ルート案内ウィジェット

ルート案内ウィジェットは、2 つ以上の地点間のターンに基づくルート案内を計算します。 ルートを計算することにより、他のウィジェットでも使用できる出力データ ソースが生成されます。

このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。

  • 都市計画者が、住宅街から都市公園までの徒歩時間を計算できるようにします。
  • 緊急医療チームが医療センターまでのルートを計画できるようにします。
  • サプライ チェーン マネージャーが、トラックが時間どおりに到着するための出発時間を予測できるようにします。

使用上の注意

このウィジェットには、マップ ウィジェットへの接続が必要です。

デフォルトで、このウィジェットは、ArcGIS World Route Service およびアカウントの設定で定義されている単位を使用します。 使用可能なツールは、ウィジェットの設定で指定されるルート URL によって異なります。 アプリにウィジェットを含めると、デフォルトのルート設定により、ルート案内を計算する次のツールがユーザーに提供されます。

  • [ストップの追加] - ルートにストップを追加します。 デフォルトでは、ウィジェットには 2 つのストップが含まれます。 3 つ以上のストップがある場合は、[ストップの削除] を使用してストップを削除できます。 ストップを上下にドラッグすると、順序を変更できます。 住所または場所名を検索し、ストップを構成します。
  • [マップ上で位置を選択] - マップ上の位置をクリックして、ストップの位置を設定します。
  • [ストップの反転] - ストップが 2 つあるときに、それらの順序を反転できます。
  • [ルートの編集] - マップにストップとバリア ラインを追加することで、ルートを手動で編集します。 バリアを使用すると、道路ネットワークの通過できないパートを定義できます。 たとえば、現在のルート上の道路が落石のために通行不可であることがわかっている場合、その道路を横断するバリアを描画すると、ウィジェットは別のルートを検索します。
    • [自動的に解析] - このスイッチをオンにした場合、ウィジェットは新しいストップまたはバリアが追加された後に、ルートを自動的に更新します。 スイッチをオフのままにした場合は、[解析] をクリックしてルートを更新できます。
  • 時間と距離 - 輸送方法と、最短ルートを距離で計算するか、時間で計算するかを選択します。 たとえば、[運転時間] を選択すると、2 つの地点間の最も効率的なルートを計算します。同一の 2 つのストップに対して [運転距離] を選択すると、最短距離を計算します。
  • 出発 - ルートを計算するときに、具体的な出発時間を含めるよう選択します。
  • [ルートの最適化] - このオプションをオンにした場合、ウィジェットは最適ルートを使用して最適ルートを計算し、ストップの順序を変更します。
    • [最初のストップを維持] - 元の最初のストップを最初のストップとして維持します。
    • [最後のストップを維持] - 元の最後のストップを最後のストップとして維持します。
  • 結果 - 生成されたルートをクリックすると、ルート案内の全リストが表示されます。
    • [消去] - すべてのストップを削除します。
    • [保存] および [名前を付けて保存] - 生成されたルートを ArcGIS Online アイテムとして保存します。 名前を入力して、新しいフィーチャ レイヤーのフォルダーの場所を選択します。 レイヤーを保存したら、[保存] をクリックして更新したり、[レイヤーの詳細の表示] をクリックしてアイテム ページに移動したりできます。

設定

ルート案内ウィジェットには次の設定があります。

  • [マップ ウィジェットの選択] - マップ ウィジェットを選択します。
  • [ルート設定] - ルート検索ユーティリティ サービス を追加します。 ウィジェットの設定は、例として ArcGIS World Route Service の URL をリストします。
  • [検索設定] - 検索ソースを追加し、検索オプションをカスタマイズします。
    • [新しい検索ソース] - 必要に応じて、デフォルトの検索ソース以外のソースを追加します。 [レイヤー ソース] または [ロケーター ソース] を選択し、それぞれに以下の設定を指定します。
      • [データの選択] (レイヤー ソースのみ) - ユーザーが検索に使用するデータ ソースを選択します。 データ ソースはポイント レイヤーである必要があります。 レイヤー ソースは、ストップを作成するための検索機能をサポートしていますが、マップ上のフィーチャをクリックしてストップを作成する機能はサポートしていません。
      • [ユーティリティの選択] (ロケーター ソースのみ) - ジオコーディング ユーティリティ サービスを追加します。
      • [ラベル] - 検索ソースのラベルを追加します。
      • [検索オプション] - 次の追加オプションを設定できます。
        • [検索フィールドの選択] (レイヤー ソースのみ) - レイヤー内で検索するフィールドを 1 つ以上選択します。
        • [完全一致] (レイヤー ソースのみ) - 検索結果を検索語句に一致するレコードのみに限定します。
        • [表示フィールド] (レイヤー ソースのみ) - 検索結果パネルに表示するフィールドを 1 つ以上選択します。 選択したフィールドをドラッグして並べ替えることができます。
        • [ヒント] - ユーザーが単一ソースを検索するときに、検索ボックスに表示されるヒント テキストをカスタマイズします。
        • [特定の国または地域で検索] (ロケーター ソースのみ) - 国コードを入力して、結果をその国に絞り込みます。
        • [現在のマップ範囲内のみを検索] - 現在のマップ範囲内の場所またはフィーチャのみを含むように結果を制限します。
    • [複数の検索ソースに関するヒント] - ユーザーが複数のソースを検索するときに検索ボックスに表示されるヒント テキストをカスタマイズします。
    • [ソース 1 つあたりの最大候補数] - 各ロケーター ソースの候補ボックスに表示される検索数を制限します。
    • [現在の位置を使用] - ユーザーの現在の位置に基づいてストップを検索するための候補オプションを含めます。
  • [一般設定] - 一般設定を構成します。
    • [単位システム] - ウィジェットに表示される値の計測システムとして、[ヤード・ポンド法] または [メートル法] のいずれかを選択します。 デフォルトでは、これはプロフィール設定で定義したシステムです。
    • [レイヤー リストにランタイム レイヤーを表示] - マップ レイヤー ウィジェット、凡例ウィジェット、マップ ウィジェットの [レイヤー] ツールなど、他のウィジェットのレイヤー リストに、ルート案内ウィジェットによって作成されたルート レイヤーを表示します。

操作オプション

ルート案内ウィジェットは、データ アクションを通じて他のウィジェットと相互作用できます。 リスト ウィジェットやテーブル ウィジェットなどの一部のウィジェットは、[ルート案内の出発地][ルート案内の目的地][ルートの計画] データ アクションを使用してルート案内ウィジェットをターゲットにすることができます。これらのデータ アクションは、ウィジェットの設定の [アクション] タブで有効にすることができます。

ルート案内データ アクションを使用すると、ユーザーがポイント フィーチャを選択することで、ルートの始点、終点、およびルート上の複数のポイントを指定できるようになります。

これをテーブルで行うには、アプリにテーブル ウィジェットとルート案内ウィジェットを追加し、テーブル ウィジェットの設定で [アクション] タブを開き、[データ アクション][ルート案内の出発地][ルート案内の目的地]、および [ルートの計画] をオンにします。 ユーザーがテーブルでフィーチャを選択し、ウィジェット パネルで [アクション] ボタンをクリックすると、有効なデータ アクションがドロップダウン メニューに表示されます。