リアルタイム解析で使用できます。
[式でルーティング] ツール
は、指定された条件に基づいてレコードを、複数の目的地または出力のうちの 1 つにルーティングします。 このツールは、プログラミング言語の if-else 条件ステートメントのように、1 つのレコードに対して、連続する ArcGIS Arcade 式に対するレコードを評価します。 各レコードが、指定した条件によって評価されます。 条件が True として評価するレコードが維持され、その出力に送信されます。
例
ツールの使用例を次に示します:
ある GIS アナリストは、リアルタイム解析で [式でルーティング] ツールを使用し、$feature.VehicleType 条件の値に基づいて受信レコードを別の処理のパスにルーティングします。 たとえば、VehicleType == "Airplane" のレコードは航空機固有の出力にルーティングされ、VehicleType == "Train" または VehicleType == "Automobile" のレコードはそれぞれのパスに従います。 [Otherwise] パラメーターがオンになっていない場合、定義された条件に一致しないレコードは破棄されます。
使用上の注意
ツールを操作する際には、以下の点に注意してください:
- [式でルーティング] ツールには、単一の入力パイプラインと複数の指定された条件に基づいてレコードを、複数の変数パイプライン アウトレットが含まれています。
- 接続できるルートの最大数は 10 です。
- [式でルーティング] ツールが機能するには、1 つ以上の条件ステートメントが必要です。
- [式でルーティング] ツールは、Arcade 式を定義することでレコードをルーティングします。
- [式でルーティング] ツールは、上 (最初) から下 (最後) まで、一度に 1 つずつ順番にレコードに優先順位を付けます。
- レコードが指定された条件のいずれにも一致せず、[Otherwise] パラメーターが指定されていない場合、レコードは削除され、処理されません。
パラメーター
ツールには、次のパラメーターがあります:
| パラメーター | 説明 | データ タイプ |
|---|---|---|
| 式 | 受信データをフィルターするためにレコードを評価する属性条件式。 式は、[Arcade 条件式の構成] をクリックしてアクセスする Arcade 条件式ビルダーで構成します。 すべてのレコードが評価されます。 結果が True のレコードが維持され、結果が False のレコードが破棄されます。 | String (Arcade 式) |
| Otherwise | [Otherwise] パラメーターがオンになっている場合、一致しなかったレコードが処理されます。 [Otherwise] パラメーターがオフになっている場合、それらの一致しなかったレコードは破棄されます。 | Boolean |
出力パイプライン
[式でルーティング] ツールは、受信レコードを変更しません。出力レイヤーは受信レコードと同じフィールドおよび属性値を含みます。