Urban の 2022 年 10 月のリリース ノート

ArcGIS Urban に次のようなアップデートが行われました。

一般

Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。

  • ArcGIS Urban ランディング ページの操作性が改善されました。
    • 最新の Urban モデルの検索、モデルの作成、ボストンの都市の例をサインイン済みユーザーとして開く。
    • トライアルへのサインアップ、ArcGIS Urban の詳細を学習するためのリソースの検索、簡単な方法で非サインイン ユーザーとしてサイン インする。
  • 次の方法によって、アクセス権があるすべての Urban モデルをさらに簡単に検索できます。
    • Urban モデルを名前で検索する。
    • あらかじめ定義された条件を使用して、アクセス権がある Urban モデルのリストを順序変更する。
  • Urban モデルを作成する際に、次のような新しいユーザー機能を使用できます。
    • Urban モデルの地理位置を構成する。
    • テンプレートを選択する。
    • 区画とゾーンを追加する。
    • 概略図表現と画像表現のベース レイヤーとして、デフォルトでは OpenStreetMap 3D シーン レイヤーが使用されます。
  • [USA Default] テンプレート内の建物タイプが更新されました。 これらの一部では次の建物フットプリント パラメーターの値が更新されました。
    • フットプリントの最大長と最大幅
    • 建物セグメントの最小長と最小幅
    • 調整と二次調整
  • Urban モデルのベース レイヤー機能が拡張されました。
  • アプリでジオメトリを編集する際に、新しいツールチップに寸法が表示されるようになりました。 たとえば、プラン エディターで建物空間を編集する際に、エッジの長さが表示されます。
  • プラン、プロジェクト、インジケーターの説明で、箇条書きリストとテーブルがサポートされるようになりました。 詳細については、「説明のスタイル設定」をご参照ください。
  • アクセシビリティが改善されました。
    • UI エレメントの Aria ラベルで補助テクノロジ (スクリーン リーダーなど) がサポートされます。
    • UI エレメントのビジュアル フォーカスでキーボード ナビゲーションがサポートされます。

概要

概要で、以下の新しい機能および機能拡張を使用できるようになりました。

  • ピンにポインターを合わせると、プランまたはプロジェクトに関する追加情報がポップアップに表示されます。
  • LOD1 プロジェクトの建物がスケッチ エッジを使用して表示されます。
  • プランとプロジェクトの分析範囲がマップ上に表示されます。
  • 都市の Web シーンの作成がさらに改善されました。
    • 都市の Web シーンを新規作成する際に、既存の都市の Web シーンを置き換えることができます。
    • [マイ Web シーン] 機能を使用して、2022 年 10 月のリリース以降に Urban で作成した都市の Web シーンすべてを調査できます。 詳細については、「エクスポートされた Web シーンのリストの表示」をご参照ください。
    • ArcGIS Online[Urban] タグと [都市の Web シーン] タグでフィルター処理することで都市の Web シーンを検索できます。

データ マネージャーとプラン構成

データ マネージャーとプラン構成に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • 指標グラフが改善されました。 詳細については、「データ マネージャーでのダッシュボードの構成」および「プラン構成でのダッシュボードの操作」をご参照ください。
    • 指標グラフで指標を再配置できます。
    • 指標グラフのレイアウトを保存できます。
    • ドラッグ アンド ドロップ操作によって、グラフに指標を直接作成して接続を描画することができます。
    • 指標にポインターを合わせることで、グラフでその依存関係をハイライト表示できます。
    • 接続されていない指標についてグラフで警告が表示されます。
    • 指標接続ダイアログ ボックスに、空間用途タイプのパラメーターのリストが表示されます。 このダイアログ ボックスで直接、空間用途タイプのパラメーターを調査、追加、および変更できます。
  • データのアップロード操作が改善されました。 ダイアログ ボックスのガイドに従って、インポート プロセスの手順を進めることができます。
  • スプレッドシート、フィーチャ テーブル、またはフィーチャ レイヤー シンボルからオーバーレイ タイプをアップロードできるようになりました。 多数のオーバーレイ タイプを一度に削除することも可能です。
  • 新しいカラー パレットでは、ゾーン、土地利用、オーバーレイ、空間用途タイプの色を簡単に設定できます。

プランの編集

プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • 開発モードで新しい解体ツールが使用可能になりました。 詳細については、「カスタム解体エリアの操作」をご参照ください。
    • 区画をクリックすることで、区画全体を解体できます。
    • カスタム解体エリアを描画できます。
  • オーバーレイ タイプ、ゾーニング タイプ、土地利用タイプの説明でマークダウン テキストのスタイル設定がサポートされるようになりました。 たとえば、これを使用して、ゾーニングのポップアップや凡例に、ゾーニング コードへのハイパーリンクを表示できます。 詳細については、「説明のスタイル設定」をご参照ください。 次の手順に従って、既存のゾーニング タイプと土地利用タイプを変更します。
    1. プランを開きます。
    2. タイプのリストに移動します。
    3. [構成] ボタンをクリックします。
    4. これまで [説明] フィールドに保存されていた名前をコピーします。
    5. これを [名前] フィールドに貼り付けます。
  • Web シーンへのシナリオが改善されました。
    • Web シーン スライド上のサムネイルに、関連する観測点位置が表示されます。 一般サムネイルはなくなりました。
    • [Urban] タグと [プラン シナリオの Web シーン] タグでフィルター処理することで、2022 年 10 月のリリース以降に ArcGIS Online で作成されたプラン シナリオの Web シーンを検索できます。
  • ゾーニング モードのゾーニング タイプ リストにオーバーレイ タイプも表示されるようになりました。
  • 開発モードの空間用途タイプ リストに建物タイプも表示されるようになりました。
  • ゾーニング ポップアップに新たに追加されたツールを使用して、ゾーニング境界を分割できます。
  • 区画エッジを編集するツールが区画編集ツールの一部になりました。
  • オーバーレイ、ゾーニング、土地利用のポップアップをボタンによって閉じることができます。
  • ゾーニング範囲が傾斜したテレインに適合します。

互換性に影響する変更点

今回のリリースでの互換性に影響する変更点は以下のとおりです。

  • 画像表現で既存の樹木に専用のレイヤーが導入されたことに伴い、既存の樹木に現在定義されているレイヤーは概略図表現でのみ表示されるようになります。 画像表現で既存の樹木を表示するには、専用のレイヤーを構成します。 詳細については、「画像表現レイヤーの管理」をご参照ください。
  • 2021 年 7 月のリリース以前に少なくとも 1 回パブリックに共有されたプランには、レガシー カスタム解体エリアが含まれている可能性があります。 解体作業を予想どおりに実行するため、これらのレガシー カスタム解体エリアを削除してください。 これを行うには次の手順に従います。
    1. プランを開きます。
    2. [解体] ツールを開きます。 詳細については、「現状の解体」をご参照ください。
    3. Shift キーを押しながら、カスタム解体エリアをクリックします。 カスタム解体エリアが点線アウトラインで表示されます。
    4. [選択した解体エリアの削除] ボタンをクリックします。

削除された機能

次の機能が削除されました。

  • プラン エディターの開発サイド パネルの [変更] ドロップダウン リストから [解体] エントリが削除されました。 代わりに [解体] ツールを使用します。
  • プラン エディターの空間編集ツールバーから [解体] ボタンが削除されました。 代わりに [解体] ツールを使用します。
  • プラン構成とプロジェクト構成から [同期の有効化] 機能が削除されました。 ArcGIS CityEngine の統合で同期が有効な設計データベースが不要になりました。 設計データベースで同期機能のオン/オフを切り替えるには、ArcGIS Online ユーザー インターフェイスを使用します。

機能拡張と不具合修正

このリリースでは、次の機能拡張および不具合修正が導入されています。

  • Urban モデル、プラン、プロジェクトの作成とアップグレードの信頼性が向上しました。 これにより、特定の ArcGIS Online 組織で Urban モデルを新規作成できなかった問題も解決しました。
  • 都市の Web シーンとエクスポートされたプラン シナリオの Web シーンで、空間フィルターを使用して既存の樹木と概略図建物をマスクできるようになりました。 既存の樹木レイヤーと概略図建物レイヤーでコンパニオン フィーチャ レイヤーが不要になりました。
  • データ マネージャーで将来のプロジェクトの建物をインポートする際に、新しいドロップダウン リストで単位を選択できます。
  • データ マネージャーまたはプラン構成でフィーチャ レイヤーからデータをインポートする際に、フィールド一致ドロップダウン リストに GUID タイプのフィールドも表示されます。
  • [日光] ツールに、特定の日時における太陽の位置ではなくカメラを基準にした仮想の光源を使用する新しいオプションが追加されました。
  • 内部ディスカッションでの解決済みのコメントを非表示にできるようになりました。
  • 埋め込みモードでは、右側のサイド パネルはデフォルトで非表示になります。
  • ゾーニング パラメーターと土地利用パラメーターがすべてのダイアログ ボックスで同じ順序で表示されるようになりました。
  • 不具合修正 - 土地利用タイプで複数の空間用途タイプが許可されている場合、エクスポートされたシナリオ Web シーンで土地利用ポテンシャルが間違っていました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - ゾーニング範囲を画像モードで再び表示できるようになりました。
  • 不具合修正 - シナリオのすべてのゾーンを削除したときに、既存のシナリオから継承されたゾーンが削除されなかった問題が修正されました。
  • 不具合修正 - 特定の層とセットバックが制限された凹面区画で現実的な建物の一部がまったく生成されませんでした。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - マップ画像レイヤーに構成され、インジケーターで使用されるポップアップが再び表示されるようになりました。
  • 不具合修正 - 新規作成されたパブリック フィードバック コメントを非表示にしたときに、以前のコメントは非表示になりませんでした。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - 一部のロケールで、ポップアップに間違った小数点と桁区切り記号が表示されていました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - サイン アウトしたユーザーの国際化の問題が修正されました。
  • 不具合修正 - 解析ツールを開くと解析ツールのポップアップが閉じるようになりました。
  • 不具合修正 - データ マネージャーまたはプラン構成で色別に並べ替えた時にテーブル ヘッダーの位置がずれていました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - 土地利用計画でデフォルトの土地利用タイプが [デフォルト ゾーニング] と呼ばれていました。 この不具合が修正されました。 [デフォルトの土地利用] と呼ばれるようになりました。
  • 不具合修正 - パラメーターが 1 つも定義されていない場合、空間用途凡例のパラメーター セクションは非表示になります。
  • 不具合修正 - 空間用途タイプの制限がないゾーンで区画を選択したときに、[選択区画で許可] オプションが有効になっている場合、空間用途タイプ リストから結果が返されませんでした。 この不具合が修正されました。