Urban の 2022 年 6 月のリリース ノート

ArcGIS Urban に次のようなアップデートが行われました。

一般

Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。

  • Urban モデルのプランおよびプロジェクト セットを含む Web シーンを作成し、関係者や一般の人と共有することができます。 Web シーンは、StoryMaps、Instant Apps、または Experience Builder などの他の Esri 製品で使用することができます。 詳細については、「都市の Web シーンの作成」をご参照ください。
  • 2 つの新しい設計プランを含む洗練されたボストンの都市の例を使用して、Urban を探索します。
  • データ マネージャー、プラン、およびプロジェクト設定の構造が新しくなり、ユーザー エクスペリエンスが向上しました。

プランの編集

プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • プラン エディターで操作を元に戻したり、やり直したりすることができます。 この機能は、ゾーニングまたは土地利用、開発、ダッシュボード、およびディスカッションのすべてのモードで使用できます。 たとえば、建物、区画、ダッシュボード チャート、コメントに対する変更を元に戻すことができます。
  • ゾーニング マップの視覚化が改善されました。
    • マップ上および凡例で、オーバーレイがゾーニングとともに表示されるようになりました。
    • ゾーニング、土地利用、およびオーバーレイの外観を、さまざまな塗りつぶしスタイルおよびアウトライン スタイルから選択して変更できます。
    • ゾーンおよびオーバーレイのポップアップが新しくなり、ゾーニング規制を探索および修正する際の操作性が向上しました。
    • ゾーニングの凡例で、ゾーニング、土地利用、およびオーバーレイの順序を変更することができます。
    • 新しいオーバーレイのポップアップに表示されるオーバーレイの説明を設定することができます。
    • 各オーバーレイ境界に個別にラベルを設定できるようになりました。 これにより、オーバーレイ タイプにラベルを構成するオプションが置き換えられます。
  • ゾーニング、土地利用、およびオーバーレイ境界を追加するために改善された新ツールが導入されました。 これにより、以前の [ジオメトリの編集] ツールと [ペイント] ツールが置き換えられます。
  • 新しいオプションにより、境界の追加または境界タイプの変更時に、同じタイプの隣接または重複するゾーニングおよび土地利用の境界を自動的に統合することができます。
  • Web シーンへのシナリオのエクスポートが改善されました。
    • 作成された Web シーンのデフォルト タイトルを変更することができます。
    • プレゼンテーションに使用できるスライドとして、観測点が追加されました。
    • すべてのフィールドに表示名 (フィールド エイリアス) が追加されました。 表示名は、技術的なフィールド名を表示するのではなく、ユーザーにわかりやすい形でコンテンツを説明するために使用されます。
    • エクスポートされたフィールドには、フィールドの説明が追加されます (追加可能な場合)。
    • レイヤー タイトル、フィールドの表示名、フィールドの説明が翻訳されています。
    • エクスポートされたすべての値は、ArcGIS Online のユーザー プロファイルで設定されている単位に変換されます。 単位はフィールドの表示名に追加されます。
  • 適合性ツールがさらに改善されました。
    • 計算中、ツールに進捗状況バーと計算をキャンセルするオプションが表示されます。
    • 外部レイヤーを使用した場合の計算パフォーマンスが向上しました。

削除された機能

次の機能が削除されました。

一般

Urban から、次の一般的な機能が削除されました。

  • ハーディビル、ウプサラ、およびメルボルンの都市の例が削除され、新しく更新されたボストンの都市の例と置き換えられました。

プランの編集

プラン エディターから次の機能が削除されました。

  • 個々の建物フロアとサーフェスの正味面積ファクターを構成する機能が削除されました。 引き続き、空間用途タイプ レベルで正味面積ファクターを構成できます。 指標の計算は、空間用途タイプで構成された正味面積ファクターを排他的に使用します。 空間用途タイプの詳細については、「空間用途タイプの操作」をご参照ください。
  • ゾーニング プランで土地利用に対してゾーニングを検証する際、交差する土地利用境界をハイライト表示する機能が削除されました。
  • オーバーレイ タイプ設定のフィールドを無効にして、オーバーレイ境界ダイアログ ボックスで非表示にする機能が削除されました。 オーバーレイ タイプと境界の編集の詳細については、「オーバーレイの操作」をご参照ください。

    注意:

    以前に無効化されたフィールドの設定が、デフォルトで基になるゾーニングを置き換えるように設定されました。 該当するフィールドに対して定義されたパラメーターがオーバーレイ境界に含まれる場合、それらの値を削除する必要があります。 オーバーレイ境界のパラメーターの編集の詳細については、「オーバーレイ境界の変更」をご参照ください。

機能拡張と不具合修正

このリリースでは、次の機能拡張および不具合修正が導入されています。

  • プラン エディターのパフォーマンスが向上しました。 次の操作が高速化されました。
    • シナリオの読み込み。
    • 複数の区画への建物タイプの同時適用または再適用。
    • 複数の区画のゾーニング範囲の読み込み。
  • [OK] ボタンがすべてのダイアログ ボックスの [キャンセル] ボタンの右側に配置され、使いやすさが向上しました。
  • 既存の境界の上にゾーニング境界および土地利用境界を描画すると、下にある境界が置き換えられます。
  • プラン エディターの空間用途タイプのダイアログ ボックスに、住居空間用途タイプの住戸あたりの正味フロア面積が追加で表示されるようになりました。 この値は、住戸あたりの延床面積と正味面積ファクターに基づいて自動的に計算されます。
  • 将来の開発の正味フロア面積が、エクスポートされたシナリオの Web シーンに追加されました。
  • Urban モデル、プラン、またはプロジェクトを埋め込むオプションは、そのアイテムがすべての人に公開 (パブリック) されている場合のみ表示されます。
  • フィーチャが建物またはゾーニング範囲の背後で非表示になっている場合でも (例: 適合性ツールで区画を選択する場合)、フィーチャを選択してそのポップアップを開くことができるようになりました。
  • 0 を入力する代わりに、値を削除することでセットバック値を削除できるようになりました。
  • 不具合修正 - プランで提案されたオーバーレイ タイプが、プラン構成で指定された順序に関係なく、既存のオーバーレイ タイプの後に適用されていました。 この不具合はこのリリースで修正されています。 オーバーレイ タイプは常にプラン構成で示された順序で適用されるようになりました。 詳細については、「オーバーレイ タイプの並べ替え」をご参照ください。
  • 不具合修正 - 指標チャートが個々の指標ソースで不正な値を表示する場合がありました。 この不具合はこのリリースで修正されています。 合計指標値は、この問題の影響を受けていませんでした。
  • 不具合修正 - シナリオを Web シーンにエクスポートする際に発生していた以下の問題が修正されました。
    • エクスポートされた Web シーンには、カスタム標高レイヤー (定義されている場合) が含まれます。
    • サーフェスは、将来の開発の一部としてエクスポートされ、Web シーンに新しいレイヤーとして追加されます。
    • 既存の建物レイヤーを Web シーンに追加すると、レイヤーのタイプに関係なく、適切なマスクを使用して動作するようになりました (例: 既存の画像建物が 3D メッシュ レイヤーでない場合)。
    • Scene Viewer で将来の開発の立ち上げを変更できるようになりました。
    • ArcGIS Pro で将来の建物の立ち上げが正しく表示されるようになりました。
    • たとえば、アクセスできない外部レイヤーがユーザーと共有されていない場合に、これらのレイヤーを含むシナリオをエクスポートできませんでした。 この不具合が修正されました。 Urban は、エクスポート内のアクセスできないレイヤーを無視し、警告を表示します。
    • 非ラテン文字のみで構成された指標または適合性条件の名前がエクスポートされるようになりました。
  • 不具合修正 - 境界などで使用されているタイプは、データ マネージャーで削除できなくなりました。
  • 不具合修正 - ゾーニング範囲がローカルな変更 (オーバーライドの変更、ゾーンの追加、オーバーレイの編集など) で正しく更新されるようになりました。
  • 不具合修正 - プランのシナリオを切り替えた後に誤った警告ラベルが表示される問題が、このリリースで修正されました。
  • 不具合修正 - 適合性ツールで、0 以外のレイヤー ID を持つ外部レイヤーがサポートされるようになりました。
  • 不具合修正 - 概要内の区画エクスプローラーで、長い区画 ID がサポートされるようになりました。
  • 不具合修正 - エラー通知が、ダイアログ ボックスの背後で非表示にならずに、常にフォアグラウンドで表示されるようになりました。
  • 不具合修正 - ローカル座標系で定義された外部レイヤー (例: 既存の建物) は、アプリがクラッシュすることなく、Urban で無視されるようになりました。現在、Urban はグローバル座標系 (例: Web メルカトル) の外部レイヤーのみをサポートしています。

既知の制限

このリリースでの既知の制限事項は以下のとおりです。

  • プラン エディターで空間を編集する際、ゾーニング範囲を表示できません。 空間編集ツールに入ると、選択した区画のゾーニング範囲が自動的に非表示になります。
  • エクスポートされたプラン シナリオの Web マップは、Map Viewer Classic で正しく表示されないことがあります。 今後は、新しい Map Viewer を使用してください。
  • 開発サイド パネルに表示される住戸数は推定値であり、投影の不正確さに左右されます。 区画に住戸建物タイプを適用した場合、マップ上の表示と若干異なる場合があります。
  • OpenStreetMap 3D シーン レイヤーは、まだサポートされていません。