処理オプション

Drone2Map では、プロジェクトの処理オプションを調整してカスタマイズできます。 必要なプロダクトを生成するためにかかる時間を最小限に抑えるため、ステップを個別に実行することができますが、初期ステップは少なくとも 1 回実行する必要があります。

[処理オプション] ウィンドウを使用すると、実行するステップや、各ステップの設定、作成するプロダクトを構成できます。 ウィンドウを開くには、リボンの [ホーム] タブの [処理] グループで [オプション] をクリックします。

2D プロダクト

[2D プロダクト] タブの次のオプションを使用すると、オルソモザイク、数値表層モデル (DSM)、数値地形モデル (DTM) 画像の処理オプションと、目的の出力を調整できます。

  • [オルソモザイクの作成] - プロジェクト画像からオルソモザイクを生成します。
    • [解像度] - オルソモザイクと DSM を生成するために使用する空間解像度を定義します。
      • [自動] (デフォルト) - ソース画像の解像度を使用します。 この値を変更すると、地上分解能 (GSD) の倍数で解像度が変わります。
      • [ユーザー定義] - GSD に対して定義された値を、cm またはピクセル単位で選択します。
  • [数値表層モデルの作成] - プロジェクト画像から DSM を生成します。
    • [手法] - ラスター DSM を生成するために使用する方法。 この方法は、処理時間と結果の品質に影響します。
      • [加重平均距離] - 未知のポイントへの値は、既知のポイントで使用可能な値の加重平均を使用して計算されます。 この方法は建物にお勧めします。
      • [TIN 化] - TIN 化アルゴリズムが使用されます。 この手法は、平坦なエリア (農地など) や堆積場所などにお勧めします。
        注意:

        TIN 化は加重平均距離手法の 10 倍の速さで処理できますが、特に建物の場合は、結果の精度が低くなることがあります。

    • [フィルター] - 高密度な点群のポイントをフィルターし、スムージングするためのパラメーターを定義できます。
      • [ノイズ フィルタリングの使用] - 高密度な点群を生成すると、ノイズとエラーの多いポイントになることがあります。 ノイズ フィルタリングにより、これらのポイントの高度が、近隣ポイントの高度の中央値を使用して修正されます。
      • [サーフェスのスムージングの使用] - ノイズ フィルターを適用後、取得したポイントをもとにサーフェスが生成されます。 このサーフェスには、不正な小さな凹凸のあるエリアが含まれることがあります。 サーフェスのスムージングは、その凹凸を平坦にしてエリアを補正します。 このオプションでは、次のタイプのスムージングを設定できます。
        • [スムージング] - ノイズによって尖ったフィーチャが存在し、それらのフィーチャを除去する必要があると想定し、エリアのスムージングを試行します。 平面ではないエリアがスムージングされ、平面になります。
        • [ミディアム] - スムージングとシャープの中間。 凹凸のある平面エリアを平坦化しながら、尖ったフィーチャを保持します。
        • [シャープ] (デフォルト) - サーフェスの方向を保持しつつ、建物の角やエッジなどの尖ったフィーチャを維持します。 そのため、近似平面のエリアだけが平坦化されます。
    • [コンター] - DSM を使用してコンター ラインを生成します。
      • [コンター間隔] - コンター ラインの高度間隔をメートル単位で定義します。 これには、任意の正の値を指定します。 高度間隔は、DSM の (最大 - 最小) 高度よりも小さい値である必要があります。
      • [コンター ベース] - コンター ライン ベースをメートル単位で定義する相対高度を定義します。
      • [コンター Z 係数] - コンター ラインは、入力ラスターの Z 値に基づいて生成されます。これは、多くの場合、メートルまたはフィート単位です。 デフォルト値が 1 の場合、コンターは入力ラスターの Z 値と同じ単位になります。 Z 値とは異なる単位のコンターを作成するには、Z 係数に適切な値を設定します。 このツールでは、地表 X、Y 単位とサーフェス Z 単位を一致させる必要はありません。 たとえば、入力ラスターの標高値はフィート単位であるが、コンターはメートル単位で生成したい場合、Z 係数を 0.3048 に設定します (1 フィート = 0.3048 メートルであるため)。
      • [シェープファイルのエクスポート] - シェープファイル形式でコンター ラインをエクスポートします。
  • [数値地形モデルの作成] - プロジェクト画像から DTM を生成します。
    • [解像度] - 数値地形モデル (DTM) を生成するために使用する空間解像度を定義します。
      • [自動] (デフォルト) - ソース画像の解像度を使用します。 この値を変更すると、GSD の倍数で解像度が変わります。
      • [ユーザー定義] - GSD に対して定義された値を、cm またはピクセル単位で選択します。
    • [コンター] - DTM を使用してコンター ラインを生成します。
      • [コンター間隔] - コンター ラインの高度間隔をメートル単位で定義します。 これには、任意の正の値を指定します。 高度間隔は、DTM の (最大 - 最小) 高度よりも小さい値である必要があります。
      • [コンター ベース] - コンター ライン ベースをメートル単位で定義する相対高度を定義します。
      • [コンター Z 係数] - コンター ラインは、入力ラスターの Z 値に基づいて生成されます。これは、多くの場合、メートルまたはフィート単位です。 デフォルト値が 1 の場合、コンターは入力ラスターの Z 値と同じ単位になります。 Z 値とは異なる単位のコンターを作成するには、Z 係数に適切な値を設定します。 このツールでは、地表 X、Y 単位とサーフェス Z 単位を一致させる必要はありません。 たとえば、入力ラスターの標高値はフィート単位であるが、コンターはメートル単位で生成したい場合、Z 係数を 0.3048 に設定します (1 フィート = 0.3048 メートルであるため)。
      • [シェープファイルのエクスポート] - シェープファイル形式でコンター ラインをエクスポートします。

3D プロダクト

[3D プロダクト] タブで次のオプションを使用すると、このステップで作成されるポイント クラウドと 3D テクスチャ メッシュに対して目的の出力を変更できます。

  • [ポイント クラウドの作成] - ポイント クラウドに対して、目的の出力形式を選択できます。 次のようなオプションがあります。
    • [SLPK] - シーン レイヤー パッケージ (*.slpk ファイル) を作成します。
      • [シーン レイヤー バージョン] - シーン レイヤー バージョンを決定します。
    • [LAS] (デフォルト) - ポイント クラウドの各ポイントについて、X、Y、Z 位置と色情報を含む Lidar LAS ファイル。
    • [zLAS] (デフォルト) - LAS ファイルから派生したこのオプションは、Esri の最適化された LAS 形式を使用して、ポイント クラウドの各ポイントについて、X、Y、Z 位置と色情報を含む Lidar zLAS ファイルを生成します。 zLAS を選択すると、LAS ファイルも作成されます。
    • [PLY] - ポイント クラウドの各ポイントついて、X、Y、Z 位置と色情報を含む PLY ファイル。
    • [XYZ] - ポイント クラウドの各ポイントついて、X、Y、Z 位置と色情報を含む ASCII テキスト ファイル。
      • [区切り文字] - 値の区切りに使用される、ファイルの区切り文字。 ドロップダウン リストには、次のオプションがあります。
        • スペース
        • タブ
        • カンマ
        • セミコロン
  • [テクスチャ メッシュの作成] - 処理時に 3D テクスチャ メッシュを生成し、メッシュ生成に使用するパラメーターを設定できます。

    注意:

    高密度ポイント クラウドを使用し、三角形で構成されるサーフェスを生成します。 ポイントを使用して、ポイントと定義されるサーフェス間の距離を最小化しますが、三角形の頂点が高密度ポイント クラウドの正確なポイントであるとは限りません。

    • [マルチ LOD メッシュ] - 詳細レベル (LOD) メッシュでは、メッシュの解像度と詳細レベルの数を調整できます。 Drone2Map には、次の LOD メッシュ形式があります。
      • [OSGB] - *.osgb
      • [シーン レイヤー パッケージ] (デフォルト) - *.slpk
    • シングル LOD メッシュ
      • [OBJ] (デフォルト) - 次の情報を含む OBJ ファイル。
        • 3D テクスチャ メッシュの各頂点の X、Y、Z 位置
        • テクスチャ情報 (*.jpg および *.mtl テクスチャ ファイルを使用)
      • [FBX] - 次の情報を含む FBX ファイル。
        • 3D テクスチャ メッシュの各頂点の X、Y、Z 位置
        • テクスチャ情報
      • [AutoCAD DXF] - 次の情報を含む DXF ファイル。
        • 3D テクスチャ メッシュの各頂点の X、Y、Z 位置
      • [PLY] - 次の情報を含む PLY ファイル。
        • 3D テクスチャ メッシュの各頂点の X、Y、Z 位置
        • テクスチャ情報 (*.jpg テクスチャ ファイルを使用)
          注意:

          3D テクスチャ メッシュ ファイルはジオリファレンスされません。 プロジェクトを中心とするローカル座標系上に座標があります。

      • [3D PDF] (デフォルト) - 3D テクスチャ メッシュの 3D モデルを含む PDF ファイル。 3D PDF に表示される 3D テクスチャ メッシュのテクスチャ サイズは 2000x2000 ピクセルです。
        • [ロゴ] - 3D PDF に表示するロゴ (*.jpg または *.tif ファイル) を選択できます。
    • [一般的な 3D オプション] - 3D テクスチャ メッシュに対して目的の出力形式を選択できます。
      • [ポイント クラウドの分類] - ポイント クラウドの分類の生成を可能にします。
        注意:

        DTM を生成する際にポイント クラウドの分類を使用すると、DTM が大幅に向上します。

      • [LAS タイルのマージ] - ポイント クラウドを構成するポイントが多数ある場合、複数のタイルが生成されます。 このオプションは、すべてのポイントを含むファイルを 1 つ生成します。
      • [LOD テクスチャ品質] - テクスチャの解像度を定義できます。 次のいずれかを選択できます。
        • 低 - 512x512
        • 中 - 1024x1024
        • 高 - 4096x4096
      • [レベル数] - 生成される詳細レベル数を、1 ~ 6 の間で定義します。 レベル数が大きいほどリプレゼンテーションがより細かくなり、処理時間が長くなります。
        注意:

        詳細レベル (LOD) メッシュは、複数の詳細レベルを含む 3D メッシュのリプレゼンテーションです。より細かいレベルに分割されると、モデルの複雑さが減少します。 モデルを縮小すると、詳細が減ります。

        大規模なプロジェクトの場合は、レベル数が高くなるとレベルを生成できなくなることがあります。1 つの詳細レベルに対して生成できる三角形の数は、最大で 20,000 個だからです。

      • [テクスチャのカラー調整] - 3D テクスチャ メッシュのテクスチャ生成には、カラー調整アルゴリズムが使用されます。 カラー調整アルゴリズムにより、同質のテクスチャが生成されます。
      • [メッシュ解像度] - 使用可能なパラメーターは次のとおりです。
        • [高] - 高詳細レベル。 3D テクスチャ メッシュの視覚的要素を最大化するには、このパラメーターをお勧めします。 ただし、計算時間とサイズも大幅に増えます。 高解像度では、次の設定を使用します。
          • [最大ツリー階層] - 14
          • [テクスチャ サイズ] - 16384x16384
          • [単純化条件] -定性的
          • [三角形の最大数] - 1000000
          • [単純化の方針] - センシティブ
        • [中] - ほとんどのプロジェクトに推奨されます。 3D テクスチャ メッシュのサイズ、計算時間、詳細レベルのバランスも適度にとれます。
          • [最大ツリー階層] - 12
          • [テクスチャ サイズ] - 8192x8192
          • [単純化条件] -定量的
          • [三角形の最大数] - 1000000
          • [単純化の方針] - センシティブ
        • [低] - 詳細レベルが低いため、計算時間を短縮し、サイズを小さくできます。 3D テクスチャ メッシュを共有する場合にお勧めします。
          • [最大ツリー階層] - 10
          • [テクスチャ サイズ] - 4096x4096
          • [単純化条件] -定量的
          • [三角形の最大数] - 100000
          • [単純化の方針] - センシティブ
        • [カスタム] - 3D テクスチャ メッシュを生成するオプションを選択できます。
          • [最大ツリー階層] - 3D テクスチャ メッシュを作成するには、プロジェクトは 8 つの小区域に反復的に細分化されます。 これらの小区域はツリー構造に分類されます。このパラメーターは、作成される小区域の数を示します。 数が大きいほど、作成される区域の数が多くなります。そのため各区域が小さくなり、解像度が高くなり、計算時間も長くなります。 5 ~ 20 の値を指定できます。
          • [テクスチャ サイズ (ピクセル)] - モデルのテクスチャの解像度を定義します。これはピクセル サイズに影響します。
            注意:
            • パラメーターの値が大きくなると、処理時間も長くなります。 高解像度のパラメーターを使用すると、モデルを拡大して可視化したときの視覚的なインパクトが大きくなります。 そのため、モデルの詳細が識別しやすくなります。
            • *.obj 形式では、65536x65536 と 131072x131072 のテクスチャ サイズだけがサポートされます。
          • [単純化条件] - メッシュ作成の最初のステップを実施した後に、作成された三角形の数が多すぎる場合に、破棄すべき疑似三角形の数を示します。
            • [定量的] - 必要な数に到達するまで三角形が破棄されます。
              • [三角形の最大数] - 最終的な 3D テクスチャ メッシュに含まれる三角形の数。 この数は、プロジェクトのジオメトリとサイズによって異なります。
            • [定性的] - 元のジオメトリを維持するため、一部の三角形は破棄されます。
              • [センシティブ] - 一部の三角形については、3D テクスチャ メッシュの元のジオメトリを保持することを優先します。
              • [アグレッシブ] - 一部の三角形については、三角形の数を抑えることを優先します。

初期処理

[初期] タブの初期処理オプションは、Drone2Map がキーポイントと対応する画像ペアを計算する方法を変更します。

  • [初期の実行] - 初期処理ステップを有効にします。
  • [キーポイント画像の縮尺] - キーポイントを抽出する方法を制御します。 プロジェクトのデフォルトは、プロジェクトの作成時に選択したテンプレートに応じて [すべて][高速] になります。
    • [すべて] - すべての画像縮尺を設定し、正確な結果を生成します。 この設定では処理時間が長くなります。 このオプションは、オフィスで GIS 対応のプロダクトを作成する場合に便利です。
    • [高速] - 低精度の結果をすばやく生成するため、画像の縮尺を低く設定します。 このオプションは、現場で収集結果をすばやく検証する必要がある場合に便利です。
    • [カスタム] - 次のように、フィーチャの縮尺を手動で選択します。
      • [1] (元の画像サイズ、デフォルト) - 推奨される画像縮尺の値。
      • [2] (倍の画像サイズ) - 小さい画像 (640x320 ピクセルなど) では、「2」の縮尺 (画像サイズが 2 倍) を使用する必要があります。 より多くのフィーチャが抽出され、結果の精度向上に役立ちます。
      • [1/2] (半分の画像サイズ) - オーバーラップの多い大規模なプロジェクトでは、半分のサイズの画像を使用して処理時間を短縮できます。通常は、これによって抽出されるフィーチャ数が少なくなるため、精度がやや低くなります。 この縮尺は、ぼやけた画像や、低テクスチャ画像にも推奨します。 このような画像では、デフォルト縮尺よりも見やすい出力が生成されます。
      • [1/4] (1/4 の画像サイズ) - オーバーラップの多い大規模なプロジェクトでは、1/4 サイズの画像を使用して処理時間を短縮できます。通常は、これによって抽出されるフィーチャ数が少なくなるため、精度がやや低くなります。 この縮尺は、非常にぼやけた画像や、低テクスチャ画像にも推奨します。
      • [1/8] (1/8 の画像サイズ) - オーバーラップの多い大規模なプロジェクトでは、1/8 サイズの画像を使用して処理時間を短縮できます。通常は、これによって抽出されるフィーチャ数が少なくなるため、精度がやや低くなります。
  • [画像ペアのマッチング] - 一致する画像ペアを選択できます。
    • [航空グリッドまたはコリドー] - 航空グリッドまたはコリドーのフライト パスに対して一致したペアを最適化します。
    • [自由飛行または地上画像] - 自由飛行パスまたは地上画像に対して一致したペアを最適化します (建物や塔周辺の画像を撮影する場合など)。
    • [カスタム] - ペア マッチング パラメーターを指定します。 これは、上記のどのオプションも希望どおりの結果を生成できなかった場合に、上級ユーザーにお勧めします。
      注意:

      マッチの数が多くなると結果の品質は高くなりますが、処理時間も長くなります。 ペア マッチ数を増やすと、デフォルト マッチング オプションでは失敗に終わるような問題のあるプロジェクトに対しても、結果が生成されることがあります。

      • [撮影時刻の使用] - 撮影した時刻に基づき、画像を一致します。
        • [隣接する画像の数] - 一致するペアに対して使用される画像の数 (ある時点の前と後)。
      • [画像ジオロケーションの空中三角測量を使用] - 画像にジオロケーションがある場合にのみ使用できます。 これは航空フライトでのみ便利です。 画像のジオロケーション位置を TIN 化します。 各画像は、三角形で接続される画像と一致されます。
      • [距離の使用] - 画像にジオロケーションがある場合にのみ使用できます。 傾斜画像と地上画像のプロジェクトに便利です。 各画像は、相対距離内の画像と一致されます。 各画像は、球体内の画像と一致されます。 球体の半径は、画像間の平均距離と定義された相対距離を乗算することで計算されます。 たとえば、画像間の平均距離が 2 メートルで、相対距離が 5 メートルである場合、球体の半径は (2*5) = 10 メートルです。
        • [連続画像間の相対距離] - [距離の使用] マッチング パラメーターが選択された場合に、相対距離を定義します。
      • [画像の類似度を使用] - ペア マッチングに画像のコンテンツを使用します。 これにより、n 画像が最も類似度の高いコンテンツに一致されます。
        • [類似度に基づく各画像の最大ペア数] - 類似する画像コンテンツを持つ最大の画像ペア数。
      • [複数のカメラの時刻を使用] - 同じエリア上で同じフライト プランを使用する、ジオロケーションのない複数のフライト用です。フライトごとに異なるカメラ モデルを使用します。時刻情報を使用し、1 つのフライトと別のフライトの画像を一致させます。
  • [照合方法] - 画像を照合する方法を決定します。
    • [ジオメトリ検証済みマッチングを使用] - 低速ですが、より堅牢になります。 このオプションを選択するとプルーフ処理が実施され、画像間で最も明確に一致するジオメトリ コンテンツを使用して、画像間でジオメトリ的に一貫性のある一致が選択されます。 このオプションを選択すると、最も類似性の高いフィーチャのみが使用されます。
  • [目標とするキーポイント数] - 抽出するキーポイントの数を設定できます。
    • [自動] - キーポイントが自動的に選択されます。
    • [カスタム] - キーポイントの数を制限できます。
      • [キーポイントの数] - 画像ごとに抽出するキーポイントの最大数。
        注意:

        画像ごとにキーポイントを抽出する場合、内部スコアがキーポイントに割り当てられます。 このスコアに基づき、最適なキーポイントが選択されます。

  • [キャリブレーション方法] - カメラの内部パラメーターと外部パラメーターを最適化する方法を選択できます。
    • スタンダード (デフォルト)
    • [オルタナティブ] - 正確なジオロケーションと、低テクスチャ コンテンツをもつ航空天底画像向けに最適化されており、比較的平坦な地形に適しています。
    • [ジオロケーションと方位] - 非常に精度の高い画像ジオロケーションと方位をもつプロジェクト向けに最適化されています。 このキャリブレーション方法では、すべての画像のジオロケーションと方位を指定する必要があります。
  • [カメラの最適化] - 最適化されるカメラ パラメーターを定義します。

    注意:

    [カメラの最適化] 処理オプションは、最適化されるカメラ パラメーターを定義します。 カメラ パラメーターには 2 つのタイプがあります。

    • 内部カメラ パラメーター - カメラ モデルのパラメーター。
    • 外部カメラ パラメーター - カメラの位置と方位。

    最適化の手順は、最適値を計算するための初期値から始まります。 初期値を以下にリストします。

    • 内部カメラ パラメーター - 初期値は、選択したカメラ モデルから抽出されます。
    • 外部カメラ パラメーター - 初期値は、初期処理から抽出されるか、[キャリブレーション方法] として [正確なジオロケーションと方位] を選択したときにジオロケーションと IMU データから抽出されます。

    内部カメラ パラメーターの初期値と最適値の詳細は、[品質レポート] に記されています。

    • [内部パラメーターの最適化] - 最適化する内部カメラ パラメーターを定義します。
      • [すべて] - 内部カメラ パラメーターをすべて最適化します。 小さいカメラ (UAV で使用されるようなカメラなど) は温度や振動の影響を受けやすいため、カメラのキャリブレーションにも影響します。 したがって、このようなカメラで撮影した画像を処理する場合は、このオプションを選択することをお勧めします。 これがデフォルトです。
      • [なし] - どの内部カメラ パラメーターも最適化しません。 この設定は、キャリブレーション実行済みの測量カメラを使用しており、かつキャリブレーション パラメーターが処理に使用される場合に推奨します。
      • [先頭] - 最も重要な内部カメラ パラメーターを最適化します。 このオプションは、ローリング シャッター速度が低速なカメラなど、特定のカメラを処理する際に使用します。 投影レンズ カメラ モデルで最も重要な内部カメラ パラメーターは、焦点距離と、最初の 2 つの半径の歪みのパラメーターです。 魚眼レンズ カメラ モデルで最も重要な内部カメラ パラメーターは、有理多項式係数です。
      • [前のすべて] - 最適な内部パラメーターを、強制的に初期値に近い値にします。
        注意:

        初期パラメーターと最適化されたカメラ パラメーターの差が 5% 以上の場合、[前のすべて] 値を使用して、計算した値を初期値に近い値にできます。 これは通常、最適なカメラ キャリブレーションに対して十分な視覚情報を提供しない、平坦で同質のエリアのデータセットで使用されます。

    • [外部パラメーターの最適化] - カメラの位置と方向をモデル化します。 外部カメラ パラメーターを最適化する方法を定義します。
      • [すべて] - カメラの回転と位置 (必要であれば、リニア ローリング シャッターを含む) を最適化します。 リニア ローリング シャッターを搭載したカメラの場合、カメラ モデルは [フライト データ] タブの [カテゴリの管理] にある [カメラ モデルの編集] で定義する必要があります。 これがデフォルトです。
      • [なし] - どの内部カメラ パラメーターも最適化しません。 このオプションは、[キャリブレーション方法] として [正確なジオロケーションと方位] を選択した場合にのみ有効になります。 カメラの方向と位置がわかっており、正確である場合にのみ使用するよう推奨します。
      • [方向] - カメラの方向を最適化します。 このオプションは、[キャリブレーション方法] として [正確なジオロケーションと方位] を選択した場合にのみ有効になります。 カメラの方向と位置がわかっており正確であるが、カメラの方向よりも位置の方が正確である場合にのみ使用するよう推奨します。
  • [再照合] - 初期処理の最初の処理を終えた後、照合を追加できます。これにより、再構築の品質が向上します。
    • 自動 (デフォルト) - 画像が 500 個以下のプロジェクトでのみ再照合を有効にします。
    • カスタム - プロジェクトに対して再照合を行うかどうかを選択します。
      • 再照合 - 再照合オプションを有効にします。

密度

[密度] タブでは、次のオプションを使用できます。

  • [ポイント クラウドの密度] - ポイント クラウドの密度のパラメーターを設定できます。 次のオプションがあります。
    • [画像の縮尺] - 追加の 3D ポイントを計算する画像の縮尺を定義します。 ドロップダウン リストで、次のオプションを選択できます。
      • [1/2] (半分の画像サイズ、デフォルト) - 半分の画像サイズを使用して、追加の 3D ポイントを計算します。 これが、推奨される画像縮尺です。
      • [1] (元の画像サイズ、低速) - 元の画像サイズを使用して、追加の 3D ポイントを計算します。 特に、フィーチャを照合しやすいエリア (都市、岩場など) では、半分の画像縮尺よりも多くのポイントが計算されます。 このオプションでは、デフォルトの [1/2] (半分の画像サイズ) よりも 4 倍の RAM が必要になり、ほとんどの場合は結果から大きく向上することはありません。
      • [1/4] (1/4 サイズの画像、高速) - 1/4 の画像サイズを使用して、追加の 3D ポイントを計算します。 計算されるポイント数は、[1/2] 画像縮尺よりも少なくなります。 ただし、照合が困難なエリア (植生エリアなど) では、より多くのポイントが計算されます。 この縮尺は、植生を含むプロジェクトに推奨します。
      • [1/8] (1/8 サイズの画像、許容) - 1/8 の画像サイズを使用して、追加の 3D ポイントを計算します。 計算されるポイント数は、[1/2] または [1/4] 画像縮尺よりも少なくなります。 ただし、照合が困難なエリア (植生エリアなど) では、より多くのポイントが計算されます。 この縮尺は、植生を含むプロジェクトに推奨します。
      • [マルチスケール] (デフォルト) - このオプションを使用すると、[画像縮尺] ドロップダウン リストで選択された縮尺から [1/8] 縮尺 (1/8 の画像サイズ、許容) まで、複数の画像縮尺で追加の 3D ポイントを計算します。 たとえば、[1/2] (半分の画像サイズ、デフォルト) を選択すると、半分、1/4、1/8 の画像サイズで追加の 3D ポイントが計算されます。 これは、植生エリアで追加の 3D ポイントを計算したり、植生のないエリアの詳細を維持したりする場合に便利です。

    注意:

    画像縮尺は、生成される 3D ポイントの数に影響します。

    • [ポイント密度] - このパラメーターはポイント クラウドの密度を定義します。 ポイント密度は、次のオプションから選択できます。
      • [最適] - 4/画像縮尺ピクセルごとに、3D ポイントが計算されます。 たとえば、[画像縮尺][1/2] (半分の画像サイズ) である場合、元の画像の 4/(0.5) = 8 ピクセルごとに 1 つの 3D ポイントが計算されます。 これが、ポイント クラウド密度として推奨されます。
      • [高] (低速) - 1 画像縮尺ピクセルごとに 1 つの 3D ポイントが計算されます。 最適な密度の 4 倍の時間と RAM を必要とする、オーバーサンプリングされたポイント クラウドが生成されます。 このポイント クラウドは、通常、結果から大幅に向上することはありません。
      • [低] (高速) - 16/画像縮尺ピクセルごとに、3D ポイントが計算されます。 たとえば、[画像縮尺][1/2] (半分の画像サイズ) である場合、元の画像の 16/(0.5) = 32 ピクセルごとに 1 つの 3D ポイントが計算されます。 最終的なポイント クラウドは、最適な密度の最大 4 倍の速度で計算され、最大で 4 倍の RAM を使用します。

      注意:

      ポイント密度は、生成される 3D ポイントの数に影響します。

    • [最小一致数] - 3D ポイントあたりの最小一致数は、この 3D ポイントの画像での有効な再投影の最小数を表します。 3D ポイントごとの最小一致数には、次のいずれかを設定できます。
      • [2] - 各 3D ポイントは、少なくとも 2 つの画像で正しく再投影する必要があります。 このオプションは、小さなオーバーラップのあるプロジェクトに推奨されますが、ノイズやアーティファクトの多いポイント クラウドが生成されます。
      • [3] (デフォルト) - 各 3D ポイントは、少なくとも 3 つの画像で正しく再投影する必要があります。
      • [4] - 各 3D ポイントは、少なくとも 4 つの画像で正しく再投影する必要があります。 このオプションはポイント クラウドのノイズを削減して品質を向上しますが、最終的なポイント クラウドで計算される 3D ポイントの数が少なくなることがあります。
      • [5] - 各 3D ポイントは、少なくとも 5 つの画像で正しく再投影する必要があります。 このオプションはポイント クラウドのノイズを削減して品質を向上しますが、最終的なポイント クラウドで計算される 3D ポイントの数が少なくなることがあります。 このオプションは、オーバーラップが多い傾斜画像プロジェクトに推奨します。
      • [6] - 各 3D ポイントは、少なくとも 6 つの画像で正しく再投影する必要があります。 このオプションはポイント クラウドのノイズを削減して品質を向上しますが、最終的なポイント クラウドで計算される 3D ポイントの数が少なくなることがあります。 このオプションは、オーバーラップが非常に多い傾斜画像プロジェクトに推奨します。
    • [ポイント クラウドの密度] - ポイント クラウドの密度のパラメーターを設定できます。 次のようなオプションがあります。
      • [7 x 7 ピクセル] - 高速処理。 航空天底画像を使用する場合に推奨します。
      • [9 x 9 ピクセル] - 元の画像で密度化されたポイントに対し、より正確な位置を見つけます。 傾斜画像と地上画像を使用する場合に推奨します。
    • [カメラ深度を自動的に制限] - 背景オブジェクトの再構築が行われないよう回避します。 オブジェクト周辺の傾斜画像/地上画像のプロジェクトで便利です。

座標系

[座標系] タブの次のオプションは、画像とプロジェクトで使用される水平座標系と鉛直座標系を定義します。

  • [画像座標系] - 画像の空間参照を定義します。
    • 水平座標系 - 画像の水平座標系を定義します。 画像のデフォルトの水平座標系は WGS84 です。 画像の水平座標系を更新するには、[水平座標系] の横の地球儀アイコンをクリックし、適切な座標系を選択して [OK] をクリックします。
    • 鉛直参照 - 画像の鉛直参照を定義します。 画像のデフォルトの鉛直参照は EGM96 です。 ほとんどの画像の高さは EGM96 ジオイドを基準にし、画像の exif ヘッダーに埋め込まれるか、個別のファイルに保存されます。 大半の GPS レシーバーは、全球測位衛星が提供する WGS84 の楕円体の高さを EGM96 の高さに変換します。不確かな場合は、EGM96 のデフォルトを使用してください。 適切な鉛直参照を選択する方法については、「鉛直参照」をご参照ください。
  • [投影座標系] - Drone2Map 出力プロダクトに対する出力空間参照を定義します。
    注意:

    投影座標系と鉛直参照は、コントロール ポイントがプロジェクトに含まれない場合にのみ変更できます。 コントロール ポイントがある場合、Drone2Map の投影座標系と鉛直参照は、コントロール ポイントの座標系と鉛直参照によって決定されます。

    コントロール ポイントがない場合は、Drone2Map の作成時に使用される座標系と鉛直参照モデルは、画像自体の座標系と鉛直参照によって決定されます。 画像に地理座標系がある場合、Drone2Map はローカルの WGS84 UTM ゾーンを使用してプロダクトを生成します。

    • 水平座標系 - 出力の水平座標系を定義します。 投影座標系を更新するには、[水平座標系] の横の地球儀アイコンをクリックし、適切な投影座標系を選択して [OK] をクリックします。 地理座標系を選択した場合、Drone2Map はローカルの WGS84 UTM ゾーンを使用してプロダクトを生成します。
    • 鉛直参照 - Drone2Map プロダクトの出力の鉛直参照系を定義します。 これは、入力画像に楕円体の高さが含まれており、3D メッシュをシーン レイヤーとして公開する予定がある場合に使用されます。ArcGIS OnlineArcGIS Pro は、どちらもオルソメトリック EGM96 ジオイド高モデルを使用するからです。 デフォルトは EGM96 です。 適切な鉛直参照を選択する方法については、「鉛直参照」をご参照ください。

リソース

[リソース] タブで、現在のプロジェクトの次の設定を表示し、調整できます。

  • [場所] - ファイル システムの現在のプロジェクトの場所。 リンクをクリックし、ファイルの場所を開きます。
  • [画像] - 現在のプロジェクトの処理に使用されるソース画像の場所。 リンクをクリックし、画像の場所を開きます。
  • [ログ ファイル] - プロジェクトのログ ファイルの場所。 リンクをクリックし、ファイルの場所を開きます。 このファイルは、Drone2Map の問題のトラブルシューティングに役立ちます。
  • [CPU スレッド] - プロジェクトの処理専用で使用される中央処理装置 (CPU) スレッドの量。 バーを左右にスライドして CPU スレッドの数を調整します。
  • [CUDA の使用] - 画像処理の際に、コンピューターのグラフィックス処理装置 (GPU) の使用をオンまたはオフにします。
注意:

CPU スレッド数を減らすと、画像処理の完了に必要な時間が長くなります。

テンプレートのエクスポート

Drone2Map テンプレートは、プロジェクトをすばやく起動できるように設計されています。 テンプレートには、テンプレートと目的のプロダクトに基づいて、特定の処理オプションが構成されています。 処理オプションを更新し、処理設定と出力をカスタマイズできます。 頻繁に使用するカスタム オプションがある場合は、処理オプションをテンプレートとしてエクスポートできます。 処理オプションを設定すると、[オプション] ウィンドウで [テンプレートのエクスポート] を選択し、テンプレートを保存する場所を参照して [保存] をクリックします。 次のプロジェクトの作成時にエクスポートしたテンプレートを選択すると、Drone2Map に設定とオプションが読み込まれます。