Urban の 2023 年 10 月のリリース ノート

ArcGIS Urban に次のようなアップデートが行われました。

一般

Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。

  • Urban モデルを作成する際に、Urban モデルを作成する座標系を選択できます。 Urban モデルを作成するときのユーザー エクスペリエンスも改善されました。
    • Urban モデルの座標系を定義するベースマップを選択します。
    • サポートされている任意の座標系で Urban モデルを作成できます。 詳細については、「サポートされる座標系」をご参照ください。
    • 投影座標系を選択した場合、ローカル Urban モデルが作成されます。 グローバル Urban モデルと比較して、いくつかの制限があります。 詳細については、「ローカル Urban モデルとグローバル Urban モデルの概要」をご参照ください。
    • [ベースマップの選択] ダイアログ ボックスに、組織のベースマップ ギャラリー内のすべてのベースマップが表示され、これには ArcGIS Online ベースマップも含まれます (ベースマップ ギャラリーに追加されている場合)。
    • [ベースマップの選択] ダイアログ ボックスでは、Urban モデルの範囲に基づいてベースマップが除外されます。
    • Urban モデルを作成する際、Urban モデルの座標系に区画とゾーンが再投影されます。
  • ポータル アイテム ピッカーのダイアログ ボックスを開いたときに、以前は [マイ コンテンツ] のアイテムが表示されていましたが、[組織] のすべてのアイテムが表示されるようになりました。

概要

概要で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。

  • レイヤーの読み込みに失敗したときに、さらに具体的なエラー メッセージが表示されるようになりました。
    • レイヤーが Urban モデルと同じ座標系でない可能性があります。 詳細については、「ローカル Urban モデルとグローバル Urban モデルの概要」をご参照ください。
    • 標高レイヤーのタイル スキーマが間違っているため、ローカル Urban モデルにベースマップとともに表示することができません。

データ マネージャーとプラン構成

データ マネージャーで、以下の新しい機能および機能拡張を使用できるようになりました。

データ マネージャーとプラン構成の両方で、次の機能拡張が提供されます。

  • Urban モデルの座標系が設定ページに表示されます。
  • スプレッドシートまたはフィーチャ レイヤーからゾーニング タイプとオーバーレイ境界の層をインポートするときの操作性が向上しました。 ダイアログ ボックスで、JSON 文字列ではなく個々のフィールドから 1 つ目の層のセットバックをインポートできます。
  • パラメーターや定数値が構成されていない場合、指標グラフでノードが色分けされてツールチップに警告メッセージが表示されます。

プランの編集

プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • 空間を構築する際に GFA/FAR が考慮されていない場合、空間編集モードで透明表示されるため、これらを識別しやすくなりました。
  • 空間を描画する際や、キーボード ショートカットを使用しているときの、元に戻す/やり直し操作が改善されました。
  • プランを別の座標系の Urban モデルに複製として保存できます。 この場合、新しい座標系にジオメトリが再投影されます。
  • 適合性ツールとプラン シナリオの Web シーンで、値がない区画は視覚的な干渉を回避するために透明表示されます。
  • ローカル Urban モデルでは、プラン シナリオの Web シーンはローカル シーンとして作成されます。
  • プラン シナリオの Web シーンの GeodeticShapeArea フィールドが、正確な面積の値 (投影座標系では平面の面積、地理座標系では測地形状の面積) が格納される Area フィールドに置き換えられました。 各種座標系の詳細については、「サポートされる座標系」をご参照ください。

プロジェクトの編集

プロジェクトの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • 指標値がプロジェクト シナリオの Web シーンにエクスポートされ、これらを計算で使用したり、Web シーンのポップアップに表示したりすることができます。
  • プロジェクト エディターで描画する際や、キーボード ショートカットを使用しているときの、元に戻す/やり直し操作が改善されました。
  • プロジェクトを別の座標系の Urban モデルに複製として保存できます。 この場合、新しい座標系にジオメトリが再投影されます。
  • ローカル Urban モデルでは、プロジェクト シナリオの Web シーンはローカル シーンとして作成されます。
  • プロジェクト シナリオの Web シーンの GeodeticShapeArea フィールドが、正確な面積の値 (投影座標系では平面の面積、地理座標系では測地形状の面積) が格納される Area フィールドに置き換えられました。 各種座標系の詳細については、「サポートされる座標系」をご参照ください。

廃止および削除された機能

次の機能は廃止予定であり、今後のリリースで削除される予定です。

  • Urban データベースに保存されているプランのサポートは今後削除される予定です。 Urban データベースに保存されているプランを開くときに新しい情報バナーが表示されます。 そのプランを複製として保存して、Urban データベースの外に移動してください。 詳細については、「既存のプランのコピー」をご参照ください。

このリリースでは、次の機能がアプリから削除されています。

  • データ マネージャーの [ベースマップの選択] ダイアログ ボックスには、自分の組織のベースマップ ギャラリー内のアイテムのみが表示されます。 ベースマップとして任意の Web マップを選択する機能は非推奨になりました。 これまでに選択した Web マップは引き続きベースマップとして使用できます。 ベースマップ ギャラリーを構成する方法については、ArcGIS Online ドキュメントの「マップの構成」のトピックをご参照ください。
  • データ マネージャーで複数の層をインポートする機能とプラン設定は非推奨になり、1 つ目の層のセットバックをインポートする機能に置き換えられてユーザー エクスペリエンスが向上しました。 ゾーニング タイプのダイアログ ボックスを使用している場合や、プラン エディターでオーバーレイ境界を編集する際には、引き続き複数の層を構成できます。 ArcGIS Urban API を使用して複数の層をインポートすることもできます。

機能拡張と不具合修正

このリリースでは、次の機能拡張および不具合修正が導入されています。

  • Urban のいたるところで、以下をはじめとする、アクセシビリティに関連する多数の機能強化が行われました。
    • 結果リストがフィルタリングされたときや検索されたときに、スクリーン リーダーによって検索結果が読み上げられます。
    • 補助技術デバイスによって、無効な入力などのエラー メッセージが検出されて使用されます。
    • キーボードを使用してボタン ツールバーを操作することができます。
    • キーボードを使用してアコーディオン エレメントとリスト エレメントを操作することができます。
    • 参照先のエレメントに適切なラベルが添付されるため、入力エレメントなどのラベルをクリックすることでこれらを選択して入力することができます。
    • すべてのブラウザーでシーンを拡大できます。
  • プラン エディターの建物タイプ ダイアログ ボックスでは [カスタム ID] フィールドも表示されて構成することができます。
  • ボタンは円形ではなく四角形で表示されます。
  • 場所によっては、見やすくするためにボタンの境界線が削除されました。
  • 建物や空間などをレンダリングするときのエッジの幅がアプリケーション全体で統一されました。
  • 不具合修正 - マウスを使用しているときのシナリオ スイッチャーのスクロール動作が逆になりました。
  • 不具合修正 - プラン シナリオの Web シーンでは、選択した表示スタイルのエンベロープだけがエクスポートされます。
  • 不具合修正 - プラン エディターでシナリオを切り替える際に、以前のシナリオのエンベロープが引き続き表示されることがありました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - 大規模なプランの区画属性を更新したときに、フィーチャの更新に失敗して古い値が引き続き表示されることがありました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - プロジェクト エディターから戻ったときに、概要にディスカッション ピンが表示されたままになっていました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - エンタープライズホスト フィーチャ レイヤーからフィーチャをインポートするときの問題が修正されました。
  • 不具合修正 - ヘブライ語の Web シーン作成ダイアログ ボックスで、文字列が正しく翻訳されていませんでした。
  • 不具合修正 - キーボード ショートカットを使用しているときに元に戻す/やり直しが正しく動作しないことがありました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - 所有者以外のユーザーによる編集が無効になっているときにキャッシュ コントロールがオンになっていました。 これにより、データを編集する際や読み込む際に問題が発生することがありました。 この不具合が修正されました。
  • 不具合修正 - 読み取り専用モードで、閉じるボタンが削除されてから、キャンセル ボタンが無効になったため、ダイアログ ボックスを閉じることができなくなっていました。 この不具合が修正されました。

既知の制限

このリリースでの既知の制限事項は以下のとおりです。

  • Urban モデルを作成する際および既存の Urban モデルを別の座標系にコピーする際、インペリアル単位の投影座標系はまだサポートされていません。 今後サポートされる予定です。
  • ファイル ジオデータベースを選択してフィーチャをインポートした場合、座標系をそのアイテムから読み込めないことがあります。 Urban モデルとは座標系が異なるファイル ジオデータベースを選択した場合、[座標系の不一致] ダイアログ ボックスが表示されないことがあります。