注意:
Map Viewer でこのツールを、ArcGIS Online で最新のマップ作成ツールを、それぞれ使用できるようになりました。 詳細については、「密度の計算 (Map Viewer)」をご参照ください。
密度の計算ツールは、入力ポイント/ライン フィーチャを使用して、対象エリア内の密度マップを計算します。
ワークフロー図
例
カリフォルニア州バークレー市は、糖分の多い飲み物に代わる健康によい飲み物 (水道水など) を推進しようとしています。 市職員は特に、公共の水飲み場が市内に均等に分布しているかどうか、すなわち、水飲み場の位置と状態が社会経済的地位の低い人々が暮らす地域と社会経済的地位の高い人々が暮らす地域で異なっていないかを判断したいと思っています。 解析の一環として、密度の計算ツールを使用して、清潔な水飲み場と不衛生な水飲み場の密度を比較し、水飲み場の分布が均等かどうかを確認します。
完全なワークフローについては、「均等な水飲み場分布の評価」レッスンをご参照ください。
使用上の注意
密度の計算ツールは、単一入力としてポイント フィーチャまたはライン フィーチャを必要とします。
密度は、必要に応じて count フィールドを使用して計算できます。 count フィールドは、各位置のインシデントの数を指定する数値フィールドです。 都市や高速道路などのフィーチャでは、人口または交通レーンの密度をそれぞれ計算するときに count フィールドが使用されます。
デフォルトでは、密度の計算ツールは近傍サイズを求めるために適切な検索距離を計算します。また、出力をクリップすることなく、[等間隔] で「10」のクラスに出力を分類します。ユーザーのプロフィールの単位設定に応じて、出力密度を [平方マイル] または [平方キロメートル] 単位で示します。 これらのデフォルト値は、[オプション] ドロップダウン メニューを使用して変更できます。
オプション | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
検索距離 | フォーカル フィーチャと同じ近傍内にある入力フィーチャの検索に使用される距離 (マイル、フィート、キロメートル、メートル単位)。 | 入力フィーチャの位置を使用して、適切な検索距離が計算されます。 |
出力のクリップ先 | 対象エリアを指定するために、レイヤーまたは描画ツールから取得されたエリアを使用できます。 出力密度が計算された後に、エリアの境界線に沿ってクリップされます。 | なし |
分類方法 | 結果の密度レイヤーを表示するために使用される分類方法。 オプションには、[等間隔]、[等面積]、[等比間隔]、[自然分類]、[標準偏差] があります。 | 等間隔分類 |
クラス数 | 結果レイヤーに使用するクラスの数。 [分類方法] オプションの分類スキーマで使用されます。 | 10 |
出力面積の単位 | 密度の計算に使用される面積の単位。 オプションには、[平方マイル] と [平方キロメートル] があります。 | [平方マイル] (米国規格設定) または [平方キロメートル] (メートル法設定) |
ヒント:
解析を実行して消費されるクレジットの量を確認するには、[クレジットの表示] をクリックします。
制限事項
密度は、ポイント フィーチャとライン フィーチャについてのみ計算できます。
密度の計算の仕組み
密度の値は、ArcGIS Pro のカーネル密度ツールのアルゴリズムを使用して計算されます。 [カーネル密度 (Kernel Density)] は、デフォルト値を 4 で割った値と等しいセル サイズを使用します。 入力フィーチャがポイントの場合、測地線方法を使用して距離が測定されます。 入力フィーチャがラインの場合、平面方法を使用して距離が測定されます。
[カーネル密度 (Kernel Density)] ツールではラスター出力が生成されますが、ArcGIS Online 解析ツールではベクター出力が生成されます。 そのため、密度の計算では、再分類およびラスター → ポリゴン ジオプロセシング ツールも使用してラスターをポリゴンに変換してから、結果が Map Viewer Classic に表示されます。
類似のツール
密度の計算ツールは、ポイントまたはラインの計測値を使用して密度マップを作成するために使用します。 その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。
Map Viewer Classic の解析ツール
ポイント フィーチャまたはエリア フィーチャの統計的に有意なクラスターを検出する場合は、ホット スポット分析ツールを使用します。
ポイント計測に基づいて値を推定する場合は、ポイントの内挿ツールを使用します。