描画ウィジェットでは、ポイント、ライン、ポリゴン、テキストなどのシンプルなマークアップをマップ上に作成できます。 ユーザーは、描画したグラフィックスの座標位置、長さ、周長、面積といった計測値を追加できます。
例
このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。
- 都市計画者が地方道路のラインを描画できます。
- 建設現場の管理者が、地下ユーティリティ フィーチャのポリゴンを作成できます。
- 環境保護調査官が、野生動物の目撃情報を表すポイントを描画できます。
使用上の注意
このウィジェットには、マップ ウィジェットへの接続が必要です。
アプリにこのウィジェットを含めると、パネルやツールバーに、フィーチャを描画するための次のツールが表示されます。
- [フィーチャの選択]、[四角形による選択]、[なげなわによる選択] - 描画したフィーチャを選択する方法を選択します。 3D Web シーンに描画する場合は、[フィーチャの選択] のみ使用できます。
- [ポイントの描画]、[ポリラインの描画]、[ポリゴンの描画]、[四角形の描画]、[円の描画]、[テキストの描画] - マップまたはシーンにフィーチャをスケッチします。
- [プレビュー] - 描画するフィーチャのシンボルのプレビューを表示します。
- [ソース] - ポイントについては、作成済みのシンボルを含むカテゴリのリストから選択します。 カテゴリごとに異なるシンボルが用意されています。
- シンボルのカスタマイズ オプション - ボックスから事前定義済みのシンボルを選択します。 シンボルをカスタマイズするには、次の設定を使用します。
- ポイント - サイズ、塗りつぶし色、アウトライン色、アウトライン幅、透過表示のカスタマイズ。 ピクチャ ポイント シンボルの場合は、サイズ設定のみ使用できます。
- ポリライン - 幅、ダッシュ タイプ、色、透過表示のカスタマイズ。
- ポリゴン、四角形、円 - 塗りつぶし色、アウトライン色、アウトライン幅、透過表示のカスタマイズ。
- テキスト - テキストのコンテンツ、フォント、フォント サイズ、色、アウトライン幅、アウトライン色、不透明度、背景色、背景の不透明度をカスタマイズします。
- 計測ツール - 適切な単位で示した計測値を、描画フィーチャに含めます。
- ポイントで [位置計測の表示] をオンにすると、度分秒 (DMS) または度 (10 進) (DD) 単位の計測値を含めることができます。
- ポリラインで [長さ計測の表示] をオンにすると、キロメートル、メートル、マイル、フィート単位の計測値を含めることができます。
- ポリゴン、四角形、円で [面積計測の表示] をオンにすると、平方キロメートル、平方メートル、ヘクタール、エーカー、平方マイル、平方フィート単位の計測値を含めることができます。 [周長計測の表示] をオンにすると、キロメートル、メートル、マイル、フィート単位の計測値を含めることができます。
- [元に戻す] と [やり直し] - 操作を元に戻すか、やり直します。 これらのボタンは、ウィジェットを使用して実行した操作に基づいています。
- [設定] - 次のツールと設定をオンにします。
- [ツールチップの有効化] - フィーチャの描画中に数値情報を表示します。
- Tab キーを押すと、フィーチャの描画中に表示するツールチップ内の値を入力できます。 Enter キーを押して、入力値を設定します。 Tab キーを押して、入力フィールド間を移動することもできます。
- [制限のロック] をクリックして入力フィールドの編集をオフに、[制限のロックを解除] をクリックして入力フィールドの編集をオンにできます。
- ポイントおよびテキスト フィーチャの場合、座標と標高の値を入力できます。 Enter キーを押して、マップ上にポイントを配置します。
- ポリラインおよびポリゴン セグメントの場合、セグメントの長さ、角度、高さの値を入力できます。 ライン セグメントの角度を定義するには、[方向モード] をクリックして、次の 2 つのオプションから選択します。
- [相対角度] - 直前に描画したセグメントを基準に計測した角度 (度)。 相対角度の値が 0 の場合、前のセグメントから直線で続くラインが作成されます。 正の値は、時計回りに計測されます。 負の値は、反時計回りに計測されます。
- [絶対] - 角度は、マップの座標系を使用して度単位で計測されます。 方向の値が 0 の場合、真北に向かうラインが作成されます。 正の値は、時計回りに計測されます。 負の値は、反時計回りに計測されます。
- [スナップの有効化] - スナップを使用すると、互いに接続されたフィーチャを描画できます。 ポインターは、近くのエッジ、頂点、その他のジオメトリ要素にジャンプ、すなわちスナップします。 この設定をオンにすると、次のツールを有効にできます ([可変モード] のウィジェット設定で構成されている場合)。
- [ジオメトリ ガイド] - 描画中のフィーチャにスナップすることができ、90 度や平行などのスマート ガイドが示されます。
- [フィーチャ間] - 他のフィーチャにスナップすることができます。
- [グリッド] - マップ上にグリッドをオーバーレイします。 描画をグリッドにスナップできます。
- [スナップ レイヤー] - 有効になったスナップ ツールで使用できるマップ レイヤーを選択します。
- [グリッド オプション] - [グリッド] をオンにすると、次のグリッド オプションが表示されます。
- [配置] - 3 つのツールを使用して、グリッドの位置と回転を調整できます。
- [角度] - グリッドを回転する角度の値を度単位で入力します。 角度は、マップの座標系を使用して度単位で計測されます。 値が 0 の場合、グリッドの Y 軸は真北に向けられます。 正の値は、反時計回りに計測されます。 負の値は、時計回りに計測されます。
- [主ライン間のセル] - 太いストロークのライン間に表示するグリッド セルの数を入力します。
- [ズームに基づいてグリッドを動的にサイズ変更] - この設定をオンにすると、すべてのズーム レベルで画面上のグリッドが同じサイズのままになります。
- [マップとともにグリッドを回転] - この設定をオンにすると、ユーザーがマップ ウィジェットの [ナビゲーション] ツールを使用して回転したときに、グリッドがマップとともに回転します。
- [テーマ] - グリッドの色を選択します。 明るい背景には、暗いテーマが適しています。 暗い背景には、明るいテーマが適しています。 カスタム色を選択することもできます。
- [ツールチップの有効化] - フィーチャの描画中に数値情報を表示します。
- [すべてを削除] - 現在アクティブな Web マップから、描画済みのすべてのフィーチャを削除します。
- [展開] と [折りたたみ] - ツールバー モードでウィジェットを使用する場合に、ウィジェットに関連するパネルを展開するか折りたたみます。これには、ポイント、ポリライン、その他のフィーチャのカスタマイズ パネルも含まれます。
設定
描画ウィジェットには、次の設定があります。
- [マップ ウィジェットの選択] - マップ ウィジェットを選択します。
- [配置] - ウィジェット ツールのレイアウトを [パネル] か [ツールバー] から選択します。
- [描画ツール] - ユーザーがマップまたはシーン上にフィーチャを描画するためのツールを含めることができます。 描画ツールには、[ポイント]、[ライン]、[ポリゴン]、[四角形]、[円]、[テキスト] があります。
- [計測の有効化] - 描画に計測を含めることが可能になります。 使用する単位を選択します。 [DD] と [DMS] は、ポイントで使用する角度単位です。 [キロメートル]、[メートル]、[マイル]、[フィート]、[海里]、[ヤード] は、ポリゴン、四角形、円のラインの長さと周長を計測するために使用されます。 [平方キロメートル]、[平方メートル]、[ヘクタール]、[エーカー]、[平方マイル]、[平方フィート]、[平方ヤード] は、ポリゴン、四角形、円の面積を計測するために使用されます。
- [小数点以下の桁数] - ポイント、ライン (周長を含む)、面積に関連する計測の小数点以下の表示桁数を (0 ~ 10 の範囲で) 選択します。
- [描画の設定] - 実行時にウィジェットに次のツールと機能を含めることができます。
- [ツールチップ] - 実行時にウィジェット パネルに [ツールチップの有効化] オプションを追加します。 このオプションは、デフォルトでオンにすることができます。
- [スナップ] - スナップ設定を含めます。 この設定には、2 つのモードがあります。
- [可変モード] - ウィジェットに含めるスナップ設定を選択し、デフォルトで有効化し、デフォルトのスナップ レイヤーを設定できます。 実行時に、ユーザーはツールのオン/オフを切り替えたり、スナップ レイヤーを選択したりできます。 [グリッド] 設定は、[可変モード] でのみ使用できます。
- [規定モード] - このモードでは、ここで構成したスナップ設定を実行時にユーザーが変更することはできません。
- [高度な設定] - 展開すると、マップ レイヤーと 3D 描画効果に関する設定を構成できます。
- マップ レイヤーに描画を表示 - 描画したフィーチャをレイヤーとしてマップ レイヤー ウィジェットとマップ ウィジェットの [レイヤー] ツールに含めます。
- [3D 描画効果] - 3D フィーチャの描画に使用する、高さを表現する方法を選択します。 Web シーンをマップ ウィジェットに接続するとこの設定が表示されます。
- [地表を基準] - 地表面を基準とする特定の標高にフィーチャを描画します。 この方法は、地面に対して相対的な既知の高度にフィーチャを描画する際に適しています。
- [シーンを基準] - 立ち上げたポリゴン、3D オブジェクト SceneLayers、または BuildingSceneLayers のうち、標高が高いものに応じて、その上にフィーチャを描画します。 この方法は [地表を基準] に似ていますが、ドローイングが建物や他のフィーチャの真上にある場合は、そのフィーチャに対して相対的な特定の標高に描画される点が異なります。 ドローイングが建物や他のフィーチャの真上にない場合は、地表か IntegratedMeshLayer の標高に合わせて配置されます。
- [地表] - テレイン サーフェスに、描画したフィーチャをドレープします。 この方法は、地上の平坦な描画フィーチャ (道路など) に適しています。
3D 標高の視覚化の方法については、ArcGIS Maps SDK for JavaScript ドキュメントの「高度オプション」をご参照ください。