注意:
Map Viewer で解析ツールを、ArcGIS Online で最新のマップ作成ツールを、それぞれ使用できるようになりました。 詳細については、「解析の実行 (Map Viewer)」をご参照ください。
1. 質問と探索
空間的な問題を解決するには、問題の理解に基づき、的を得た質問を提示するところから始めます。 適切な質問を行うことが、有意義な結果を引き出す鍵となります。 空間解析を使用して回答できる質問には、次のようなものがあります。
- 1 つのエリア内に存在する数は?
- どの場所が条件を満たしているか?
- エリアの特徴は何か?
- どのように分布しているか?
- 何の近くに何があるか?
- 何の上に何があるか?
- どのような関連性がありますか?
- 画像には何が含まれますか?
的を得た質問が作成できたら、データを探索および視覚化することで、質問を調整してその範囲を決めます。 一般ユーザーが利用できる空間データは豊富にあります。 Web ベースの GIS を使用すると、ArcGIS Living Atlas レイヤー、ユーザーが一般公開しているデータ、自分で保有しているファイルと Web レイヤーなど、必要なデータを簡単に検索できます。 データを探索することで、検討できていなかった質問の側面を明らかにし、質問をさらに調整することができます。
質問に問題がなく、使用する地理データの収集が終わっている場合は、マップにデータを追加し、必要な変更を加えることで、データを効果的に視覚化し、解析に備えることができます。
2. モデルと計算
解析は、コンピューターではなく、人間が実行する作業です。 ArcGIS には、フィーチャ データの操作、定量化、および管理に使用できる一連の解析ツールが用意されています。これらのツールは、空間的な問題を解決するのに役立ちます。 ラスター解析ツールを使用すると、ラスター データと画像データを使って空間に関する質問に答えることができます。 [解析] ウィンドウには、実際の解析に適したツールを計画および選択する際に役立つポップアップが表示されます。
詳細については、「解析の実行(Map Viewer)」をご参照ください。
3. 検証と分析
解析ツールを使用したデータの処理が終わったら、マップを検証して解析結果を視覚化します。 効果的にデータを視覚化するために、マップのデフォルト設定を変更できます (データのスタイルと透過表示の変更、フィルタリングによる不要なデータの除去、ベースマップの変更など)。 マップ内のパターンを見つけ出し、空間的または時系列的な観点からその意味を推測します。 結果が、質問に対して適切な答えを出しているかどうかを自分自身で確かめてください。 適切でない場合は、アプローチを調整する必要があります。 質問の範囲が広すぎるか狭すぎるか? 追加のデータが必要か、別のデータが必要か? 追加の解析ツールを使用する必要があるか、別の解析ツールを使用する必要があるか? 別のパラメーターを使用する必要があるか?
データや、解析方法、あるいはマッピング方法の違いによって、結果が変化するかどうかを考えます。 また、データ、解析、マッピング プロセスで、特に注目すべき成果を検討します。
4. 意思決定
解析結果を分析した後、その内容を文書化し、対応方法を決定します。 場合によっては、解析結果の解釈に基づいてアクションを取ります。 解決策の実施、状況の修正、機会の作成、状況の緩和などを実行します。 知見を得て、理解を深めることが目的だった場合は、アクションが必要ない場合もあります。 対処の必要がある新たな質問が生じることも多くあります。 これにより、さらに深く解析を行うことができます。
5. 成果の共有
質問への回答が終わり、解析結果に問題がなければ、調査結果を役立てることのできるユーザーを特定し、影響を与えたいユーザーを決定します。 組織内の他のメンバーまたは一般ユーザーと結果を共有することができます。 マップまたはアプリを使用して、結果を説明できます。 ストーリーなどのアプリを作成することで、結果を他のユーザーと効果的に共有することができます。
次の手順
解析の実行をより詳しく学習するには、シナリオに基づく次のチュートリアルをお試しください。