Survey123 Connect は、XLSForm 仕様を使用して設計したフォームを Survey123 で使用するために XForm に変換し、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise に公開します。 このプロセスの実行中に、いくつか問題が発生することがあります。
ヒント:
[調査の分析] ツールは、調査の XLSForm に一般的な問題がないか確認し、調査の設計のベスト プラクティスについて推奨事項を提供します。フォームの変換エラー
Survey123 Connect に調査を作成する際、スプレッドシートを使用してフォームを設計するには、XLSForm 仕様を使用します。 Survey123 Connect は、Survey123 に表示されるとおりに調査をプレビューできるよう、スプレッドシートを XForm に変換します。
この変換は次の操作の実行後に行われます。
- スプレッドシートに変更を保存します。
- Survey123 Connect で [更新] ボタンをクリックします。
調査に問題がある場合は、フォーム変換サービスからエラーを受信します。 次の例のエラー メッセージは、last name という名前のエントリに問題があることを示しています。 このケースでは、エントリに空白が含まれています。 空白を削除して、アンダースコアかダッシュに置き換える必要があります。
いくつかの一般的なフォーム エラーを次の表に示します。
エラーの説明 | 診断 |
---|---|
XLSForm の変換でエラーが発生しました | 上の例では、エラーは [last name] という質問をハイライト表示しています。 この場合は、[name] 列に空白が含まれているというエラーです。 このメッセージが表示されるもう 1 つの一般的なエラーは、[survey] または [choices] ワークシートの [name] 列に非 ASCII 文字が使用されたことによるものです。 ASCII 文字は [label] 列では使用できますが、[name] 列では使用できません。 |
[row : 2] List name not in choices sheet: [JobType] ([row : 2] リスト名が choices シートに存在しません: [JobType]) | このエラーは、[select_one] または [select_multiple] の質問のいずれかが [choices] ワークシートに参照するリストが存在しないことを示しています。 この例では、括弧を削除する必要があります。 |
There should be choices for this question. (この質問には選択肢が必要です) | このエラーは、[select_one] または [select_multiple] の質問のいずれかで、タイプの一部に [or_other] という追加のパラメーターがあるものには、選択フィルターも定義されていることを示しています。 Other の値を入力するオプションを含む select の質問は、カスケード式の選択では使用できません。 |
ネットワーク エラー
フォーム変換サービスへのアクセス中に問題が発生した場合、次のようなエラーが表示されます。
いくつかの一般的なネットワーク エラーを次の表に示します。
エラー番号 | エラーの説明 | 診断 |
---|---|---|
-1 | C:/Users/Username/ArcGIS/My Survey Designs/Form 1/Form 1.xlsx を開くことができません | Excel でファイルがロックされている可能性があります。 他のアプリケーションまたはユーザーが調査を開いていないことを確認します。 |
3 | ホストの survey123.arcgis.com が見つかりません | 以前のバージョンの Survey123 Connect を実行しています。 最新バージョンにアップグレードしてください。 |
6 | SSL ハンドシェイクに失敗しました | SSL ハンドシェイクの失敗を引き起こす可能性のある、次のようなさまざまな問題があります。
SSL Labs などのオンライン テスターを使用して、Web サーバーで使用されている SSL 証明書をテストできます。 |
99 | 接続がタイム アウトしました | 非常に大規模な調査の処理中に発生することがあります。 再試行してください。 |
202 | https://survey123.esri.com/api/xls2xform のダウンロード中にエラーが発生しました - サーバーの応答: 禁止 | メッセージ内に esri.com が含まれるエラーは、古いサーバーを指しています。 最新バージョンにアップグレードしてください。 |
203 | https://survey123.esri.com/api/xls2xform のダウンロード中にエラーが発生しました - サーバーの応答: 見つかりません | メッセージ内に esri.com が含まれるエラーは、古いサーバーを指しています。 最新バージョンにアップグレードしてください。 |
401 | https://survey123.arcgis.com/api/xls2xform のダウンロード中にエラーが発生しました - サーバーの応答: 内部サーバー エラー | このエラーは、[relevant] または [calculation] 列の式が原因である典型的なものです。 必ず中括弧を使用し、ステートメントの先頭に「$」記号を含めます。 |
403 | https://survey123.esri.com/api/xls2xform のダウンロード中にエラーが発生しました - サーバーの応答: サービスが一時的に利用不可 | すぐに Esri に報告してください。 |
498 | 無効なトークン | Survey123 Connect が ArcGIS に渡そうとしたトークンが受け入れられませんでした。 ほとんどの場合、トークンをパブリック フィーチャ レイヤーに渡そうとするときの送信 URL に原因があります。 |
499 | https://survey123.arcgis.com/api/xls2xform の転送中にエラーが発生しました - サーバーの応答: プロキシ エラー | Survey123 API は使用できないか、タイム アウトしました。 しばらくたってから再度お試しください。 問題が解決しない場合は、「Survey123 Esri Community」をご参照ください。 |
エラーのダイアログ ボックスでは、Esri に送信するエラーを取得できます。 問題のデバッグに役立ちそうな追加情報を電子メールに追加します。
公開エラー
通常、これらのエラーは、ArcGIS で調査からアイテムを作成するときの問題によるものです。
よくある公開エラーを次の表に示します。
エラー | 診断 |
---|---|
送信 URL が一致しません (フィールドが見つかりません) | 名前指定されたフィールドが、送信 URL で指定されたフィーチャ レイヤーに存在しません。つまり、調査の回答が調査と一致していません。 送信 URL を割り当て解除して新規作成するか、送信 URL が正しいフィーチャ レイヤーを指すようにします。 このエラーは、通常、select_one 質問または select_multiple 質問に or_other オプションを使用している場合に作成された追加のフィールドが原因となって発生します。 詳細については、「複数の選択肢」の質問タイプをご参照ください。 |
送信 URL が一致しません (リクエスト エラー) | Survey123 Connect にサイン インしたユーザーにフィーチャ レイヤーへのアクセス権があることを確認します。 |
親の repeat_1 の SurveyName に子のキー フィールドがありません | 送信先のフィーチャ レイヤーが、調査に存在しない Global ID の親キーに依存している場合に、このエラーが発生します。 [公開オプション] ウィンドウで、[反復リレーションシップで Global ID の親キーを使用] を true に設定します。 |
テーブル 'y' の列 'x' に、最大数である 1024 個を超える列が含まれているため CREATE TABLE が失敗しました | 公開しようとしている調査には、ArcGIS 組織のフィーチャ レイヤーで許可されている数 (1,024 個) を超えるフィールドがあります。 フィールドの数を 1,024 個以下に減らし、調査を再度公開してください。 これらの制限事項の詳細については、ArcGIS Online ヘルプの「トラブルシューティング」をご参照ください。 |
カスタム フィーチャ サービスの送信 URL は、この調査と互換性がありません (フィーチャ サービスは、繰り返しのある調査の要件 (supportsApplyEditsWithGlobalIds) を満たしていません)。 | [supportsApplyEditsWithGlobalIds] プロパティが false に設定されていて、true である必要があります。 これを行う最も簡単な方法は、フィーチャ レイヤーを公開するときに同期を有効化することです。 |
カスタム フィーチャ サービスの送信 URL は、この調査と互換性がありません (テーブルにリレーションシップの関連先が見つかりません) | 調査の繰り返しが、フィーチャ レイヤーの関連テーブルと誤って関連付けられているか、テーブルが存在しません。 繰り返しが、関連先の関連テーブルと同じ名前であることを確認します。 |
ポータル エラー
ArcGIS Enterprise に公開した調査には次の制限事項があります (ArcGIS Online に公開した場合の制限事項とは異なります)。
- end などの特定の予約済みのキーワードをフィールド名に使用している調査は、ArcGIS Enterprise に公開できません。ただし、これらのキーワードを含むフィールド名 (endSurvey など) は、それがキーワードと完全に一致しない限り受け入れられます。 予約済みキーワードは、Survey123 XLSForm テンプレートの [予約済み] ワークシートに一覧表示されます。
- ArcGIS Enterprise に公開する場合は、すべてのフィールド名が小文字でなければなりません。
- ポータルで公開されるフィーチャ レイヤーに含むことができる最大列数は、お使いのエンタープライズ ジオデータベースによって異なります。 サイズの制限を決定するには、使用するデータベース管理システムのドキュメントをご参照ください。 調査内の質問の数がエンタープライズ ジオデータベースの列数の上限を超えた場合の回避方法は、繰り返しを含め、[repeat_count] を 1 に設定して複数のテーブルにまたがって調査を拡張することです。
- 調査ワークシート内の質問名は、31 文字以下にする必要があります。
- Survey123 を使用していない場合は、ArcGIS Enterprise または Portal for ArcGIS に ArcGIS Data Store コンテンツをアップロードできません。
- 接続のない環境に ArcGIS Enterprise を配置した場合、調査のテンプレートやサンプル、ArcGIS Online フィーチャ レイヤーへの送信 URL は機能しません。
- フェデレートされていない ArcGIS Server フィーチャ レイヤーで、送信 URL を直接使用することはできません。 これは、サービスを ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise に登録することによって回避できます。
- 複数ユーザーのジオデータベースを使用する場合、レイヤーではブランチ バージョニングを使用できますが、トラディショナル バージョニングは使用できません。 ブランチ バージョン対応のジオデータベースを使用する場合、Survey123 はデフォルト バージョンを対象にしています。 詳細については、「バージョニング タイプ」をご参照ください。
- esriFieldTypeDateOnlyesriFieldTypeTimeOnly、esriFieldTypeTimestampOffset、esriFieldBigInteger は、ArcGIS Online でのみ使用できます。 これらのフィールド タイプは ArcGIS Enterprise 11.2 以降で使用できます。
診断ロギングの有効化
このトピックで示されていないエラー メッセージや、その他の予期しない動作を確認した場合、Survey123 Connect のログ情報を記録し、他の人 (Esri サポートなど) と共有してトラブルシューティングすることが有用だと考えられます。
ロギングを有効にするには、アプリのホーム ページでメニューを開き、[設定] をクリックし、[診断] タブをクリックします。
メッセージをファイルに取得するには、[ログ] 切り替えボタンをクリックしてログ機能を有効にします。 [ログの出力場所] テキスト ボックスにはデフォルトのログ ファイルの場所が自動的に設定されます。 このファイル パスは編集可能です。 syslog 対応のコンソールにオンラインでメッセージを取得するには、[ログの出力場所] テキスト ボックスに (ログ ファイルの場所ではなく) この URL を入力します。
ログ ファイルを共有したり、電子メールで送信したりできます。 アプリから電子メールでログを送信するよう選択した場合、アプリのバージョン番号、オペレーティング システム名、システム ロケールが電子メールの本文に記載され、ログはアタッチメントとして含まれます。
注意:
リアルタイムのロギングの場合、[診断] タブには、ネットワーク上で現在開いている AppStudio コンソールのインスタンスが表示されます。 実行中の AppStudio コンソールが検出されるまで、検索中であることを示す円形シンボルが [診断] タブに表示されます。 最初に AppStudio コンソールを選択して、[ログ] 切り替えボタンをクリックすると、そのコンソールにログ情報が表示されます。 詳細については、ArcGIS AppStudio ヘルプの「コンソール出力の取得」をご参照ください。