ArcGIS Velocity では、ビッグ データ解析は、解析を開始したとき実行されます。 ビッグ データ解析を、定期的に、または繰り返し実行するようにスケジュール設定することもできます。 ビッグ データ解析のスケジュール設定は、[スケジュール] オプションを使用して解析を編集するときに実行できます。
使用可能な構成
Velocity のビッグ データ解析では、以下の構成を定義できます。
- [1 回実行] - [開始] をクリックしたときに、解析が実行されます。
- 定期的に実行
- 指定した分数または時間数ごと (たとえば、5 分ごと) に解析が実行されます。
- 期間内の指定した分数または時間数ごと (たとえば、午前 8 時から午後 5 時までの間で 15 分ごと) に解析が実行されます。
- 指定した日 (複数可) の指定した分数または時間数ごと (たとえば、平日に 2 時間ごと) に解析が実行されます。
- 期間内の指定した日 (複数可) の指定した分数または時間数ごと (たとえば、週末の午後 6 時から午後 11 時までの間で 20 分ごと) に解析が実行されます。
- [繰返し実行] - 指定した日 (複数可) の指定した時間前後 (たとえば、月曜日の午前 8 時前後) に解析が実行されます。
注意:
解析のスケジュール設定は、前述のすぐに使用できるスケジュール オプションを使用する場合のみサポートされます。 ArcGIS Notebooks やサードパーティのスケジュール設定システムなどの外部メカニズムを使用するスケジュールに沿って解析を実行する場合には、サポートされません。
解析の繰返し実行のスケジュール
定期的に、または繰り返し実行されるビッグ データ解析をスケジュール設定するには、ビッグ データ解析を編集し、右上にある [スケジュール] をクリックします。 スケジュール設定ウィンドウが開き、このウィンドウを使用して、ビッグ データ解析の特定のスケジュールを定義することができます。
検討事項
繰り返し実行するビッグ データ解析をスケジュール設定する場合、次のことを考慮してください。
- 日時は UTC 時間で表されます。
- ビッグ データ解析は、次の実行が開始される前に実行を終了する必要があります。 たとえば、解析が完了するのに約 3 分かかる場合、1 分ごとに解析を実行するように構成すると、複数の実行がスキップされ、整合チェックの警告が表示されるため、そのような構成は推奨されません。
- 開始されているビッグ データ解析を更新して保存した場合、その解析の次のスケジュール設定された実行は、最新の保存された構成を使用します。
繰り返し実行するビッグ データ解析のユース ケース
繰り返し実行するビッグ データ解析のスケジュール設定には、ニア リアルタイムに処理を実行したり、解析を実行して特定の時間範囲に関する解析プロダクトを生成したりするなどのユース ケースがあります。
ニア リアルタイムでの処理の実行
繰り返し実行するビッグ データ解析の最も一般的なユース ケースの 1 つは、ニア リアルタイムに処理を実行するためです。 これは、ビッグ データ解析を指定した分数または時間数ごとに実行して、その期間にリアルタイム分析によって保存された最新のフィーチャのみを処理するように設定されている場合です。
ニア リアルタイム解析の実行の詳細については、「ニア リアルタイム解析の実行」をご参照ください。
特定の時間範囲に関する解析プロダクトを生成するための解析を実行します。
特定の時間範囲内に収集されたデータに対して、繰り返し解析を実行する必要があります。 たとえば、センサー データを保有している環境保護団体が、収集したデータの過去 1 週間を表す解析プロダクトと出力を毎週生成してアーカイブする必要があるとします。 実行される解析は変わりませんが、処理されるデータ値は、毎週変化します。 解析を実現するために、週に一度 (たとえば、毎週月曜日の午前 12 時に) 実行するように、ビッグ データ解析を構成できます。
情報プロダクトを生成するために定期的に解析を実行する方法、およびそのタイミングの詳細については、「最新の情報に関するプロダクトの生成」をご参照ください。