ArcGIS Survey123 は、XLSForm の [instance_name] 設定をサポートしています。 調査の作成者は、[instant_name] 設定を使用することで、Survey123 フィールド アプリの [ドラフト]、[送信箱]、[受信トレイ]、[送信済み] フォルダーの各回答を一意に識別するために使用する情報を制御できます。
インスタンス名は、Survey123 フィールド アプリの [送信] フォルダーで送信された調査の履歴を見直す場合や、フィールド アプリの [受信トレイ] で個別の調査を識別する場合に役立ちます。
この例では、次の式がインスタンス名として適用されており、2 つのテキストの質問の回答がスぺースで区切られ、一意の識別子 (この場合はある人物の氏名) として表示されます。
concat(${first_name}, ' ', ${last_name})
インスタンス名は、XLSForm の settings ワークシートで定義されます。 [instance_name] 列が空の場合、デフォルトのインスタンス名が適用され、調査の質問へのすべての回答がリストされます。 [instance_name] 列に式を入力し、インスタンス名をカスタマイズします。 例:
${site_name}
format-date(${date_time}, '%Y-%m-%d')
concat(${category}, ' Remarks: ', ${remarks})
concat(${street_number}, ' ', ${street_name}, ' ', ${suburb})
計算を使用してインスタンス名を作成することできます。次に例を示します。
${first_number} + ${second_number}
[HTML 形式] をインスタンス名に適用することもできます。 concat() 関数を使用し、HTML 構文をインスタンス名の一部として連結する必要があります。 次の例では、インスタンス名は斜体の青字で書式設定され、姓は太字で示されます。
concat('<font color="blue"><i><b>', ${last_name}, '</b>, ', ${first_name}, '</i></font>')
ヒント:
HTML 構文に引用符が含まれる場合、二重引用符を含むテキスト文字列を一重引用符で囲む必要があります。逆も同様です。 例: '<font color="yellow">'。
インスタンス名には、最大で 3 行のテキスト行が表示されます。
次の例では、if() ステートメントを使用して、インスタンス名に条件付き書式設定を適用します。 approved の質問への回答が yes である場合、インスタンス名は緑になります。そうでなければ赤になります。
if(${approved}='yes', concat('<font color="green"><b>', ${last_name}, '</b>, ', ${first_name}, '</font>'), concat('<font color="red"><b>', ${last_name}, '</b>, ', ${first_name}, '</font>'))