ジオタブ (DeviceStatusInfo)

ArcGIS Velocity のジオタブ (DeviceStatusInfo) フィード タイプは、HTTP リクエストを指定した URL に送信してジオタブ DeviceStatusInfo データベース テーブルを定期的にポーリングし、リアルタイムの自動車両位置情報 (AVL) データを取得します。 ジオタブの詳細については、ジオタブ ドキュメントの「ジオタブについて」をご参照ください。 ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィード タイプは、ジオタブ データベースの DeviceStatusInfo テーブルのデータを要求する点で、ジオタブ (LogRecord) フィード タイプとは異なります。 DeviceStatusInfo テーブルには LogRecord テーブルよりも多くの属性が含まれていますが、一般的に ジオタブ データベースの LogRecord テーブルよりも低い頻度で更新されます。

ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードの使用例を次に示します。

  • ある都市は、冬季に保有している除雪トラックを監視したいと考えています。 ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードを使用して、各トラックのリアルタイムの位置情報を観察し、除雪ブレードの作動有無や、除氷用の塩を格納しているビンの閾値が低いかどうかなど、その他の補助的な情報を収集できます。
  • ある廃棄物処理会社は、データ主導の解析により、保有車両の効率を向上させたいと考えています。 ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードを使用して、各車両の位置情報、ドライバー、積載重量、アイドル時間、燃料レベルをリアルタイムで収集できます。

使用上の注意

ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードを操作する際は、次の点に留意してください。

  • ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードは、ジオタブ データベースのテーブルから取得したデータを使用してイベントを構築します。 たとえば、位置情報、速度、および方位の各属性は DeviceStatusInfo テーブルから取得されます。 Device テーブルは、VIN や車両のナンバー プレートなどのその他の属性情報を取得するために使用されます。 各デバイスに関連付けられたグループ名とグループ ID は、Group テーブルから取得されます。 詳細については、「スキーマ」をご参照ください。
  • ジオタブのデータは高度に正規化されているため、ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードはデフォルトで固定のスキーマに準拠します。 ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードでは、場所、日時、トラック ID が自動的に設定されます。 Track ID フィールドは変更できます。
  • オプションの診断 ID を指定し、追加の属性値を使用してスキーマを改善することができます。 たとえば、車両に総燃料使用量を監視するセンサーが搭載されている場合、診断 ID「DiagnosticDeviceTotalFuelId」を指定すると、フィードが新しい属性フィールドでこの特定の情報を収集するようになります。 診断フィールドはフィード スキーマに反映されます。
  • 1 つまたは複数のオプション グループを指定して、ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードから取得するデバイス データのタイプを制限できます。
  • ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードのデフォルト スキーマに、ドライバー情報を含むフィールドを追加できます。 ジオタブから提供された値を含むフィールドのみを選択します。 フィールドが不明な場合、値が NULL または空の文字列か、値にジオタブによって事前に定義された文字列が含まれている可能性があります。 詳細については、以下の「追加フィールド」をご参照ください。
  • ジオタブ データをポーリングする際の推奨間隔は、30 秒以上です。 詳細については、ジオタブ ドキュメントの「頻度の制限」をご参照ください。

スキーマ

属性データ タイプ

device_id

String

vehicleName

String

vehicleSerialNumber

String

vin

String

vehicleEngineType

String

vehicleLicensePlate

String

vehicleLicenseState

String

deviceType

String

dateTime

String

latitude

Float64

longitude

Float64

speed

Float64

bearing

Int32

groupIds

String

groupNames

String

追加フィールド

属性データ タイプ

firstName

String

lastName

String

phoneNumber

String

phoneNumberExtension

String

employeeNo

String

id

String

name

String

companyName

String

パラメーター

パラメーター説明データ タイプ

URL

ジオタブを使用して認証する際の URL。 URL は一般的に https://[myserver].geotab.com/apiv1 という形式になります。

String

データベース

ジオタブ データベースの名前。

String

ユーザー名

ジオタブを認証する際のユーザー名。

String

パスワード

ジオタブを認証する際のパスワード。

パスワード

グループ (オプション)

エンティティ メンバーのフィルタリングに使用するオプションのグループ名。 たとえば、道路清掃車は Sweepers というグループに属します。 Sweepers グループのエンティティ メンバーの車両のみが、リアルタイム処理のために取得されます。

注意:

複数のグループをセミコロン (「;」) で指定します。

String

診断 ID (オプション)

診断値の取得に使用するオプションの診断 ID。 たとえば、DiagnosticDeviceTotalFuelId は、正しいセンサーを搭載した車両の総燃料消費量の取得に使用する診断 ID です。

各診断 ID に対して、診断値フィールドと診断タイムスタンプ フィールドが追加されます。

注意:

複数の診断 ID をセミコロン (「;」) で指定します。

String

追加フィールド

追加フィールドのリストから選択して、フィード スキーマにドライバー情報を付加します。

注意:

ジオタブから提供された値を含むフィールドのみを選択します。 選択しない場合、生成されるフィールドの値が NULL または空の文字列か、値にジオタブによって事前に定義された文字列が含まれている可能性があります。

String

検討事項および制限事項

ジオタブ (DeviceStatusInfo) フィードを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • 各ポーリング間隔で、ジオタブは最新のポーリング時に集計されたデータを提供しますが、それ以降に集計されたデータは含まれません。 提供されるデータは、フィードが実行した最新のポーリングのタイムスタンプよりも古い場合があります。
  • 診断値は、他のデバイス データとは異なる頻度で更新されます。 このため、各診断フィールドにはタイムスタンプ フィールドが付いています。 診断値が、ジオタブから取得した他のデータの最新のタイムスタンプと時間的に関連しているかどうかを検討します。
  • 一意の診断 ID を指定する場合、まずグループを使用して、ジオタブから取得したデバイスのタイプをフィルタリングできます。 各診断 ID で、ジオタブのすべての車両のスキーマが機能拡張されます。 たとえば、除雪ブレードのステータスを取得する診断データは、除雪トラックだけでなく、ジオタブのすべての車両タイプに付加されます。 診断値は、センサーが搭載されていない車両の場合は NULL になります。 除雪車グループが最初に定義されている場合、除雪トラックのみがジオタブから取得され、関連する除雪ブレード ステータスのカスタム診断フィールドが含まれます。
  • 追加フィールドには、ジオタブがデータベースに提供した値のみが含まれます。 追加フィールドを選択する前に、組織のジオタブ デバイスによって報告される情報を検討します。 値が含まれていないフィールドは NULL または空の文字列か、フィールドにジオタブによって事前に定義された文字列が含まれます。