Urban の 2020 年 10 月のリリース ノート

ArcGIS Urban に対し、次の更新が行われました。

一般

  • 区画探索モードでは、区画で可能な操作を説明します。 地面に向かってズームすると、概要に区画レイヤーが表示されます。
  • 概要の各種区画から、プランとプロジェクトを作成できます。
  • ArcGIS Hub Premium のコミュニティ ログインとの統合により、Urban ライセンスがなくても市民がプロジェクトを作成できます。
  • 衛星画像の既存の建物として、3D メッシュ レイヤーを追加できます。 概略図の既存の建物と同様に、マスクによって除外されます。
  • ビルディング シーン レイヤー ウィジェットを使用し、BIM データの探索とフィルタリングを行えます。
  • パフォーマンス向上には、データのインポート、プラン作成、プロシージャルの生成が含まれます。
  • Urban API がベータ版としてリリースされました。

概要

  • 位置情報なしで、プランとプロジェクトのパブリック フィードバックを送信できます。また、パブリック フィードバックに関するユーザー インターフェイスが改良されました。
  • 概要サイド パネルがサイドに結合され、UI がすっきり見やすくなりました。
  • 概要サイド パネルはアニメーション化され、側面からスライドします。
  • 新しい [開く] ボタンなど、詳細カードの表示設定が更新されました。
  • プロジェクトとプランの詳細カードにあるシナリオ スイッチャーのデザインが更新されました。
  • 概要リストから結果の数を表示できます。 プランとプロジェクトの検索時に表示される、結果の件数の上限がなくなりました。 リストを下にスクロールすると、結果がさらに読み込まれます。
  • 住所を検索する場合、区画が自動的に選択されます。

プランの編集

  • 任意の土地利用プラン シナリオを使用し、ゾーニング プランを検証できます。
  • 割り当てツールは、現在の分布と目標分布を一緒に表示します。
  • 新しいシナリオ スイッチング デザインと、個別のシナリオ構成ダイアログ ボックスがあります。
  • 既存のシナリオをデザイン ビジュアライゼーションとして概要に公開できます。
  • プランとシナリオ デザイン コンテキストを、シナリオとともに概要に公開できます。
  • 既存の樹木は、シナリオ デザイン ビジュアライゼーション Web シーンに公開されます。
  • 概要に戻れるよう、[閉じる] ボタンが追加されました。
  • 新しい選択タイプであるフィーチャによる選択では、マップに表示される任意の境界でフィーチャを選択できます。
  • ゾーニングと空間用途の凡例が選択に依存し、ビューで選択されたものの概要が表示されます。
  • 区画インスペクターは、比較しやすいよう、許可された構築済みの値を隣同士に表示します。
  • ビュー内の警告ラベル アイコンの上にマウス ポインターを合わせると、警告メッセージが表示されます。
  • オーバーレイ境界には、斜め線の塗りつぶしスタイルが使用されます。 これによって、オーバーレイとポリゴンが重なりあう部分で、ビューの視認性が向上します。
  • 一般的なパフォーマンス向上には、任意の同期とプラン フィーチャ サービスの編集情報の記録が含まれます。 ArcGIS CityEngine を使用して都市設計プランのインポートと修正を行う場合は、プラン設定でオンにする必要があります。
  • ジオメトリ ボタンを使用し、水平スライダーのジオメトリ操作を行えます。
  • プランを作成し、大規模なプランのパフォーマンスを向上する場合は、空間インデックスが自動的に再構築されます。

キャパシティ インジケーター

  • キャパシティ インジケーター パネルの UI が、インフォグラフィックスで更新されました。
  • キャパシティ インジケーターを分割および統合する際、およびグリッド ツールを使用する際は、キャパシティ インジケーターは区画上に保持されます。
  • シナリオの既存値の自動集計では、(既存の条件の値ではなく) シナリオの区画の値を使用します。
  • 追加の開発が、置換された開発よりも低い場合には、キャパシティ サイド パネルに警告ラベルが示されます。
  • 二次指標の既存値は、プランの既存のシナリオから直接編集し、それを概要に公開できます。
  • 二次指標の 1 日あたりのガロン数と、1 日あたりのポンド数の桁数設定に伴う問題が解消しました。

プロジェクトの編集

  • 概要に戻れるよう、[閉じる] ボタンが追加されました。
  • デザイン ビジュアライゼーションをプロジェクト エディターでも使用できるようになりました。
  • 樹木や車両などのポイント シンボルを、ビューに配置した後に直接編集できるようになりました。
  • 新しいシナリオ スイッチャー デザインと、個別のシナリオ構成ダイアログ ボックスがあります。

Urban ルール

現実的な建物のプロシージャル生成のルールが、さらに改良されました。

住戸のルールの改良

  • 一部の建物が構築されない、または建物ユニット間の距離が不正になる原因となっていた建物配置アルゴリズムに、一般的な改良と不具合修正が加えられました。
  • 警告メッセージに詳細の警告が追加され、改善されました。
  • リクエストされた住戸密度に対して区画が小さすぎる場合でも、常に区画内に収まるだけのユニットが構築されます (住戸間の最小距離は維持した状態)。 この場合、警告が表示されます。
  • 許可される FAR により、構築される住戸数が制限されます。
  • 許可される住戸密度により、構築される住戸数が制限されます。
  • 不具合修正: セットバックが正しく順守されます。 ゾーニング範囲内に十分な空間がある場合は、ユニット数を減らしません。
  • 不具合修正: 許可される範囲により、構築される住戸数が正しく制限されます。

その他の改善点

  • さまざまな軽微な不具合修正および機能改善が行われました。
  • 不具合修正: 層がフロア上部から開始する場合、正しく処理されるようになりました。

データ マネージャー

  • [閉じる] ボタンを使用すると、概要に戻ることができます。
  • フィーチャをインポートし、大規模なデータセットのパフォーマンスを向上する場合、空間インデックスは自動的に再構築されます。

廃止

  • [CurrentZoneTypeIDCache] フィールドと [OriginalZoneTypeIDCache] フィールドは設定されません。 これらのフィールドは廃止され、今後のバージョンで削除される予定です。

機能拡張と不具合修正

  • グリッド ツールに、米国の計測法に対してより適切なデフォルト設定が含まれます。
  • プロジェクト エディターの建物の高さに、米国の計測法に対してより適切なデフォルト設定が含まれます。
  • プランと個別のシナリオの編集権限が改良されました。
  • なげなわ選択により、交差するすべてのジオメトリが選択されます (これまでは、なげなわ内部に含まれるジオメトリしか選択されませんでした)。
  • 住戸エディターでは、ドロップダウン メニューの空間用途タイプの情報として、およびダイアログ ボックスの情報として、世帯当たりの面積を表示します。
  • アプリケーション全体で、プランとプロジェクトで欠落しているシナリオの処理が向上しました。 たとえば、1 つしかシナリオがない、またはシナリオがまったくなくても、プランまたはプロジェクトを作成できます。
  • フィードバック アイコンのデザインが改善されました。
  • UI の改善点: 複数のブラウザーやオペレーティング システムの UI に一致するよう、カスタム スクロールバーが追加されました。
  • UI の改善点: 使用できないボタンのデザインが改善されました。
  • UI の改善点: 制限付きモードの分割の合計が 100 パーセント (または 0 パーセント) になるように改善されました。
  • 不具合修正: 土地利用の警告が、ジオメトリなしに対処できるようになりました。
  • 不具合修正: 無効な空間用途タイプは、赤で色付けされたフロアとして描画されます (これまでは描画されていませんでした)。
  • 不具合修正: 住戸の最小フロア面積のデフォルト値が修正されました。
  • 不具合修正: RTL で、記号付きのマイナス値の表記が修正されました。

既知の制限

2020 年 10 月以前の ArcGIS Urban のリリースで作成された都市モデルでは、新しいフィーチャ レイヤーに対して空間インデックスが正しく生成されませんでした。 これにより、大規模な区画データセットを操作するときに問題が発生していました (フィーチャの読み込みが遅い、場合によっては一部の区画が表示されないなど)。 この問題を解消するには、「Urban の 2020 年 6 月のリリース ノート」で説明するように、ArcGIS Online の空間インデックスを手動で再構築します。 2020 年 10 月以降のリリースで作成された都市モデルとプランでは、この問題は解消しています。