備考

メモによって、調査の設計時の詳細な情報や手順を提供します。 メモにはテキスト、画像、ビデオ、またはオーディオを含めることができます。

HTML 形式

このメモに書式を適用することで、重要な情報に対する注意を促すことができます。 ハイパーリンクを使用して、電話番号や電子メールへのリンクを提供することもできます。 次の例で、調査内にリンクとして表示される部分を選択すると、ユーザーの電話番号が表示されます。

<a href="tel:555-555-5555">555-555-5555</a>

デバイスが電話でない場合、ユーザーはインストール済みの電話アプリを選択するように求められます。 これは、緊急電話番号を表示するような状況に最適です。

同様に、電子メール アドレスにもリンクできます。 たとえば、そのリンクを選択すると、デバイスの選択済みの電子メール クライアントが開き、参照されたアドレスに電子メールが送信されます。

<a href="mailto:example@example.com">Email</a>

サポートされているタグの詳細については、「調査のスタイル設定」をご参照ください。

ダイナミック ラベル

調査のメモ、ラベル、ヒントでは、${field_name} 形式を使用してテキスト内で質問名を参照することで、別の質問の内容を表示することができます。 これは、以前の回答に基づく計算や、次の質問のラベルに含まれる、以前の質問で調査対象となっている人の名前など、それ以外の場合は公開する必要のないフィールドの内容を表示する場合に便利です。

ラベルおよびヒントでは、計算を実行できません。 計算の結果を表示したい場合は、計算が質問内にあることを確認してください。

注意:

ダイナミック ラベルは、選択リストではサポートされません。

メモを結合して表示

XLSForm 形式では、各タイプのメディア (画像、ビデオ、またはオーディオ) のどれか 1 つだけをメモの質問に追加できます。 この制限に対処するために、追加分のメモを視覚的に結合して、フォーム内で 1 つのメモとして表示されるようにします。 すなわち、複数のメモのフィールドを次々に続けて調査に含めることができます。 フォームを表示すると、これらのメモは 1 つのメモとして表示されます。

フィーチャ レイヤーのメモ

XLSForm でのメモの構成状況によって、調査が公開されるときの質問の動作が異なります。

メモに名前を与える場合、メモに対して文字列フィールドが作成されます。 Survey123 フィールド アプリで調査に入力するユーザーは、このフィールドに値を入力することはできませんが、このフィールドで保持される計算値やデフォルト値は、フィーチャ レイヤーに送信されます。 [bind::esri:fieldType][NULL] に設定すると、名前のあるメモの質問もフィーチャ レイヤーから除外できます。

メモに名前がない場合、フィーチャ レイヤーのメモにフィールドは生成されません。 フォームで読み取り専用のテキストが表示されるだけです。 メモの質問は、接頭辞 generated_note_ を付け、フィールド タイプ [null] として [スキーマ] タブに表示されます。

再公開された調査がフィーチャ レイヤーにフィールドを追加する場合、この変更によりフィールドが追加されるという警告が表示されます。

特別なメモの質問を追加して、フォーム UI のエレメントをカスタマイズできます。 これらのメモの名前の先頭には generated_note_ が付けられ、調査公開時にこれらのメモのフィーチャ レイヤーにフィールドが作成されません。 詳細については、「フォーム エレメントのカスタマイズ」をご参照ください。

注意:

Survey123 Web サイトで作成された調査のメモの質問では、名前の先頭に「generated_note_」と付けられます。これは、メモがフィーチャ レイヤーのフィールドを取得しないためです。 これらの接頭辞の付いたフィールド名は、削除も変更もできません。また、Web サイトで競合が発生するため、質問の [bind::esri:fieldType][NULL] に設定しないでください。

フォーム エレメントのカスタマイズ

特定の名前を持つメモの質問を使用して、フォーム UI のエレメントをカスタマイズできます。 カスタマイズできるエレメントには、[ありがとうございました] 画面、フォームのタイトル、フッターが含まれます。 質問の名前は以下のとおりです。

質問の名前フォーム エレメント
generated_note_form_title

フォームのタイトルと調査の説明

generated_note_form_submit_text

[送信] ボタンのテキスト

generated_note_form_footer

調査のフッター

generated_note_prompt_submitted

[ありがとうございました] 画面のコンテンツ

generated_note_prompt_captcha

CAPTCHA の確認テキスト

次の例は、調査内のフォーム エレメントのカスタマイズ方法を示しています。 フォーム タイトルとありがとうございました画面は visitor_name の質問で個別にカスタマイズされます。

カスタム フォーム エレメントの例

フォーム エレメントをカスタマイズする際は以下の点を考慮してください。

  • Survey123 Web アプリではこれらのエレメントがすべて表示されますが、Survey123 フィールド アプリではフォームのタイトルしか表示されません。
  • generated_note_ の質問の翻訳を入力できます。 詳細については、「フォーム エレメントの翻訳」をご参照ください。
  • これらのメモは、generated_note_form_submit_text 以外はすべて HTML コンテンツをサポートします。
  • ${question_name} 構文を使用してこれらのメモの調査の回答からの値を含めることができます。
  • generated_note_form_title メモ質問のラベルでフォームのタイトルを指定します。
  • generated_note_form_title メモ質問のヒントで調査の説明を指定します。
  • generated_note_form_title のメモの質問が調査にある場合、[settings] シートの form_title は無視されます。
  • generated_note_prompt_submitted のメモの質問が調査にある場合、Survey123 Web デザイナーで設定された [ありがとうございました] 画面のコンテンツは無視されます。
  • 名前の先頭が generated_note_ になっているメモの質問はフォームでメモとして表示されません。また、調査公開時にこれらの質問のフィーチャ レイヤーにフィールドが作成されません。

注意:

これまで、調査のタイトルと説明は generated_note_form_descriptiongenerated_note_surveyHeader、または generated_note_surveyDescription というメモ質問でカスタマイズできました。 これらの名前の質問は、調査のタイトルと説明をカスタマイズしなくなり、標準のメモ質問として表示されます。 調査のタイトルと説明は、generated_note_form_title の質問のラベルとヒントでカスタマイズできます。

Web アプリで使用するために、ページがある調査用に Web デザイナーが generated_group_coverPage というグループを作成します。これらのグループはフィールド アプリと Survey123 Connect で無視されます。