ArcGIS Urban に次のようなアップデートが行われました。
一般
Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。
- 概要、プラン、プロジェクト エディターの [メニュー] で構成したレイヤーの表示設定が、ブラウザー キャッシュに保存され、Web セッションごとに保持されるようになりました。
- Urban のアクセシビリティがさらに改善されています。 キーボードによるナビゲーションを使用できる UI エレメントが追加されました。
- 概要内の新しい [デフォルト ビューにズーム] ボタンを使用して、Urban モデルのデフォルト ビューにズームできます。 ヘッダーの Urban モデル名をクリックしてデフォルト ビューにズームすることはできなくなりました。
- ライセンスを所有しないユーザーと匿名ユーザー向けのプランの表示操作で、ゾーニングと空間用途の凡例が表示される 2 つの新しいタブを利用できるようになりました。
- ポリゴンの重心の計算が改善されました。 重心がジオメトリの外部にある場合は、代わりにジオメトリ内部の妥当なポイントが使用されます。 このため、凹面の区画に適用されるゾーニング タイプの決定や指標値のインポートなどのワークフローが改善されています。
データ マネージャーとプラン/プロジェクト構成
データ マネージャーとプラン/プロジェクト構成で次の新しい機能および機能拡張を利用できるようになりました。
- ドラッグ アンド ドロップ操作でゾーニング、土地利用、およびオーバーレイ タイプの順序を変更できるようになりました。
- サポートされていない座標系を使用している外部レイヤーの構成時に通知されます。
- データ マネージャーの [Living Atlas インジケーター] ページは、USA デフォルト テンプレートに基づく Urban モデルでのみ表示されます。
- Urban モデルがパブリックに共有されていない場合、データ マネージャーの [Urban Model の埋め込み] セクションは非表示になるのではなく、無効になります。
- プランまたはプロジェクトがパブリックに共有されていない場合、プランまたはプロジェクト構成の [プランの埋め込み] または [プロジェクトの埋め込み] セクションは非表示になるのではなく、無効になります。
プランの編集
プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。
- Web シーンの作成操作で改善されたシナリオを探索できます。 詳細については、「シナリオの Web シーンの操作」をご参照ください。 前の [シナリオを Web シーンにエクスポート] 機能は引き続きレガシー ワークフローで利用できます。 この機能は 2023 年 6 月のリリースで削除される予定です。
- 適合性ツールが、次のようにさらに改善されています。
- 適合性ツールを再度開いたときに、以前に計算されたスコアがリセットされなくなります。
- 適合性ツールを開いている間にシナリオを切り替えることができます。
- 計算された適合性スコアに応じて色付けされた区画を適合性ツールの外部で探索できます。 [メニュー] からアクセスできるレイヤー リストで新しいレイヤーを使用できます。
- 建物の標高ツールを使用中にグラウンド フロアがハイライト表示されます。
- 空間の編集中に複数のフロアを選択すると、選択したフロアの範囲が表示されます。
- [開発] サイド パネルの [選択区画の計画済み開発] セクションでは、カスタムの編集によって生成された建物をより簡単に識別できます。
- 区画の解体と区画の再開発をより明確に区別できるようになりました。
- 開発サイド パネルで、区画の解体状態が報告されなくなりました。 代わりに、解体されたエリアは [区画情報] セクションに示されます。
- 区画を解体する機能は、[複数の建物タイプを適用] ツールから削除されています。 区画の解体には、代わりに [解体] ツールを使用します。
- 空間用途タイプの [合計面積] と [正味面積] は、[開発] サイド パネルの [新しいフロア面積] という新しいセクションで報告されるようになりました。
- 重なり合っているフィーチャを高度な [フィーチャによる選択] 選択ツールで選択する方法について追加の手順を参照できます。
- [ゾーニング] および [土地利用] サイド パネルのゾーニング、土地利用、オーバーレイ タイプのリストが、アプリの他の部分との整合性を保つために、アルファベット順ではなく、プラン設定で定義された順序で並べ替えられるようになりました。
- Urban では、[ゾーニング追加] ツールおよび [ゾーニングの変更] ダイアログ ボックスの統合設定が、プラン エディターを開いている間、記憶されます。
- 土地利用、ゾーニング、またはオーバーレイ境界をペイントするときに表示される手順がわかりやすくなりました。
- プランの対象エリア内にある LOD1 プロジェクトの建物が、エッジと明るめのグレーの陰影を使用してレンダリングされます。
廃止および削除された機能
次の機能が廃止され、ArcGIS Urban の 2023 年 6 月のリリースで削除されます。
- プランまたはプロジェクトの個別のシナリオをロックする機能は、2023 年 6 月のリリースで削除されます。 この機能の削除について知らせる UI が一時的に表示されます。 意図しない編集を防ぐために、プランとプロジェクトで [所有者以外の編集をロック] 機能を使用できます。 詳細については、「プロジェクトの共有」および「プランの共有」をご参照ください。
- カスタム インジケーターをロックする機能は、2023 年 6 月のリリースで削除されます。 この機能の削除について知らせる UI が一時的に表示されます。 カスタム インジケーターに対する意図しない編集を防ぐために、Urban モデルに保存されたコンテンツを編集できるユーザーを制限する方法の詳細については、「Urban モデルの共有」をご参照ください。
このリリースでは、次の機能がアプリから削除されています。
- 更新ボタンが、データ マネージャーおよびプラン/プロジェクト設定から削除されています。 ページを更新するには、ブラウザーの更新機能を使用します。
- 2022 年 2 月のリリースでは、特定のモデルに属するデザインのプランおよびプロジェクトを取得するために、よりパフォーマンスの高い改善された手法が取り入れられました。 その後、古い手法と新しい手法が並行して適用されていました。 このリリースでは、古い手法がサポートされなくなりました。 2022 年 2 月以降に所有者が開いたことがない設計プランおよびプロジェクトは、関連付けられた Urban モデルで表示されなくなります。 2022 年 2 月以降に開かれなかった設計プランおよびプロジェクトの中に、まだ必要なものがある場合は、サポートに問い合わせるか、ArcGIS Urban Esri コミュニティを通じてご連絡ください。
機能拡張と不具合修正
このリリースでは、次の機能拡張および不具合修正が導入されています。
- [画像表現] モードが [写実的表現] モードと呼ばれるようになりました。
- Urban モデルで ArcGIS Living Atlas of the World インジケーターが使用されない場合、インジケーター ドロップダウン メニューが概要内のインジケーターのリストから削除されます。
- ユーザー インターフェイスをよりシンプルにするために、「最大」がゾーニング パラメーター名から削除されました。
- [指標値] は、既存の指標値を参照している場合、アプリのあらゆる場所で [既存の指標値] に名前が変更されています。
- ボストンの都市の例で作成されたプランとプロジェクトの場合、パブリック エンゲージメントが無効になっている理由を説明する新しいバナーがプランおよびプロジェクト設定に表示されます。
- 米国内の Urban モデルを作成する場合、USA デフォルト テンプレートがテンプレートとして自動的に提示されます。
- プラン エディターの元に戻す/やり直し操作を中心に、さまざまな改良および小さな不具合の修正が行われました。
- 不具合の修正 - [最近使用したモデルを開く] ページのサムネイルをダーク モードでクリックできませんでした。 この不具合はこのリリースで修正されています。
- 不具合の修正 - OpenStreetMap の既存の概略建物が、特定のズーム レベルでタイル表示されなくなります。
- 不具合の修正 - プラン エディターで建物が区画間で移動されると、移動された建物が、移動先の区画上で他の将来の建物に追加されていました。 この不具合はこのリリースで修正されています。
- 不具合の修正 - プラン エディターで将来の建物をある区画から別の区画へドラッグすると、移動先の区画上で開発タイプが更新されませんでした。 この不具合が修正されました。
- 不具合の修正 - プラン エディターで空間およびサーフェスを編集するときに、空間またはサーフェスの選択前に編集モードを選択できませんでした。 この不具合が修正されました。
- 不具合の修正 - プラン エディターで空間およびサーフェスを編集するときに、複数の空間が選択されると、高度な編集モードも利用することができました。 この不具合はこのリリースで修正されています。
- 不具合の修正 - プラン エディターのゾーニングの凡例にある FAR 値が、数学的に整数に丸められて表示されなくなりました。
既知の制限
このリリースでの既知の制限事項は以下のとおりです。
- 非常に不均一な地形上のゾーニング範囲は正しく視覚化されない可能性があります。