ホスト イメージ レイヤーの設定

ホスト イメージ レイヤーに関する特定の設定を変更することができます。 以下のセクションでは、レイヤーの所有者、または管理者が、ホスト イメージ レイヤーとそれに含まれるデータの設定を管理する方法について説明します。

アイテムの管理ページ

ホスト イメージ レイヤーの所有者、または管理者であれば、ホスト イメージ レイヤー アイテムの名前、サムネイル、サマリー、説明、利用規約、共有設定、フォルダー、タグ、および著作権を変更できます。 管理者は、ホスト イメージ レイヤーの所有者を変更することができます。

注意:

[コンテンツ] ページのタブでは、タイプ属性を使用してイメージ レイヤーに関する追加情報を表示できます。 イメージ レイヤーの場合、かっこの中に次の属性が表示されます。

  • [ホスト] - イメージ レイヤーが ArcGIS Onlineホストされていることを示します。
  • [コレクション] - 画像コレクションを含むダイナミック イメージ レイヤーであることを示します。
  • [多次元] - イメージ レイヤーが多次元であり、Map Viewer多次元設定で構成できることを示します。

これらのイメージ タイプ属性により、組織内のイメージ レイヤーをすばやく特定することができます。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [概要] タブで、変更するプロパティの横にある [編集] ボタンをクリックします。
  3. プロパティを変更して、[保存] をクリックします。

注意:

ダイナミック イメージ レイヤー アイテムを一般ユーザーと共有することはできません。 データをパブリックに共有する権限がある場合でも、[すべての人 (パブリック)] オプションを使用してダイナミック イメージ レイヤーを共有するオプションは使用できません。

一般設定の管理

ホスト イメージ レイヤーの所有者、または管理者であれば、コンテンツ ステータス削除の防止の設定、およびレイヤーの範囲を変更できます。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブで、必要に応じて [非推奨としてマーク] を選択し、このアイテムの使用を非推奨にします。
  3. 必要に応じて、チェックボックスをオンにして、アイテムが誤って削除されないようにします。
  4. レイヤーを場所で検索できるように範囲を設定するには、[範囲の編集] をクリックします。
  5. 完了したら、[保存] をクリックします。

ダイナミック イメージ レイヤー設定の管理

ホスト ダイナミック イメージ レイヤーには、そのダイナミック イメージ レイヤーの管理者または所有者が変更できるデフォルトのリサンプリング、圧縮、モザイク手法、計測などの追加設定があります。

注意:

これらの設定は、[画像コレクション] レイヤーの構成のダイナミック イメージ レイヤーでのみ使用できます。

イメージ リクエスト オプションの変更

イメージをレンダリングする際に検索または表示される画像のサイズに関する制限を変更できます。 たとえば、リクエストのサイズを増やして、さらに広いエリアの画像を表示します。 検索してマップに表示できるイメージ レイヤーの一部を変更するには、次の手順に従います。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールします。
  4. 必要に応じて、次のいずれかの設定を変更します。
    ヒント:

    これらの設定は、視覚化とラスター解析でイメージ レイヤーを使用する機能を制御します。 ここでの設定は、ラスター解析ツールまたは関数内で処理できる量を制御します。 たとえば、ラスター解析ツールの処理範囲が最大行と最大列を超えると、ツールは失敗します。 これらの設定は、イメージ レイヤーのパフォーマンスを向上するため、変更する際はパフォーマンスを考慮します。

    • [リクエストあたりの最大カラム数] - クライアント リクエストでサーバーが許可する最大カラム数。 クライアントのリクエストがこの値を上回る場合は、ピクセルは何も返されません。
      注意:

      ArcGIS Online ダイナミック イメージ サービスのリクエスト サイズの制限は、4,000 x 4,000 ピクセル以下に設定されています。 [リクエストあたりの最大カラム数] 値のサイズを調整できますが、4,000 を超えるカラムを指定した場合、パラメーターの設定は 4,000 ピクセルに戻ります。

    • [リクエストあたりの最大ロウ数] - クライアント リクエストでサーバーが許可する最大ロウ数。 クライアントのリクエストがこの値を上回る場合は、ピクセルは何も返されません。
      注意:

      ArcGIS Online ダイナミック イメージ サービスのリクエスト サイズの制限は、4,000 x 4,000 ピクセル以下に設定されています。 [最大カラム数/ロウ数] 値のサイズを調整できますが、4,000 を超えるロウを指定した場合、パラメーターは 4,000 ピクセルに戻ります。

    • [最大サンプル数] - この操作は、指定したジオメトリに対して、ソース データのサンプル ポイント位置、ピクセル値、および対応する空間解像度を生成します。 サンプル位置の最大数のデフォルト値は 1,000 です。
  5. 完了したら、[保存] をクリックします。

デフォルトのリサンプリング方法の設定

デフォルトのリサンプリング方法は、イメージ レイヤーがマップに追加されたときにどのようにピクセルが表示されるかを決定します。 たとえば、コレクション内のほとんどの画像がカテゴリの場合、リサンプリング方法を [共一次内挿法] から [最近隣内挿法] に変更できます。 画像表示のデフォルトのリサンプリング方法を変更するには、次の手順に従います。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールして、[デフォルトのリサンプリング方法] 設定で次のオプションのいずれかを選択します。
    • [最近隣内挿法] - 不連続データ用
    • [共一次内挿法] - 連続データ用
    • [三次たたみ込み内挿法] - 連続データ用
    • [最頻値] - 不連続データ用
  4. 完了したら、[保存] をクリックします。

圧縮オプションの選択

ラスター データを圧縮すると、ネットワークのパフォーマンスが向上します。 許可される圧縮タイプを指定するには、次の手順に従います。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、チェックボックスをオンにして、[許可される圧縮] 設定で次のオプションを 1 つ以上許可します。
    • [なし] - 圧縮を行いません。
    • [JPEG] - 公開されている JPEG 圧縮アルゴリズムを使用する非可逆圧縮方式。 [JPEG] を選択した場合は、[デフォルトの JPEG 圧縮品質] 設定も指定できます。 有効な圧縮品質値の範囲は 0 〜 100 であり、75 がデフォルトです。 この圧縮方式は、JPEG 形式、TIFF 形式、およびジオデータベースに使用できます。
    • [LZ77] - すべてのラスター セル値を維持する可逆圧縮方式。
    • [LERC] - ラスターを複数のピクセル ブロックに分割する可逆または非可逆圧縮方式。この圧縮方式では、複数のブロック統計に基づいて、各ピクセルの量子化とビット スタッフィングができます (許容最大誤差を含む)。
  4. 完了したら、[保存] をクリックします。

ラスター関数テンプレートの変更

ラスター関数テンプレートを使用してダイナミック イメージ レイヤーをレンダリングできます。これは、リアルタイムでピクセルを処理して結果を示す表示を生成します。

ラスター関数テンプレートは、イメージ レイヤーを使用する際にユーザーが選択できるよう、さまざまな視覚化のオプションのプリセットを提供します。 たとえば、疑似カラー合成などの異なるバンド組み合わせでイメージ レイヤーを表示するためにラスター関数テンプレートが追加された場合、ユーザーはバンド組み合わせを手動で変更せずに、処理テンプレート間を切り替えることができます。

ラスター関数を許可して、レンダリングに使用できるラスター関数テンプレートを指定するには、次の手順に従います。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、[関数の許可] チェックボックスをオンにして、レイヤーに関連付けられているラスター関数テンプレートにユーザーがアクセスできるようにします。
  4. [ラスター関数テンプレートの選択] ボタンをクリックして、ラスター関数テンプレート ブラウザーを起動します。
  5. ラスター関数テンプレートを参照してダイナミック イメージ レイヤーのレンダリング オプションとして追加し、[選択] ボタンをクリックします。

    複数のラスター関数テンプレートを選択した場合、いずれか 1 つをデフォルト テンプレートとして設定できます。

  6. 完了したら、[保存] をクリックします。

モザイク オプションの指定

イメージ レイヤーがモザイク データセットまたは画像のコレクションから生成された場合、イメージ レイヤーのモザイクまたはカタログのプロパティを変更できます。 カタログ関連のパラメーターは、メタデータやカタログ フィールドに対するユーザー アクセスを制御または制限します。さらに、モザイク データセット テーブルのレコードに対するリクエストも制限します。 これらのパラメーターは、サーバー側の負荷に影響を与えます。 ユーザーが表示またはクエリ可能なデータを増やすほど、サーバー側の描画負荷が大きくなります。

モザイクまたはカタログのプロパティを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールして、[カタログ] チェックボックスをオンにします。
  4. 必要に応じて、次のいずれか 1 つまたは複数の設定を変更します。

    モザイクあたりの最大ラスター数

    リクエストごとにモザイク処理できる最大ラスター数。 これにより、サーバーが 1 つのリクエストで大量のラスターを開いて処理するのを防ぎます。

    クライアントのリクエストが、この数よりも多いラスターへのアクセスを要求した場合、アクセスされるラスターは、この数に制限されます。 その他のラスターのピクセルが返されないため、描画される画像に空白が生じる可能性があります。 クライアントに空白が表示されないように、概観図を作成することをお勧めします。

    リクエストあたりに返される最大レコード数

    トランザクションごとの転送レコード数の上限。 ユーザーのリクエストがこの値を超えた場合、返されるイメージでは、許可されている最大ラスターが使用されます。

    許可されたフィールド

    クライアントに転送される属性テーブルのフィールドです。 クライアントが表示したり、クエリで使用したりできないようにする場合は、このフィールドをオフにします。

    許可されるモザイク方法

    イメージ サービスで使用できるモザイク方法。 次のモザイク方法があります。

    • 中心に最も近い
    • 北西
    • ラスターのロック
    • 属性による
    • 天底に最も近い
    • 観測点に最も近い
    • シームライン
    • なし

    属性によるを選択した場合、[モザイク方法の並べ替えフィールド] 設定とベースの [値の並べ替え] 設定を指定できます。

  5. 完了したら、[保存] をクリックします。

許可される計測機能

画像からポイント、距離、面積、フィーチャの高さを計測するツールなど、イメージ レイヤー上で画像計測を許可するには、次の手順を実行します。

  1. 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、[計測] チェックボックスをオンにして、ユーザーがイメージ レイヤーで計測を実行できるようにします。
  4. チェックボックスをオンにして、次の計測オプションを 1 つ以上許可します。
    • [なし] - 計測を実行できません。
    • [基本] - 基本的な計測操作を実行できます (ポイント、距離、面積、重心)。
    • [底面から最上部の高さ] - オブジェクトの底面から最上部までの高さの計測を実行できます。 計測は底面から垂直に行われることを想定しています。このため、建物に沿って計測されるラインの終点は始点の真上にある必要があります。 底面から先細りまたは傾斜しているオブジェクトは正確に計測されません。
    • [底面と影による高さ] - オブジェクトの底面から、地面に伸びたオブジェクトの影の最上部までの高さの計測を実行できます。 影のポイントは、底面と垂直な表示オブジェクトのポイントを表している必要があります。
    • [最上部から影の最上部の高さ] - オブジェクトの最上部から、地面に伸びたオブジェクトの影の最上部までの高さの計測を実行できます。 オブジェクトとその影の計測ポイントは、同じポイントを表している必要があります。 このツールは、たとえば建物の最上部に小さな部屋や塔がある場合など、建物の最上部にあるオブジェクトの高さを取得するのに便利です。 画像内でこのフィーチャの最上部のポイントを指定してから、影の同じポイントを特定します。
    • [3D] - 3D 計測操作を実行できます (3D ポイント、3D 距離、3D 面積、3D 重心、体積)。
  5. 完了したら、[保存] をクリックします。