Urban の 2020 年 6 月のリリース ノート

ArcGIS Urban に対し、次の更新が行われました。

一般

  • 個別の設計プランおよび設計プロジェクトを、複数のグループと共有。
  • 複数のビューとこれらのビューを遮断する可能性のある要因を分析するための見通しツール。
  • 使用可能なすべての都市モデルを新しいスタート ページに表示。
  • 自身のアイテムとして保存することにより、プランまたはプロジェクトのコピーを作成。

概要の改良点

  • 切り替えボタンを使用し、プランとプロジェクトにアクセスできるユーザーでプランとプロジェクトをフィルタリング。
  • プランとプロジェクトに関するフィードバックの改善。
  • 開始ページに戻るための、メニュー オプション内の [Urban Model の切り替え] ボタン。
  • プランとプロジェクトのツールチップの改善により、アイテムのアクセス レベルを表示。

プランの編集

  • 既存および将来の土地利用を基に、土地利用プランを作成。
  • 既存または将来の土地利用と比較してゾーニング プランを検証。
  • 不連続の境界を持つ区画を、カスタマイズ可能なサイズのグリッドに変換。
  • 土地利用タイプまたはゾーニング タイプを、より効率良く区画に割り当て。
  • カスタム建物タイプの組み合わせを、選択された区画群に割り当て。
  • Web シーンのデザイン コンテキストを個別のシナリオに追加。

プロジェクトの編集

  • LOD1 プロジェクトの建物を Urban に直接追加して編集 (ベータ版)。
  • 地表レイヤーおよび 3D シンボル (樹木、車両、街頭設置物) をプロジェクト レイアウトに追加。
  • 元に戻す機能とやり直し機能による、描画操作の改善。

キャパシティ インジケーター

  • 設計内の駐車場の数を計算し、必要な駐車場数と比較。
  • プランの設計がエネルギー使用量と CO2 排出量の点で要件を満たしているかを確認。
  • 日次の移動数を評価し、シナリオごとに異なるモーダル スプリットを定義。
  • 設計の内部および外部の水使用量ならびに廃水量と固形廃棄物量を計算。
  • 土地利用タイプについて、区画面積と土地利用タイプ パラメーター FAR (非住宅地) および DUA (住宅地) を基に、土地利用の可能性を計算。

Urban ルール

  • 斜線制限面を定義し、ゾーニング範囲と現実的な建物にこれを適用。
  • 建物を 1 つまたは 2 つの区画辺に合わせ建物位置を調整。
  • 最大長さと最大幅および最小長さと最小幅を追加して、建物の土地専有面積を制限。

データ マネージャー

  • 衛星画像のビジュアライゼーション用に既存の建物を追加。
  • デフォルト ビューを設定するボタンを、[共有] ダイアログ ボックスからデータ マネージャーの [一般] セクションの概要に移動。
  • タイプの一括削除とプロジェクト ステータスの一括編集のサポートを追加。
  • パブリック フィードバックのための複数のカテゴリを定義し、表示されるアイコン群から選択。
  • 土地利用タイプならびに既存の土地利用ジオメトリと将来の土地利用ジオメトリをアップロード。

互換性に影響する変更点

  • データ スキーマが更新されています。 既存のすべての都市モデルを再度開く前に、これらを移行する必要があります。 まだ移行されていない都市モデルを開く場合に、案内付きで移行ワークフローを行えます。

廃止

  • アイデア モードが廃止され、プランまたはプロジェクト固有のフィードバックの機能に置き換えられました。
  • 非公開のカスタム インジケーターはサポートされなくなりました。
  • ゾーニング範囲がデータ モデルから削除されています。 ゾーニング範囲は、リアルタイムに作成され、(公開されない限り) 残りません。
  • 構成がデータ モデルから削除されました。 構成の値は、都市モデル アイテム内にデータとして保存されるようになっています。

機能拡張と不具合修正

  • プランに無効なデータ エントリを入力すると、プラン検証メッセージが表示されます。
  • インジケーター入力時にカスタム ベース レイヤーを表示するか非表示にできます (以前は、インジケーター入力時にはデフォルトでカスタム ベース レイヤーがオフになりました)。
  • 新しい住戸設定の作成時に、住戸設定のプレビューが表示されます。
  • 必要に応じて、データ マネージャー内の結合 ID に合わせてカスタム ID の名前が変更されました。
  • アプリ全体でカラー ピッカーが新たに改善されました。
  • プラン編集時に使用するジオメトリ ツールが 1 つのボタンにまとめられました。
  • プラン編集時に警告ラベルがデフォルトでオフになります。
  • Web シーンへのエクスポート時に、レイヤーのシンボルがフィーチャ レイヤーに追加されます。
  • 0 ~ 1 の小数ではなくパーセンテージ単位で適用範囲を表示および編集します。
  • 土地利用の可能性の計算に対応するため、許可される空間用途タイプに目標分布を追加しました。
  • 不具合修正: カスタム ベース レイヤー上にストリート ビュー レイヤーを表示します。
  • 不具合修正: 最初のシナリオ以外のシナリオ用の既存の建物および樹木のマスキング。
  • 不具合修正: 空間用途タイプの SingleUseOnly のインポート。
  • 不具合修正: データ マネージャーでの自動フィールド一致。
  • 不具合修正: 大型のプランを処理するため、Web シーンへのエクスポートでページングが実施されます。

既知の制限

新しいフィーチャ レイヤーに対し空間インデックスが正しく生成されない

ArcGIS Urban で使用している ArcGIS API for JavaScript と ArcGIS REST API 間の統合の問題により、2020 年 6 月末以前にフィーチャ レイヤーが ArcGIS Online で作成されたときに空間インデックスが正しく作成されません。 その結果、ビューに多数の区画を表示しようとすると、エラーが発生する可能性があります。 この制約は、以下の状況に適用されます。

  • 都市モデルを最新版に移行する場合。
  • [空] テンプレートまたは [USA デフォルト] テンプレートを基に都市モデルを作成する場合。
  • (約 10,000 区画を超える) 大規模なプランまたはプロジェクトを作成する場合。

対処法として、次の手順を実行してください。

  1. ArcGIS Online にサイン インします。
  2. [コンテンツ] タブに切り替えます。
  3. フィーチャ レイヤーを探します。
    • 移行された都市モデルか新しい都市モデルの場合は、Urban Database フィーチャ レイヤーを探します。
    • 新しいプランの場合は、Urban Design Plan フィーチャ レイヤーを探します。
    • 新しいプロジェクトの場合は、Urban Design Project フィーチャ レイヤーを探します。
  4. フィーチャ レイヤー名をクリックしてそのアイテム ページを開きます。
  5. 右上隅の [設定] をクリックします。
  6. [空間インデックスの管理] セクションまで下にスクロールします。
  7. [インデックスの再構築] をクリックします。
  8. すべてのレイヤーを選択します。
  9. [再構築] をクリックします。