一般的なワークフローでは、IoT システムから外部データをリクエストするのではなく、組織の IoT インフラストクチャ内のデバイスからデータをプッシュします。 この ArcGIS Velocity の場合、1 つの方法として、Web サーバーに対して HTTP POST リクエストを行います。 HTTP 受信器フィードによって組み込みの HTTP エンドポイントが作成され、これをプログラムで使用することで、IoT デバイスやアプリケーションからのデータを HTTP POST リクエストを介して Velocity に送信できます。
例
HTTP Post リクエストが便利なシナリオの例を次に示します。
- ある組織では、指定した Velocity HTTP エンドポイントに POST リクエストを使用してデータをプッシュするようにデバイスが構成されています。
- GIS アナリストは、フィーチャを処理する Python スクリプトを作成し、そのスクリプトが実行されるたびに、指定した Velocity HTTP エンドポイントに POST リクエストを使用してデータをプッシュします。
使用上の注意
HTTP POST リクエストを操作する際は、次の点に留意してください。
- HTTP POST リクエストはプレーン テキストとして送信します。
- HTTP 受信機フィードは、スキーマやキー フィールドなどをユーザーが構成します。 このフィードが作成されると、フィードの詳細ページの [HTTP エンドポイントのパス] の下で URL を利用できます。 これは HTTP POST リクエストを使用したデータのプッシュ先となる URL です。
- [認証タイプ] パラメーターを [ArcGIS] に使用して、OAuth 2.0 認証を使用します。 各受信メッセージにはフィードの所有者の有効なトークンが含まれていなければなりません。 有効なトークンがないメッセージは拒否されます。
- フィードの接続パラメーターを設定した後で、「入力データの構成」を参照して、スキーマとキー フィールドの定義方法について確認してください。
パラメーター
下表に、フィードの接続パラメーターを示します。
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
HTTP エンドポイントのパス | メッセージの送信に使用する完全な URL。 この URL は、フィードが開始された後で Velocity によって生成および設定されます。 | String |
認証タイプ | 受信メッセージの認証タイプを指定します。 オプションは [なし] と [ArcGIS] です。 [なし] を指定した場合、認証は実行されません。 [ArcGIS] を指定した場合、各受信メッセージにはフィードの所有者の有効なトークンが含まれていなければなりません。 有効なトークンがないメッセージは拒否されます。 トークンはリクエスト ヘッダーに Authorization: Bearer <your token> として含まれている必要があります。 | String |
その他のログ | 必要に応じて、未処理の HTTP リクエストと Velocity が発行した応答のログ出力を有効にします。 注意:このパラメーターは、トラブルシューティングの目的でのみ有効にし、トラブルシューティングが完了したら無効にする必要があります。 有効にした後は、フィードを開始すると、デバッグ レベルのログがフィード ログ ページで使用できるようになります。 必要に応じて、トラブルシューティングについて Esri テクニカル サポートにお問い合わせください。 | Boolean |