ホスト 3D レイヤーの管理

ホスト 3D レイヤーでは、以下を管理できます:

  • 関連付けられたフィーチャ レイヤーがある 3D レイヤーのレイヤー キャッシュを再構築します。

    ArcGIS Pro からシーンを公開すると、3D レイヤーとそれに関連付けられたフィーチャ レイヤーの両方を作成できます。 ホスト フィーチャ レイヤーから公開すると、2 つのレイヤーが相互に関連付けられます。 関連するポイント フィーチャ レイヤー、3D オブジェクト、またはマルチパッチ フィーチャ レイヤーでデータが変更された場合、特定レイヤーの変更またはすべてのレイヤーからの変更を含むよう、キャッシュを再構築できます。

  • 関連付けられたフィーチャ レイヤーがない 3D レイヤーを置き換えます。

    レイヤーに関連付けられたフィーチャ レイヤーが存在しないが、レイヤー ソースがシーン サービスである場合は、シーン サービス ソースを持つ別の 3D レイヤーに置き換えることで、レイヤーのコンテンツを更新できます。

    ヒント:

    レイヤーのソースは、レイヤーのアイテム ページ[概要] タブにリストされます。

  • シーン サービス ソースを持つ 3D レイヤーからのデータ エクスポートを有効にします。

    データをエクスポートする機能を有効にすると、3D レイヤーをジオプロセシング ツールの入力として使用できます。 この設定は、ボクセル レイヤーではサポートされていません。

3D レイヤーの所有者と組織の管理者だけが、レイヤーのキャッシュの再構築や、レイヤーの置き換えをすることができます。

ホスト 3D レイヤーのキャッシュの再構築

レイヤーの所有者または組織の管理者は、編集者が関連するフィーチャ レイヤーに変更を加えた後で、特定のサブレイヤーのすべてまたは一部の 3D レイヤー キャッシュを再構築できます。

  • 編集対象のポイント レイヤーの場合は、キャッシュを再構築すると、アペンドされたすべてのフィーチャとフィーチャ ジオメトリーおよび属性に加えられた編集が 3D キャッシュに取り込まれます。
  • 3D キャッシュのうち、キャッシュ全体の再構築ではなく、編集の影響を受けた次の部分を更新することができます:
    • 関連するフィーチャ レイヤーを含む 3D オブジェクト レイヤーで、ArcGIS Pro 2.4 から公開され、編集が有効になっているもの
    • ArcGIS Online の 3D オブジェクトまたはマルチパッチ フィーチャ レイヤーから公開した際に更新を有効にした 3D オブジェクト レイヤー
    • ビルディング レイヤー

    関連するフィーチャ レイヤーを含む 3D オブジェクト レイヤーを公開した後でも更新サポートを有効にすることができますが、そのフィーチャ レイヤーに対する変更の追跡を有効にして、後から一部更新ができるように 3D レイヤー キャッシュ全体を再構築する必要があります。

たとえば、レイヤーに、ベンチ、噴水、プランターなどの街頭設置物を表すポイントが含まれている状況で、いくつかのベンチの位置が変更された場合は、3D レイヤーのキャッシュを再構築して、これらのベンチの新しい位置を反映することができます。 同様に、いくつかのベンチが別の材料で改築され、3D レイヤー内のスタイルが材料の種類によって変わる場合にも、新しい属性と新しいスタイルを含むように、3D レイヤー キャッシュを再構築します。

ヒント:

描画のパフォーマンスを向上するには、Map Viewer または Map Viewer Classic で関連付けられているフィーチャ レイヤーを編集するのではなく、ArcGIS Pro で 3D レイヤーを編集します。 ArcGIS Pro で編集する場合、3D オブジェクトまたはマルチパッチ フィーチャのジオメトリーを編集することもできます。これは、現時点では Map Viewer では行えません。 詳細については、ArcGIS Pro ヘルプの「関連付けられたフィーチャ レイヤーを使用するシーン レイヤーの編集」をご参照ください。

キャッシュ全体を更新するか、フィーチャの変更の影響を受ける一部のキャッシュのみを更新するかを決定する場合、次の点に留意してください。

  • ほとんどの場合、キャッシュの一部を更新する方がキャッシュ全体を再構築するよりも時間を短縮できます。 ただし、キャッシュの一部のみを再構築する場合、時間の経過に伴って、3D レイヤーのパフォーマンスが低下する可能性があります。 最終的には、キャッシュ全体を再構築して、キャッシュを最適化する必要が発生します。 キャッシュ全体の再構築が必要な状態に 3D レイヤーが達すると、キャッシュの一部だけを再構築するオプションは使用できなくなります。 キャッシュ全体の再構築が終了すると、キャッシュの一部を再構築するオプションがもう一度使用可能になります。
  • 関連付けられているホスト フィーチャ レイヤーの 1 つ以上のフィールドの値を計算するときに、その計算がレイヤー内のすべてのフィーチャに影響を与える場合は、キャッシュ全体を更新するよりも、一部のキャッシュを更新する方が時間がかかる可能性があります。

キャッシュの再構築

以下の手順に従い、キャッシュを再構築して、ポイントまたは 3D オブジェクト レイヤーの変更を反映します:

注意:

レイヤーのキャッシュを再構築すると、クレジットが消費されます。

  1. レイヤーの所有者または管理者として ArcGIS Online にサイン インします。
  2. 該当するレイヤーのアイテム ページを開いて[設定] タブをクリックし、[シーン レイヤー] セクションまで下にスクロールします。
  3. [キャッシュの再構築] をクリックします。
  4. 再構築対象を選択します。
    • キャッシュ全体を再構築するには、完全キャッシュを選択します。 これにより、すべてのレイヤーのスキーマの変更が選択されます。
    • ホスト 3D レイヤー内の特定のレイヤーのジオメトリーおよび非空間属性の変更だけを再構築するには、選択レイヤーを選択します。 これにより、選択レイヤーのジオメトリーおよび属性の変更が選択されます。 次の手順でレイヤーを選択します。
    • 3D レイヤーのうち、フィーチャに編集を加えた結果として変更された部分だけを再構築するには、一部更新を選択します。 最後の更新以降にジオメトリーおよび属性に加えられた変更だけが再構築されます。

    [一部更新] オプションは、関連付けられたホスト フィーチャ レイヤーで [作成および更新されたフィーチャを記録] オプションが有効になっていない 3D ポイント レイヤーおよび 3D オブジェクト レイヤーには使用できません。

  5. 特定のサブレイヤーの変更を取得するよう再構築する場合は、リストからそのサブレイヤーを選択します。
  6. [キャッシュの再構築] をクリックします。
  7. [OK] をクリックして、キャッシュの再構築を確定します。

    このダイアログ ボックスには、キャッシュの再構築で消費されるクレジットの数が示されます。 キャッシュの再構築には、多大な時間がかかる場合があります。これは、関連付けられているフィーチャ レイヤーのデータがすべてキャッシュされるためです。 キャッシュの再構築にかかる時間は、データのサイズによって異なります。

    キャッシュの状態を監視するには、[ジョブ ステータス] をクリックします。 キャッシュの再構築に失敗している場合、ジョブ ID をクリックして、失敗した理由に関する情報を確認します。

3D レイヤーの置換

ホスト 3D レイヤーに関連付けられたフィーチャ レイヤーが存在せず、3D レイヤーのソースがシーン サービスである場合は、3D レイヤーのコンテンツをシーン レイヤー パッケージ (SLPK) から公開した別の 3D レイヤーに置き換えることで更新できます。 これにより、3D レイヤーのコンテンツを削除せずに更新できます。 既存のレイヤーと置換レイヤーの両方を所有している必要があります。

ヒント:

レイヤーに関連付けられたフィーチャ レイヤーがある場合は、そのレイヤーを置き換えることはできません。 代わりに、キャッシュを再構築します。 3D レイヤーのアイテム ページの [詳細] セクションをチェックすると、3D レイヤーに関連付けられたフィーチャ レイヤーがあるかどうかを確認できます。

3D レイヤーの置換には、次のような利点があります:

  • 既存のレイヤーのアイテム ID と URL は変更されないため、レイヤーを使用するシーンおよびアプリを、新しいレイヤーを参照するように更新する必要はありません。
  • 現在のレイヤーのコンテンツを置換しても、新しい 3D キャッシュは生成されません。 このため、キャッシュの再構築を待つ必要はありません。 現在のレイヤーを使用しているシーンおよびアプリは、レイヤーの置換後も引き続き機能します。現在のレイヤーが一般ユーザーと共有されている場合、キャッシュのために更新が表示されるまで最大 1 時間かかる場合があります。 それ以外の場合は、更新は現在のレイヤーに即座に反映されます。
  • ポータルは古いコンテンツのアーカイブを作成して、必要に応じてこのコンテンツに戻すことができます。

注意:

置換レイヤーのパッケージには、現在のレイヤーと同じ座標系を使用してください。 この設定は一致する必要があります。 さらに、置換および既存のレイヤー タイプは同じである必要があります。

次の手順で、既存の 3D レイヤー (シーン サービス ソース) を別の 3D レイヤーに置き換えます:

  1. レイヤーの所有者または組織の管理者として、またはすべてのメンバーのアイテムを更新する権限を持っているアカウントでサイン インします。
  2. レイヤーのアイテム ページを開きます
  3. [概要] タブで、[レイヤーの置換] をクリックします。

    ヒント:

    すべてのオプションを表示するには、[詳細表示] ボタン 詳細表示 のクリックが必要な場合があります。

  4. [レイヤーの選択] をクリックします。

    ウィンドウが表示されたら、使用できるレイヤーの検索、参照、フィルター、および並べ替えにより、置換レイヤーを見つけることができます。 [詳細の表示] をクリックして、各レイヤーの詳細を表示することもできます。

    同じタイプの 3D レイヤーのみが [置換レイヤーの選択] ウィンドウにリストされます。

  5. 使用する 3D レイヤーを見つけたら、[選択] をクリックします。
  6. [次へ] をクリックして [アーカイブ] ウィンドウに進みます。ここでは、アーカイブ レイヤーのタイトルを変更できます。
  7. 更新されたサムネイル、サマリー、説明、およびタグを置換レイヤーからインポートするには、下へスクロールして [アイテム情報の置換] を有効にします。

    サマリー ページに、現在のホスト 3D レイヤー、現在のレイヤーのコンテンツを置換するレイヤー、およびアーカイブ レイヤーに関連する情報が表示されます。

  8. 別の置換レイヤーを使用するには、[置換レイヤーの選択] をクリックして新しいレイヤーを選択します。
  9. レイヤーに問題がなければ、[置換] をクリックして、置換操作を実行します。

データ エクスポートの有効化

ジオプロセシング ツールを使用すると、地理データに対して解析やデータ操作を行うことができます。 3D レイヤーでジオプロセシング ツールを実行するには、レイヤーのデータ エクスポートを有効にする必要があります。

レイヤーの所有者または組織管理者は、シーン サービス ソースを持つすべてのタイプの 3D レイヤー (ボクセル レイヤーを除く) でデータ エクスポートを有効にできます。

次の手順で、3D レイヤーのデータ エクスポートを有効にします:

  1. アイテムの所有者または組織の管理者として組織にサイン インします。
  2. アイテム ページを開き[設定] タブをクリックします。
  3. 設定の一番下にスクロールし、[他のユーザーが別の形式にエクスポートすることを許可します] 切り替えボタンを有効にします。
  4. [保存] をクリックします。

レイヤーでジオプロセシング ツールを実行する必要があるユーザーと、レイヤーを共有します。