視の実行中にこれを実行することができます。
• [マップから表示] または [マップから非表示] - マップ上に位置のシンボルを表示するか、マップ上の位置のシンボルを非表示にします。

  ヒント:

  レイヤーの表示設定は、マイ ロケーション ウィジェットとスワイプ ウィジェット、マップ レイヤー ウィジェット、マップ ウィジェットの間で同期します。 1 つのウィジェットでレイヤーを非表示にした場合、他のウィジェットでも非表示になります。

• [レコードの削除] ボタンを使用して個々のレコードを削除することも、[結果の消去] ボタンを使用してすべてのレコードを削除することもできます。

  注意:

  位置を削除すると、関連付けられているパスが再生成されることがあります。 パスを削除すると、関連付けられている位置も削除されることがあります。

[バー] 配置でアプリにこのウィジェットを含めると、同じすべてのオプションがツールバーに表示されますが、データ アクションは使用できません。

マイ ロケーション ウィジェットで記録可能な位置と経路の属性フィールドを次の表に示します。

フィールド	タイプ	説明
ObjectID	番号	システムで管理される ID フィールド。
Timestamp	日付	ポイントが記録された日時。
Longitude	番号	記録されたポイントの経度。
Latitude	番号	記録されたポイントの緯度。
LineID	番号	そのポイントが属するラインを示す識別子。
Altitude	番号	平均海水面 (MSL) より上の記録デバイスの高度 (メートル単位で計測)。
Orientation	番号	記録デバイスの方向。
速度	番号	記録デバイスの速度 (メートル/秒)。
Accuracy	番号	記録された位置の精度 (メートル単位で計測)。

マイ ロケーション ウィジェットでは、他のウィジェットで使用できる出力データ ソースが生成されます。 たとえば、テーブル ウィジェットで位置を表示することができます。 これを行うには、テーブル ウィジェットをアプリに追加し、このウィジェットの設定で [新しいシート] をクリックします。 [出力] をクリックし、[位置出力ビュー] または [パス出力ビュー] を選択します。

設定

マイ ロケーション ウィジェットには次の設定があります。

• [マップ ウィジェットの選択] - マップ ウィジェットを選択します。
• [配置] - ウィジェットのユーザー インターフェイスのスタイルを [パネル] または [バー] から選択します。
• [一般設定] - 一般設定を構成します。
  • [位置のハイライト表示] - 取得した位置とユーザーの現在位置を、接続されているマップ上に表示します。
    • [シンボルの色] - マップ上の位置のシンボルの色を変更します。
    • [コンパス方位の表示] - デバイスの方向を示す三角形シンボルをユーザーの現在位置に追加します。
    • [位置精度の表示] - 位置精度を示すバッファーをユーザーの現在位置に追加します。
  • [ズーム縮尺] - ユーザーがレコードを取得するか選択してマップがそのレコードにズームするときのズーム縮尺を指定します。
  • [タイムアウト (秒)] - ポイントの位置を取得する際の上限時間。 ウィジェットがポイントを取得する際にこの上限時間を超えた場合、「位置を取得できません」というメッセージが表示されます。
  • [フィールドの選択] - 生成されたデータに含める各フィールドの横のボックスをオンにします。

    注意:

    [ObjectID] と [Timestamp] は必須のフィールドです。

  • [位置の監視] - 自動的かつ連続的に位置を取得します。 このオプションをオンにすると、パスが生成されます。
    • [ストリーミング] - ウィジェットが新しいポイントを取得する頻度を時間または距離で選択します。

      注意:

      設定した間隔が、取得するポイント間の最小間隔となります。 ただし、実際のパフォーマンスは、ブラウザーや Web 環境のその他の要素によって異なる場合があります。

    • [手動パス トレース] - 実行時にウィジェット パネルに [パスのトレース] ボタンを含めます。 ユーザーは、プロセスの監視中に、このボタンを使用してパスをいつでも手動で生成することができます。
  • レイヤー リストにランタイム レイヤーを表示 - マップ レイヤー ウィジェット、凡例ウィジェット、マップ ウィジェットの [レイヤー] ツールなど、他のウィジェットのレイヤー リストに、マイ ロケーション ウィジェットによって作成された [場所] レイヤーと [パス] レイヤーを表示します。
  • [デフォルトの有効化] - この設定をオンにした場合、実行時にアプリが読み込まれるとただちに、ウィジェットはポイントの取得を開始します。 この設定をオフにした場合、ユーザーが [監視を開始] ボタンをクリックしたときにだけ、ウィジェットはポイントの取得を開始します。

操作オプション

このウィジェットは、ウィジェットの設定の [アクション] タブで構成されるアクションをサポートしています。

データ アクションをオンにすると、データ処理タスク (エクスポート、ズーム、テーブルへのレコードの表示など) を実行するためのボタンがウィジェットのユーザー インターフェイスに追加されます。 実行時にデータ アクションを使用するには、[アクション] をクリックし、表示されたドロップダウン メニューからデータ アクションを選択します。