[表示設定] タブで、表示範囲制限、表示効果、シンボル表示などのフィーチャ レイヤーの表示および外観と、立ち上げ、フェイスの表示設定、照明などの視覚化オプションを調整できます。 [コンテンツ] ウィンドウで点群レイヤーを選択し、[表示設定] コンテキスト タブをクリックします。
表示縮尺範囲
[表示縮尺の上限] 設定および [表示縮尺の下限] 設定を使用して、レイヤーの表示を特定の縮尺の範囲内に制限できます。 事前設定オプションの縮尺をドロップダウン メニューで選択するか、テキスト ボックスに縮尺を入力します。 表示設定を解除するには、[解除] ボタンを使用します。
効果
次の [効果] オプションでは、2 つの重なり合うラスターを比較できます。
- [透過表示] スライダー - 選択したラスターの透明度を上げます。 これによって、下にあるラスターが見えるようになります。 透過表示を可視化するには、選択したラスターが、[コンテンツ] ウィンドウで有効化されている最上位のレイヤーである必要があります。
- レイヤーのブレンド - レイヤー全体を描画してから、描画順でレイヤーの下にあるコンテンツとブレンドします。 各モードでは、バックグラウンド レイヤーの上に地形を描画しながらラベルを表示したままにするなど、さまざまな目標を達成するためにレイヤー上である種の数学的計算を実行します。
- [スワイプ] ツール - 上側のラスターをめくって下側のラスターを見せることができます。 [スワイプ] ツールを無効にするには、[ホーム] タブの [マップ操作] ボタン をクリックします。
シンボル表示
LAS データセットを表示またはシンボル表示する方法として、いくつかのオプションが用意されています。 [シンボル] ドロップダウン メニューまたは [シンボル] ウィンドウを使用して、LAS データセット レイヤーの表示をすばやく変更できます。 [シンボル] ドロップダウン メニューの表示レンダラーでは、レンダラーを一度に 1 つだけ表示できます。 LAS データセットに対して複数のレンダラーを表示するには、[シンボル] ウィンドウを使用してください。
LAS データセット レイヤーの [シンボル] オプションは、適用されている LAS データセット フィルターを反映します。
単一の LAS または ZLAS ファイルのシンボルを LAS データセットの場合と同じ方法で使用できます。
LAS データセット、LAS ファイル、または ZLAS ファイルが Drone2Map で 3D シーンに追加されると、ポイントが標高レンタリングおよび Eye-Dome Lighting がデフォルトで適用されてシンボル表示されます。 Eye-Dome Lighting は、LAS データセットを表示する際に深度と地形を認識しやすくする陰影手法です。 Eye-Dome Lighting のオンとオフを切り替えるには、[コンテンツ] ウィンドウで LAS データセットを選択してから [表示設定] コンテキスト タブを選択して、[照明と陰影] グループの位置を特定します。 [Eye-Dome Lighting] ボタンを選択して、陰影効果のオンとオフを切り替えます。
LAS データセット、LAS ファイル、または ZLAS ファイルが Drone2Map で 2D マップに追加されると、ポイントは標高レンタリングだけで描画されます。
シンボル ドロップダウン メニューの使用
[シンボル] ドロップダウン メニューを使用すると、LAS データセットのシンボルを、一般的なポイント シンボル レンダラーとサーフェス シンボル レンダラーの間ですばやく切り替えることができます。 LAS データセットの表示設定は、[シンボル] ドロップダウン メニューの選択に応じて自動的に変更されます。
[シンボル] ドロップダウン メニューにアクセスするには、次の手順に従います。
- [コンテンツ] ウィンドウで LAS データセット レイヤーを選択し、[表示設定] タブをクリックします。
- [表示設定] タブの [描画] グループで、[シンボル] ドロップダウン矢印をクリックします。
- 選択した LAS データセット レイヤーに対して適切なシンボルを選択します。
LAS データセットの表示に使用できる一般的な TIN (不規則三角形網) ベースのシンボル レンダラーが、いくつか用意されています。 選択が完了したら、アクティブな LAS データセットの [レイヤー] ドロップダウン メニューに示されている LAS データセットに、変更内容が適用されます。
次に示すポイントベースのシンボル レンダラーのいずれかを選択します。
ポイント シンボル | 説明 |
---|---|
標高 | LAS ポイントを標高に基づいてシンボル表示します。 |
クラス | LAS クラスコードで LAS データセットポイントをシンボル表示します。 |
リターン | LAS データセット ポイントを LIDAR パルス リターン番号別にシンボル表示します。 |
RGB | 各ポイントに割り当てられた RGB 値で LAS データセット ポイントをシンボル表示します。 |
強度 | 各ポイントに割り当てられた強度値で LAS データセット ポイントをシンボル表示します。 |
次のサーフェス ベースのシンボル レンダラーのいずれかを選択します。
TIN サーフェス シンボル | 説明 |
---|---|
標高 | 標高を使用して TIN をシンボル表示します。 |
傾斜方向 | 傾斜方向の値を使用して TIN をシンボル表示します。 |
傾斜角 | 傾斜角の値を使用して TIN をシンボル表示します。 |
次のサーフェス ベースのシンボル レンダラーから選択します。
ライン シンボル | 説明 |
---|---|
コンター | コンターを使用して TIN をシンボル表示します。 |
エッジ | エッジを使用して TIN をシンボル表示します。 |
シンボル ウィンドウの使用
LAS データセット レイヤーの [シンボル] ウィンドウを使用すると、LAS データセットをポイント、コンター、エッジ、またはサーフェスとして、またはこれらのシンボル レンダラーを任意に組み合わせて描画できます。 選択した LAS データセットに対して有効なタイプのシンボルだけが表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで LAS データセット レイヤーを選択し、[表示設定] タブをクリックします。
- [表示設定] タブの [描画] グループで [シンボル] ボタンをクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウで、[コンテンツ] ウィンドウで選択した LAS データセットに適用可能なシンボルを変更できます。
[シンボル] ウィンドウを開いたまま、[コンテンツ] ウィンドウで他の LAS データセット レイヤーを選択し、同じシンボルを適用することもできます。
ポイントを使用したシンボル表示
[ポイントを使用してレイヤーをシンボル表示] ボタン をクリックすると、[ポイント] ウィンドウが開きます。 [次を使用して描画] チェックボックスをオンにすると、次のオプションが使用可能になります。 [次を使用して描画] ドロップダウン メニューで使用できるポイント シンボルの属性を表に示します。 [次を使用して描画] ドロップダウン メニューからポイントベースの属性が選択されると、[シンボル] ウィンドウで指定されたシンボル オプションは、ストレッチ、分類、または個別値のシンボル オプションのいずれかを表示します。
ポイント シンボルの属性 | 説明 |
---|---|
標高 (分類) | 分類オプションを使用してポイントを標高に基づいてシンボル表示します。 |
標高 | ストレッチ オプションを使用してポイントを標高に基づいてシンボル表示します。 |
RGB | 各ポイントに割り当てられた RGB 値で LAS データセット ポイントをシンボル表示します (可能な場合)。 |
強度 | 各ポイントに割り当てられた強度値でポイントをシンボル表示します (可能な場合)。 |
スキャン角度 | スキャン角度に基づいてポイントをシンボル表示します。 |
分類 | LAS 分類コードを使用して、ポイントをシンボル表示します (可能な場合)。 |
リターン番号 | リターン番号に基づいてポイントをシンボル表示します。 |
リターン数 | ポイントを LIDAR パルス リターン番号別にシンボル表示します (可能な場合)。 |
ユーザー データ | ユーザー データでポイントをシンボル表示します。 |
ポイント ソース ID | ポイント ソース ID でポイントをシンボル表示します。 |
分類
このオプションにより、[標高 (分類)] の値が表示されている場合、指定した数のクラスにポイントをまとめて分類することができます。
- [シンボル スケール] では、最小値と最大値を指定してポイントのサイズを拡大または縮小します。
- [強度を使用して調整] は、各ポイントの強度の値に基づいて計算されたベース カラーを暗くします。 高い強度値ではベース カラーは変わりませんが、値を低くするとベースカラーが暗くなる可能性があります。 調整量は、データセットを表す強度範囲内 (極端に低い/高い強度値は除外) の強度値に比例します。
- [手法] は、ポイントの分類に使用できるオプションを示します。
- [クラス] では、使用されるクラス数を変更できます。
- [配色] では、適用する配色を選択できます。
- [数値分類] では、表示する値の範囲を定義します。
ストレッチ
このオプションにより、[標高]、[RGB]、[強度]、または [スキャン角度] の値の配色によって関連付けられた最小値と最大値の間で値を引き伸ばす方法を定義します。
- [シンボル スケール] では、最小値と最大値を指定してポイントのサイズを拡大または縮小します。
- [描画] により、[標高] および [強度] の値の間で値を切り替えることができます。
- [強度を使用して調整] は、各ポイントの強度の値に基づいて計算されたベース カラーを暗くします。 高い強度値ではベース カラーは変わりませんが、値を低くするとベースカラーが暗くなる可能性があります。 調整量は、データセットを表す強度範囲内 (極端に低い/高い強度値は除外) の強度値に比例します。
- [配色] では配色を設定します。
- [ストレッチ] は表示する値の範囲を定義します。
注意:
[RGB] で描画されたポイントのサイズのみを変更できます。
個別値
[個別値] では、データセット内の各値に色が割り当てられます。 LAS データセット レイヤーの LAS ファイルには追加情報が含まれている場合があります。 個別値レンダリングにより、次のポイント属性に対して個別の色を使用して、ポイントをレンダリングできます。 [分類]、[リターン番号]、[リターン数]、[ユーザー データ]、および [ポイント ソース ID]。
- [シンボル スケール] では、最小値と最大値を指定してポイントのサイズを拡大または縮小します。
- [強度を使用して調整] は、各ポイントの強度の値に基づいて計算されたベース カラーを暗くします。 高い強度値ではベース カラーは変わりませんが、値を低くするとベースカラーが暗くなる可能性があります。 調整量は、データセットを表す強度範囲内 (極端に低い/高い強度値は除外) の強度値に比例します。
- [配色] により、現在の配色を変更できます。
- [値] は表示する値の範囲を定義します。
コンターを使用したシンボル表示
[コンターを使用してレイヤーをシンボル表示] ボタンをクリックして、[コンター] ウィンドウを開きます。 [コンターの描画] チェックボックスをオンにすると、次のオプションが使用可能になります。
- [コンター間隔] はコンター ライン間の間隔です。
- [基準高度] は、コンターを描画するためにコンター間隔の加算または減算を開始する Z 値を定義します。 デフォルト値は 0.0 です。
- [インデックス係数] は、多くの場合、コンター ラインの描画に役立てるために、カートグラフィックの補助として使用されます。 インデックス係数は、通常、コンター間隔の 5 倍です。
- [コンター タイプ] は、コンターの [シンボル]、[タイプ]、および [ラベル] を示します。
エッジを使用したシンボル表示
TIN は、LAS データセットをサーフェスとして表示するために使用されます。 エッジは、TIN データセットの三角形エッジを使用するライン フィーチャです。
[エッジを使用してレイヤーをシンボル表示] ボタンをクリックして、[エッジ] ウィンドウを開きます。 [次を使用して描画] チェックボックスをオンにしてから、ドロップダウン メニューを使用して [シンプル] または [エッジタイプ] のいずれかを選択し、TIN のエッジ ラインをシンボル表示します。
サーフェスを使用したシンボル表示
TIN は、LAS データセットをサーフェスとして表示するために使用されます。 TIN として描画された LAS データセットは、[シンプル]、[標高]、[傾斜角]、または [傾斜方向] のシンボルを使用してシンボル表示できます。
[サーフェスを使用してレイヤーをシンボル表示] ボタンをクリックして、[サーフェス] ウィンドウを開きます。 [次を使用して描画] チェックボックスをオンにすると、次のオプションが使用可能になります。
次のサーフェス ベースのシンボル レンダラーのいずれかを選択します。
TIN サーフェス シンボル | 説明 |
---|---|
単純化 | 単一シンボルを使用して TIN をシンボル表示します。 |
標高 | 標高を使用して TIN をシンボル表示します。 |
傾斜方向 | 傾斜方向の値を使用して TIN をシンボル表示します。 |
傾斜角 | 傾斜角の値を使用して TIN をシンボル表示します。 |
凡例の標高範囲のリセット
現在の表示範囲に基づいて、LAS データセット レイヤーの標高シンボル範囲クラスをリセットできます。 このオプションを使用して、対象エリアの全範囲の色を取得するようにクラス閾値を再定義できます。
LAS データセット レイヤーの [凡例の標高範囲のリセット] オプションは、レイヤーのショートカット メニューにあります。
- [コンテンツ] ウィンドウで LAS データセット レイヤーを選択して右クリックし、ショートカット メニューにアクセスします。
- [凡例の標高範囲のリセット] オプションを選択します。 現在の表示範囲に基づいて、標高がリセットされます。
注意:
[凡例の標高範囲のリセット] オプションは、2D マップでのみ使用できます。ポイントの間引き
[表示設定] タブの [ポイント間引き] グループは、LAS データセットの解像度を制御します。 [ポイントの間引き] グループは、2D または 3D マップで使用できます。
通常、LAS ポイントは、最大解像度のポイント セットの間引きされた表現として表示されます。 LAS データセット レイヤーのショートカット メニューから [最大解像度にズーム] オプションを使用して、最大解像度まですばやくズームできます。 [コンテンツ] ウィンドウで LAS データセット レイヤーを右クリックし、[最大解像度にズーム] をクリックします。 [最大解像度にズーム] オプションは、2D マップでのみ使用できます。
[最大解像度] (2D マップでのみ使用可能) - [最大解像度の縮尺] ウィンドウで縮尺の閾値を設定できます。 これは、LAS データセット自体を間引きせずに、100 パーセントの LAS ポイントを使用してレンダリングするタイミングを制御する縮尺の閾値です。 これは、マップ縮尺が指定した縮尺以上のときに使用されます。 ポイント制限は適用されます。そのため、現在の範囲の推定されるポイント数が制限を超える場合、LAS データセットは間引きされ、描画のためにすべてのデータが使用されません。 この状況が発生した場合、コンテンツ ウィンドウのレイヤーに対して一覧表示されるデータのパーセンテージの横に、アスタリスクが表示されます。 マップ表示の縮尺が最大解像度の縮尺より小さい場合は、[ポイント密度] スライダー バーの設定に基づいて間引きが行われます。
- [表示制限] - ポイント数の制限を適用すると、LAS データセット レイヤー サーフェスの TIN 化に使用されるポイント数を制限するためのサイズが設定されます。 デフォルト値は 800,000 です。 特定の表示範囲で、指定されたポイント数を超えるサーフェスが生成されるような設定を使用した場合は、レイヤーが一般化されたレイヤーに切り替わります。
- [点密度] - LAS データセットによって適用されるポイントの密度です。 この設定を対話形式で行うには、スライダー バーを使用します。 スライダーを左側へ動かすと、サーフェスが粗くなります。右側へ動かすと、サーフェスの精細度が向上し、解像度が最適化されます。 スライダー バーを動かすと、画面上のポイントの密度が最小値から最大値へと変化します。
ポイント フィルター
[表示設定] タブの [ポイント フィルター] グループでは、Drone2Map で LAS データセットに使用されるデータの表示を変更することができます。 LAS データセットは、多数の LAS ファイルとサーフェス制御を参照できます。 [フィルター] グループを使用して、描画する LIDAR ポイントとサーフェス制御を調整することができます。 [フィルター] グループには、[LAS ポイント] フィルターと [サーフェス制御] フィルターが含まれています。 [LAS ポイント] ボタンと [サーフェス制御] ボタンを使用すると、LAS データセットの [レイヤー プロパティ] にすばやくアクセスできます。
フィルター オプションを選択すると、これ以降の解析またはシンボルの変更に、選択したフィルターが適用されます。
LAS データセットの [フィルター] グループにアクセスするには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウで LAS データセット レイヤーを選択します。
- [表示設定] タブの [フィルター] グループで、必要な LAS データセット フィルター オプション (1 つまたは複数) をクリックします。
注意:
同じフィルター オプションが単一の LAS または ZLAS ファイルにも適用されます。
LAS ポイント フィルターの変更
1 つの LIDAR パルスは 1 つまたは複数のフィーチャから反射されて、複数のレーザー パルスを返すことができます。 これら個々のレーザー パルスのリターンを使用して、LAS データセットが参照する LIDAR データを表示することができます。 最も一般的なフィルターは [地表] と [地表以外] であり、それぞれ地表のレーザー リターンと地物からのレーザー リターンを表します。 異なるレーザー リターンに基づいて LIDAR データを分離できることにより、さまざまな用途に合わせて、LIDAR データをすばやく効率的に解析し、可視化することができます。
[LAS ポイント] フィルターのドロップダウン メニュー から、共通の LIDAR ファイルにすばやくアクセスできます。 Drone2Map には、LAS データセットで参照されている LIDAR データのフィルタリングに使用できるオプションが他にもいくつかあります。 [レイヤー プロパティ] にある [LAS フィルター] で、より高度なポイント フィルター オプションを使用できます。
次の LIDAR ポイント フィルターのいずれかを選択します。
ポイントまたはサーフェス フィルター | 説明 |
---|---|
すべてのポイント | すべての LIDAR ポイントを使用して LAS データセットを表示します。 |
地表 | 地表ポイントのフラグが設定されている LIDAR ポイントのみを使用して LAS データセットを表示します。 |
地表以外 | 地表ポイントのフラグが設定されていないすべての LIDAR ポイントを使用して LAS データセットを表示します。 |
ファースト リターン | ファースト リターン LIDAR ポイントのみを使用して LAS データセットを表示します。 |
サーフェス制御のオン/オフを切り替えます。
サーフェス制御は、ジオデータベース フィーチャクラスまたはシェープファイルに保存されたサーフェス フィーチャであり、写真測量など何らかのリモート センシング手法で取得されるのが一般的です。 サーフェス制御を LAS データセットに追加したら、そのサーフェス制御のオン/オフをすぐに切り替えることができます。
- [フィルター] グループにある [サーフェス制御] ボタン をクリックして、[レイヤー プロパティ] で [サーフェス制御] を開きます。
- 該当するチェックボックスをオンにして、必要なサーフェス制御のオン/オフを切り替えます。